目次
はじめに
シニア世代のあん摩マッサージ指圧師のみなさんはできることならいくつになっても仕事を続けたいと思いますよね？
ただ、中高年ともなれば、精神的、体力的にきつくなってくるので転職して負担の少ないところで働きたいと思うこともあるでしょう。
そこで、ここではあん摩マッサージ指圧師が活躍できる場や、シニア世代のあん摩マッサージ指圧師が転職する際に注意しておくべきことなどをお伝えします！
あん摩マッサージ指圧師の仕事内容
その前に、あん摩マッサージ指圧師の仕事内容について詳しく解説しましょう。
そもそも、あん摩マッサージ指圧師とはあん摩や指圧、マッサージなどを用いて施術を行い、体のさまざまな変調を和らげる仕事のことです。
あん摩マッサージの特徴としては器具を使わない、東洋医学の知識がベースとなっている、問診などから体の不調を特定し、もんだり、さすったり、押したりすることで血行をよくし体の不調を緩和することです。
ちなみに、あん摩マッサージ指圧師の最大の特徴として脱臼や骨折、禁忌症以外の症状について医師の判断や指示がなくても施術ができたりします。
あん摩マッサージ指圧師の活躍の場
では、あん摩マッサージ指圧師が活躍できる場にはどういったところがあるんでしょうか？
医療機関
多くのあん摩マッサージ指圧師は医療機関とくに整形外科で働いています。
基本的にマッサージを行いますが、作業療法士や理学療法士などと連携してリハビリのサポートも行なっています。
医療機関で働くと、医療マッサージの経験を積めるのがメリットでしょう。
基本的にマッサージは東洋医学をベースにしていますが、医療機関で働くことで西洋医学の考え方も学べるので、別の考え方の人たちと共に働けるのはメリットかと思います。
整骨院、鍼灸院
また、あん摩マッサージ指圧師は整骨院や鍼灸院などで働くことも多いです。
来院される方は体のどこかに何かしら不調がある方がほとんどで、肩こりや腰痛、神経痛、筋肉痛、冷え性…などのさまざまな症状に対し、他のスタッフと連携を取りながら、鍼灸やマッサージ、電気療法や運動療法など施術から最も適したものを選び施術していきます。
また、ある程度勤めた後、独立開業するあん摩マッサージ指圧師も多いようですね。
介護施設
あん摩マッサージ指圧師は介護施設で働くケースも多いです。
わが国では高齢化が進むいっぽうで、介護施設が増えているのが現状です。
そのため、スキルを活かす場として介護施設を選ぶあん摩マッサージ指圧師が多いようですね。
スポーツ関連施設
最近、あん摩マッサージ指圧師がスポーツ関連施設やプロスポーツチームに所属し活躍するケースが増えています。
あん摩マッサージ指圧師は施術についての実技の他に、解剖学や生理学など内蔵や筋肉など人間の体の仕組みについてしっかりと学んでいます。
そのため、スポーツ関連施設でトレーナーとして働いたり、プロスポーツチームなどで働く機会が増えているわけなんですね。
ただ、スポーツトレーナーと一言で言っても、フィジカルトレーナーとアスレティックトレーナーの2種類があり、資金に余裕がないスポーツチームだとどちらも雇うことができないので、あん摩マッサージ指圧師ならどちらの役割も果たせることから重宝がられているようですね。
リラクゼーションサロンなど
また、最近は癒やしやリラックスを提供するリラクゼーションサロンが増えており、そういったところで働くあん摩マッサージ指圧師も多いです。
女性の中には美容目的でマッサージを受ける人も多く、エステサロンで施術を行うところも増えていることから、女性のあん摩マッサージ指圧師にとっては活躍の場が増えていると言えますね。
あん摩マッサージ指圧師の将来性
シニア世代のあん摩マッサージ指圧師が生涯働き続けることを考えると、将来性って気になりますよね？
あん摩マッサージ指圧師の将来性ってどうなんでしょうか？
マッサージの需要は高まっている
現代社会はストレス社会とも言われており、リラクゼーションや癒やしを求める人は多いです。
そのため、街中にはさまざまなマッサージ店がひしめきあい、腰痛や肩こりなどを軽減するほか、手を使って体をさすったり、もんだりすることでいやし効果を求める人が多いです。
また、高齢化社会が進む中、体の機能低下だけでなくさまざまな体の変調に悩む高齢者が増えていることから、介護施設などでもあん摩マッサージ指圧師の需要は増えています。
そう考えると、あん摩マッサージ指圧師の将来性は明るいものと考えてよさそうです。
さまざまな体の不調を抱える人のためになり、生涯働き続けることのできるあん摩マッサージ指圧師はさらに需要が高まっていくでしょう。
シニア世代のあん摩マッサージ指圧師が転職の際に注意すること
では、シニア世代のあん摩マッサージ指圧師が転職する際に注意すべきことはどのようなことなのでしょうか？
医療機関や治療院などに転職する際、ほぼ間違いなく面接が行われます。
面接で聞かれることは職歴や趣味、将来の目標などが多いです。
もし、いずれ独立開業したいと思っているなら、はっきりと伝えるようにしましょう。
あん摩マッサージ指圧師の仕事は専門職で実力重視の仕事なので、スキルアップして患者さんから信頼される存在になりたいなど、自分の中に向上心があることを伝えるべきです。
また、あん摩マッサージ指圧師の仕事は常にさまざまな年代の患者さんと触れ合うため、人間性が重要視される仕事です。
そのため、面接の際は雰囲気や話し方、人当たりがよさそうかどうか…などを見ています。
身だしなみは当然ですが、言葉遣いも十分に注意しましょう。
シニア世代のあん摩マッサージ指圧師が転職を有利に進めるには
では、シニア世代のあん摩マッサージ指圧師がよりうまく転職を成功させるにはどんなことに気を配ればいいんでしょうか？
機能訓練指導員として働ける職場を探す
また、あん摩マッサージ指圧師は機能訓練指導員の資格を取得すると転職に有利です。
通所介護事業所にはこの機能訓練指導員を最低1人以上在籍させなければならないと法律で決まっています。
あん摩マッサージ指圧師は機能訓練指導員として認められているので、兼任することで高齢者に対する運動療法や筋力増強訓練などを行えるのがメリットです。
介護支援専門員の資格を取得する
介護支援専門員とはケアマネジャーとも言い、あん摩マッサージ指圧師の経験を5年以上積むと受験資格が得られます。
要介護認定を受けた高齢の方に介護保険制度を使った最適な介護サービスが受けられるサポートを行う仕事です。
あん摩マッサージ指圧師が介護支援専門員を兼ねることで患者さんに施術できる他、介護保険制度の情報を提供できたりと、メリットが非常に多いです。
もちろん、収入面でもアップする可能性が高いでしょう。
まとめ
あん摩マッサージ師の仕事内容や活躍の場、シニア世代が転職の際注意すべきことなどをご紹介しました。
よりうまく転職を進めるには転職エージェントの活用も重要です。
転職エージェントなら、アドバイザーが相談に乗ってくれたり、面接の日程調整なども行なってくれます。
また、求人サイトでは公開されない非公開求人などもあるため、非常にメリットが多いです。
ぜひ、活用していただき条件に合った転職先を見つけてくださいね！