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資格取得で転職が有利に!?介護職・初任者研修

更新日:

はじめに
介護業界へ転職する場合、「未経験でも可」などと書かれている求人も多く、経験や資格がなくても働くチャンスが多い業界の1つと言えます。

ただ、求人によっては介護職員初任者研修が必須となっているところもあります。
そこで、ここでは介護職員初任者研修を取得しておくと転職が有利になるのかどうか解説してみたいと思います。
シニアの方で介護業界への転職をお考えの方はぜひ最後までお読みください。

介護職員初任者研修とは

そもそも、介護職員初任者研修とはどのような資格なのでしょうか?

介護の仕事は大きく分けてそうじや料理、洗濯など生活援助、入浴や食事、排せつなどをサポートする身体介護の2つがあります。
この2つは施設で介護する場合も、自宅に訪問する場合も同じです。
ただ、身体介護については利用者さんの身体に直接触れるため介護関連の資格がないとできません。

介護の資格にはさまざまなものがあり、難易度の高いものから短期間で比較的簡単に取得できるものもあります。
その中で特に取得しやすい資格として知られているのが介護職員初任者研修です。
介護職員初任者研修の資格は3ヶ月程度で取得でき介護業界で働くために最初に取るべき資格と言っていいでしょう。

ただ、中高年の方は介護職員初任者研修と聞いてもピンとこないかもしれません。
以前はホームヘルパー1~3級、介護職員基礎研修という資格があったのですが、今では介護職員初任者研修が介護の仕事を行うための入門資格となっています。
介護職員初任者研修は利用者さんの身体介護を行えるという意味で、ホームヘルパー2級と同等とみなされていますが、以前のような施設での実習がなくなって研修終了後の試験が設けられました。
ホームヘルパー2級では受講のみとなっており、試験がなかったのですが、介護職員初任者研修の場合は全ての過程で試験があるのが特徴です。
試験が多いのはそれぞれの過程をしっかりと振り返るためのもので受験する人を落とすためのものではありません。
そのため、介護の基礎や理念、技術などをきちんと学び身につけるための試験ととらえ、しっかりと学び受験しましょう。

介護職員初任者研修取得までの費用や時間

シニアの方にとって、介護職員初任者研修の資格を取得するまでにかかる費用や時間が気になるかと思います。

まず、費用については受講するスクールによって開きがありますが、4~10万円程度で受講できます。
この差は通学制や通信制、学校の立地条件などが理由ですが、スクールによっては受講後指定する事業所へ就職すれば受講料が安くなったり無料になるところもあります。

次に取得にかかる期間ですが、厚生労働省によってカリキュラムが決められており、それに基づき各都道府県で実施要項を決定します。
基本的にカリキュラムの内容や受講時間が130時間という点は全ての都道府県で同じとなっています。
そのため、どのような日程で受講するかによって取得にかかる期間に差が出ます。
最短だと14日間で取得できるコースもありますし、土日や夜間コースなどだと週に1日受講する場合は3ヶ月間かかることもあります。
なお、受講期間中になんらかの理由でカリキュラムの一部を受けられなかった場合は補講を受けなければなりません。
前もってしっかりとスケジュールを立てた上で受講しましょう。

介護職員初任者研修を取得するメリット

では、介護職員初任者研修を取得するメリットにはどのようなものがあるんでしょうか?
また、シニアの方にとってメリットがあるんでしょうか?

だれでも気軽に取得できる

シニアの方がなんらかの資格を取得するとなると、仕事をしながら勉強することがほとんどでしょう。
できれば、簡単に取得できるものだとありがたいですよね?
そういう意味でもこの資格はメリットが多いです。
介護関連の資格には決められた機関で実務経験を積んだり、受講しなければならないものがありますが、介護職員初任者研修にはそれがありません。

申し込めば、だれでも受講でき介護の仕事へ転職したい人だけでなく家族の介護のために受講する人も多いです。
もちろん、受講後試験に合格しないと資格を取得することはできませんが、高確率で合格すると言われている取得しやすい資格です。

中高年が転職のためにまずチャレンジする資格としておすすめですね。

キャリアアップが可能

また、介護職員初任者研修は介護の仕事へ転職するために最適な資格です。
と同時に上級資格を取るためのキャリアアップとして利用できる資格とも言えます。
介護職員初任者研修の上には介護職員実務者研修という資格があり、その上には介護福祉士や認定介護福祉士などの国家資格があります。
介護の資格を取る場合、働きながら取得する方も多く、取得する資格が多いほど仕事の幅も広がるでしょう。

給料アップが見込める

介護職員初任者研修は介護お仕事をする上で入門資格と言ってもいいでしょう。
介護業界では人材不足が続いているため、未経験や資格がない方でも歓迎される求人が多いです。
とは言え、実際に介護の仕事をする際、知識やスキルがないため仕事がしづらかったり、不安になることも多いです。
介護職員初任者研修などなんらかの資格を持っていれば基礎知識があることから精神的に楽ですし、ゼロからのスタートにならないため仕事に慣れやすいです。

さらに、介護職員初任者研修の資格があれば、給与アップも見込めます。
施設によっては資格手当がつくこともあり、数千円~1万円程度のことが多いです。
「たったそれだけ?」と思われそうですが、年間にすればかなりの金額になるため、介護職員初任者研修を持っておいて損はなさそうです。
シニアの方で介護の仕事へ転職を検討されている方は介護職員初任者研修の資格を取得しておいたほうがよさそうですね。

介護職員初任者研修は転職に有利

では、介護職員初任者研修の資格があれば、シニアであっても転職に有利なのでしょうか?
実際のところ、介護の仕事に転職する場合、資格がなくても研修を受けたり、先輩からの指導があれば問題ないことが多いです。
実際に、ほとんどの施設でスキルアップのための研修制度が設けられています。

ただ、求人に無資格や未経験でも構わないと書かれていても、資格があれば有利なのは間違いありません。
その理由は介護職員初任者研修の資格を保有していると、介護についての基礎的なスキルや知識があるとみなされるからです。
最近は特に人材不足の施設が多いため、資格がある方の方がない方より即戦力とみなされ活躍を期待されるでしょう。

わが国で高齢化が進むのは間違いのないことです。
そんな中、介護業界での人材不足は深刻化していくでしょう。
さらに、介護の現場でさまざまな事故が発生しているのも事実です。
そのため、介護の現場では事故のリスクを下げたいと思っています。
介護職員初任者研修はこのような介護中に発生する事故などについてもしっかりと学習し、事故が起きないよう対策も学ぶ資格です。
事故のリスクを回避するためにも、介護職員初任者研修の資格を持った人を採用するのは施設にとって非常にメリットなのです。

さらに、介護の現場へ転職する場合に本人も介護職員初任者研修の資格を持っていれば自信を持つことができます。
利用者やそのご家族から見ても、資格がない人よりある人の方が信頼できるのは間違いありません。
ということから考えても、シニアが介護職員初任者研修の資格を取得すれば転職に有利になると言えますね。

シニアが介護業界への転職を有利に進めるには

シニアが介護業界への転職をより有利に進めるにはどのようなことに気をつければいいんでしょうか?

介護職員実務者研修を取得する

上でも申しましたとおり、介護職員初任者研修の上級資格に介護職員実務者研修というのがあります。

この資格を取得すると、さらに上級の国家資格である介護福祉士の資格を取得できます。
介護の仕事をする上でより上級資格を取得しておいた方が有利に転職できるのは間違いありません。
まずは介護職員初任者研修を取得することからスタートし、より上級資格を取得しましょう。
介護業界で働く場合、なんの資格もない方より介護職員初任者研修を取得している人の方が時給や日給が高くなります。

ただ、介護職員初任者研修を取得している人と介護職員実務者研修を取得している人と比べてみると、さほど差がないのが現状です。つまり、あくまでも介護職員実務者研修は将来的に介護福祉士の資格を取るための資格とみなされているわけですね。
介護職員実務者研修の取得を目指す=介護福祉士の資格を目指していると考えてよさそうです。
しかも、介護福祉士の資格があれば月に数万円の給与の差がつくことが多いです。
ぜひ、将来介護福祉士を目指していただくためにも、介護職員初任者研修の資格を取得しましょう。

転職エージェントの活用を

シニアが介護の仕事へ転職する場合、介護職員初任者研修の資格を取るだけでなく転職エージェントの活用も重要です。
自分が働きたい施設の情報を1人で収集するのは手間と時間がかかります。
転職エージェントを利用すればさまざまな条件から探すことができますし、給与や勤務地別で検索できたりします。
しかも、コンサルタントがさまざまな転職についての相談に乗ってくれたり、職務履歴書の添削や面接日の日程調整などもやってくれます。
中高年は仕事を続けながらの転職活動になるでしょう。
ぜひ転職エージェントを活用していただきたいです!

まとめ

介護の仕事へ転職する場合、介護職員初任者研修を取得しておくと有利なのか、メリットなども解説しました。
シニアが介護の仕事へ転職する場合、なんの資格もないより介護職員初任者研修を取得しておいた方が有利です。

将来的に介護福祉士などの資格を取得するためにも、ぜひ介護職員初任者研修を取得を検討してみてください!

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