はじめに
わが国では現在、保育士が不足していると言われており、その理由に労働条件や給与が低いことなどが挙げられます。
保育士はどのような保育園に勤務するかで労働条件や給与に差が出るため、今より待遇や賃金のいい職場に変わりたい場合、転職する必要が出てきます。
ここではそんな保育士が転職を希望し、中途採用に応募する際のおさえておきたいポイントをご紹介します。
ぜひ、ここでご紹介することを参考にしていだたき、転職を成功させてくださいね。
保育士の働き方
保育士と一言で言っても、さまざまな働き方があります。
転職する場合、どのような働き方を選ぶかを前もって考えておきましょう。
正社員
私立の保育園なら園に雇用される保育士、公立なら公務員として働きます。
基本的に週5日のフルタイム勤務ですが、最近では時短制度を取り入れている保育園もあるそうです。
正社員の最大の魅力はボーナスがあったり、福利厚生があることでしょう。
厚生労働省の平成27年度の調査によれば、保育士の平均給与は21万9千円となっており、賞与は54万円程度だと言われており想像されているより高いかと思います。
ただ、保育士の仕事はお子さんを保育する以外に園での事務作業などを行う場合もあります。
契約社員
次に契約社員ですが、これは定年後の再雇用や産休の保育士の代わりなどで雇用されるものです。
ほとんどの場合、正社員と同等の賃金や福利厚生のようですが、賞与や有給休暇については保育園によって違っているようです。
中途採用に応募する際はこれらについても確認しておきましょう。
派遣社員
パートと比べると派遣社員の方が若干責任が重く、フルタイムで中途採用を募集していることが多いです。
パート
正社員と比べると日数や時間も少ないのがパートです。
保育士資格を持った主婦が家事や育児の都合に合わせ働けるのがメリットです。
子育てで忙しい、介護がある…などの方はパートで中途採用を募集している園を探すといいでしょう。
アルバイト
アルバイトの保育士を募集している園もあります。
保育士資格がなくても働けるのがアルバイトの魅力で、仕事内容としては保育の補助的なものが多いです。
あくまでも補助的な役割で採用されるので掃除や給食の補助、子どもの見守りなどの業務内容がほとんどです。
大学生で将来保育士志望の方はこのアルバイトで働くケースが多いようですね。
臨時職員
公立の保育園などでは保育士の欠員が出る場合があります。
そのような場合に期間を限定し保育士を中途採用するのが臨時職員です。
もちろん、給与は正社員より低いものの月給制なのが魅力で、ほとんどの場合賞与はありません。
保育士が転職を成功させるためのポイント
では、保育士が転職を成功させるにはどんな点にポイントをおけばいいのでしょうか?
なぜ転職するのか明確にしておく
なんとなくなどの理由で今いる保育園を辞め転職したところで、いい中途採用の案件に巡り合えるとは思えません。
なぜ自分は転職したいのかを明確にした上で転職活動を行うようにしましょう。
ライフプランに合わせて働く
スキルアップしたい、給与を上げたい…など、理想を追い求めることは悪くないですが、現実の生活についてもしっかりと見つめましょう。
特に、女性の保育士で育児や介護をしている方、ブランク期間が長い方などは理想に縛られ過ぎると、転職活動がうまくいかないことがあります。
自分の現在のライフスタイルやライフプランに合わせて無理なく保育士として働くことを最優先にしましょう。
たとえば、育児があるため正社員は難しい場合、パートで中途採用を行っている保育園を検討したりと柔軟な考え方が必要です。
ただ、転職活動を行う際、正社員とパートでは仕事内容がどう違うか、実際に育児をしながら働いている保育士がいるのか、将来的に正社員になれる可能性はあるのか…などを確認しておかねばなりません。
通いやすいかどうか
比較的後回しにされることですが、アクセス面も重要な条件です。
自宅から近いからいいだろうとか、バスでないと行けないから不便そうだし応募をやめよう…と判断するのは避けましょう。
いくら自宅から近くても待遇面で問題があるかもしれませんし、バスを使って通う場合でも条件がいい保育園かもしれません。
面接で雰囲気を確認する
保育士の転職で中途採用されるために重要なのが職場の雰囲気を知ることです。
待遇面や賃金面がいくらよくても、職場の雰囲気が悪いと働くのがイヤになります。
中途採用されたらずっと働きたいという場合、職場の雰囲気は非常に大切なので、面接の際にチェックしておきましょう。
どういった点をチェックするのかと言うと、保育士同士、子どもと保育士同士の信頼関係があるか、意思疎通は行われているか、働いている保育士の表情はどうか、声掛けはあるか、勤務している保育士の年齢層は高いか、長く働いていそうか…などを意識的にチェックすると、その園のおおよその雰囲気が分かるはずです。
面接となると、どうしても自分が審査されていると思ってしまい緊張しますが、実際は採用する側と転職希望者をマッチさせる場です。
自分も相手のことをチェックするくらいの気持ちで臨むことが大切です。
さらに、どうしても妥協できないポイントについては面接で確認しておきましょう。
・長く働ける職場を選ぶ
転職サイトを見ていると、保育士の中途採用案件は非常に多いです。
実際に保育士不足の今、保育士資格を取得している方にとって売り手市場なのは間違いなさそうです。
つまり、こちらが保育園を選べる立場だととらえ目先のことだけにとらわれず、何十年も先のことをきちんとイメージして、ずっと働ける場所かどうかを見極めることも重要です。
保育園以外も検討する
保育士資格があれば保育園で働くという先入観があるかもしれませんが、他にも働ける場所はあります。
最近働く女性が増えており、ベビーシッターの需要が高まっています。
ベビーシッターの時給は高く、1,000~1,500円とも言われており、場合によってはそれ以上のこともあります。
それにベビーシッターなら週に○日、〇時間~など、自分のライフスタイルに合わせて好きな時に働けたりします。
ベビーシッターはお世話する子どもの数も少ないので、ゆったりとお子さんを世話できるのもメリットです。
私立か公立か
もし、転職先の保育園選びに迷ったら、私立か公立かで選ぶのも手です。
私立と比べ公立の場合は公務員となるので、収入面は安定するでしょう。
さらに、公立の保育園の場合行事が多くなくゆったりと保育できるところが多いと言います。
私立の場合だと、その保育園ごとに保育の方針が違っているため、自分に合った保育園の中途採用の募集に巡り合えれば働きやすいと言えるでしょう。
ただ、どうしても私立の場合行事が多いので公立と比べると忙しいかもしれません。
求人サイトを利用する
保育士の方が中途採用を希望する場合、求人サイトを利用するのがおすすめです。
自分の希望する条件に合った保育園を見つけることができます。
できれば複数の求人サイトに登録するといいでしょう。
まとめ
保育士が転職で中途採用されるためのポイント、どのような働き方があるのかなどご紹介しました。
ぜひ、保育士の方で転職を希望されている方は一日でも早く中途採用してもらえるよう、ここでお教えしたポイントをおさえておいてくださいね。