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施工管理 転職のノウハウ

1級管工事施工管理技士の仕事内容や需要、シニア世代が転職エージェントを活用すべき理由とは

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はじめに
施工管理の仕事にはさまざまなものがあり、その中でも大変重要な役割を持つ管工事。
一般的に知られていませんが、管工事は一般の住宅だけでなく、飲食店や商業施設、プラント建設などの現場でなくてはならない工事です。

そんな管工事に関する資格、1級管工事施工管理技士を持っていれば大手ゼネコンなどさまざまなところで活躍することが可能です。
ここでは1級管工事施工管理技士の仕事内容やシニア世代が1級管工事施工管理技士として転職する際の注意点などをまとめてみました。

1級管工事施工管理技士と2級管工事施工管理技士の違い

そもそも、管工事施工管理技士には1級と2級がありますが、どのような違いがあるんでしょうか?
実際のところ、仕事内容に大きな違いはないものの、1級は大規模な工事の現場に関わることができ、2級は中小規模の工事の現場にしか関わることができません。

建設工事を行う際、請け負う工事の種類により都道府県や国から許可を得なければなりませんが、工事の規模により特定建設業と一般建設業に分類されます。
特定建設業の許可を得た場合、発注元から直接工事を受注できる元請け業者になることができ、元請け業者として下請けに出す金額が4,000万円以上の工事を受注できるようになります。

このような規模の大きな工事を請け負う業者にとって、1級管工事施工管理技士の存在は非常に重要で、2級の場合は一般建設業で主任技術者と 専任技術者となり中小規模の工事にしか関わることができません。
つまり、1級管工事施工管理技士の資格を保有しておいた方が2級管工事施工管理技士より需要が高いと言ってよさそうです。

1級管工事施工管理技士の仕事内容

1級と2級との違いが分かったところで、1級管工事施工管理技士の仕事内容について見てみましょう。

1級管工事施工管理技士の管には給排水、給湯、浄化槽設備、ダクト、冷暖房、ガス管…など、さまざまなものがあり、対象となる建物についても一般の住宅からオフィスビル、商業施設などありとあらゆる建築物と密接に関係しています。
われわれの生活の中でこれら管工事がいい加減にされていれば、安心、安全に暮らすことは不可能だと言っていいほどです。
つまり、1級管工事施工管理技士は管工事に関する技術者の中でも管工事について特に高い知識やスキル、技術が必要で、現場を管理していく非常に重要な役割を担っているといえます。

工事の現場で1級管工事施工管理技士は施工計画を立てたり、作業に関わる全ての人たちをまとめ正しく指示したり、安全かつ計画通りに工事が進んでいるかどうか常にチェックしていかねばなりません。
具体的に、1級管工事施工管理技士の仕事内容は大きく分けて次の3つになります。

原価と品質の管理

まず、原価と品質の管理が挙げられます。
これは建設工事に関する原価と品質の管理のことです。
依頼主の要望を満たすため建設に使用する材料の品質を満足できるよう管理しコストのバランスを取りながら管理する重要な仕事です。

工程管理

工程管理とは予定通りに工事が進んでいるかどうか管理する事を言います。
もし、工程通り工事が進まないと納期に遅れてしまうので非常に重要な仕事の1つです。
工事を行っているものが図面通りにできているかどうか確認する作業も含まれており、もし予定外の仕様の変更があったり、材料が調達できなかったり、作業員の作業が遅れたりなどした場合、臨機応変に対応しなければなりません。

環境、安全についての管理

環境や安全についての管理も1級管工事施工管理技士の重要な仕事の1つです。
環境管理とは作業する場所の周辺の環境を安全に管理することを指します。
作業員にとって、この作業環境は非常に重要でモチベーションの向上や低下に直結し工程に非常に大きな影響を及ぼすと言われています。
いっぽうで、安全管理とは作業員が健康で安全に作業できるよう管理することを指します。
さらに、建設中や完成後の現場で土壌汚染や騒音の発生がないかどうかも管理する必要があります。

1級管工事施工管理技士のしごとはキツイのか

よく、「1級管工事施工管理技士の仕事はキツイ」と言われますが、実際のところどうなんでしょうか?
シニア世代にとって、転職しても仕事が続けられるのでしょうか?

1級管工事施工管理技士の仕事は業務内容の幅が広いので、他の仕事に比べ忙しい分類に入るでしょう。
たとえば、作業前の準備や確認、作業が終わってからの整理…など、全て業務範囲です。
さらに、工事がない日であってもデスクワークがあったり、工事が遅れている場合はスケジュールを立て直したりするのも仕事です。

また、大手ゼネコンならともかく中小の事業所の1級管工事施工管理技士の場合や独立開業している場合だと全ての業務を自分1人でやらねばなりません。
もちろん、1人ですので余裕を持ってスケジュールが立てられますが、業務量は膨大となります。

いっぽうで、大手ゼネコンで働く場合はチームで分担し合って業務を行うため1人当たりの作業量は多くないものの、工期がスケジュール通りに進んでいるかどうかの調整は毎日行われることが多いです。
しかも、日常的に残業もあるので「きつい仕事」と言われるのは当然ですが、自分の仕事が工事の現場に直接反映されることから、キツイ仕事であるものの、魅力あるやりがいのある仕事と言えるでしょう。

1級管工事施工管理技士の活躍の場

では、1級管工事施工管理技士にはどういったところがあるんでしょうか?
主な活躍の場として、ガス、給水、空調などの施工管理会社や配管工事会社、建設工事会社などがあります。
ほかにも、住宅リフォーム会社やビルメンテナンス会社などで活躍している1級管工事施工管理技士も多いです。
われわれが目にするどんな建物にも管工事を行う必要があるので、土木や建築の分野で活躍の場が多い仕事だと言えるでしょう。

ただ、注意したいのはそれぞれの会社によって行う工事の種類が違うので、転職の際は主にどのような工事を行っているのかしっかりと確認しておく必要があるということです。

1級管工事施工管理技士の需要

では、実際のところ1級管工事施工管理技士建築物は今後どうなっていくと予想されるのでしょうか?
上でも申し上げましたとおり、管工事はどのような建築物にもなくてはならない存在なので、1級管工事施工管理技士の需要は高い状態が続いています。

しかも、現在建設業界は技術者不足が深刻化しており、その中でも特に管工事施工管理技士は経験が必要な資格なので、資格保有者を採用したい企業が多いです。
空調や給水、ガスなどの各種管設備施工管理会社だけでなく建設会社、配管工事会社など多岐にわたり、1級管工事施工管理技士資格保有者の需要は高まるいっぽうだと考えます。

シニアが1級管工事施工管理技士として転職するメリット

では、シニア世代が1級管工事施工管理技士として転職するメリットにはどのようなものがあるんでしょうか?

収入アップが見込める

一般的に、建設業界は個人のスキルや経験、技術力によって収入に差が出る業界です。
そのため、よりスキルや経験が高い人は収入アップが見込めます。
同時に、採用する企業としても1級管工事施工管理技士が在籍することでその企業の価値を証明できるので、採用に積極的な企業は多いです。

資格を保有していることがアピールポイントになる

シニア世代が1級管工事施工管理技士として転職する場合、転職活動時に資格を保有していることがアピールポイントになります。
しかも、転職後すぐに役職につけたり、収入が高い状態からスタートできたりと条件面で高待遇のことも多いです。
年齢面で不利なのでは?と思われがちですが、その分経験が豊富だと判断されるため、転職先でも重宝がられるケースが多いようですね。
つまり、1級管工事施工管理技士の資格を保有していれば、長期的に活躍できると言っていいでしょう。

シニア世代の転職は転職エージェントを有効活用しよう!

シニア世代が1級管工事施工管理技士として転職する場合、転職サイトやハローワークなどを利用するかと思いますが、転職エージェントも有効活用しましょう。
転職エージェントには次のようなメリットがあるからです。

職務履歴書など書類の作成をサポートしてくれる

自分で希望する転職先に書類を送る場合、1社ごとに職務履歴書を作成しなければなりません。
もちろん、基本のデータを1つ作っておけばいいですが、全く同じものを使い回すのもどうかと思います。
転職エージェントを利用すれば、1度ベースを作っておき応募する企業ごとにどう変更すればいいのかなど的確なアドバイスがもらえます。
しかも、書類審査に通過しやすい書類の作成方法などをアドバイスしてくれます。
つまり、書類作成に関する手間や時間を大幅に削減できるメリットがあるわけですね。

何でも相談に乗ってくれる

転職エージェントを活用すれば、担当のアドバイザーが転職に関する相談に乗ってくれます。
たとえば、どの企業を選べばいいかということから、そもそも転職していいのかどうか…など、自分では解決できないことを第三者の立場から客観的にアドバイスがもらえます。
万が一転職活動が長期化した場合も、相談できる相手がいるのは非常に心強いかと思います。

まとめ

1級管工事施工管理技士の仕事内容や2級との違い、需要や転職の際どのようなメリットがあるのかなど解説しました。
結論を言うと、1級管工事施工管理技士は今後ますます需要の高まる仕事だと言えるでしょう。
ただ、シニア世代が転職する際、転職エージェントを最大限に活用していただきたいです。
だれでも1人で転職活動を行うのは孤独で不安なもの。
ぜひ、転職エージェントのサポートを受けながらスムーズに転職活動を行ってみてください!

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