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保育 転職のノウハウ

男性保育士の就職はとても不利!その理由と男性でも就職しやすい保育園の見つけ方を紹介

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はじめに
近年、男性が保育士として働く人が増えてきました。今まで女性が働く職場の代表例の一つでありましたが、少しずつ男性も増えてきています。その為「男だけど保育士として頑張っていきたい!」や「保育士として男にしかできないことをやりたい!」など様々な想いを持ち、養成学校や保育士試験で資格取得を目指す男性もいます。しかし、保育士の就職は男性だと不利な面もたくさんあります。その理由や就職しやすい保育園を見つける方法をお伝えします。

男性は保育士に就職するのが難しい理由とは

それではさっそく男性が何故保育士として就職するのは難しいのか紹介していきます。

保育園側で実績がない為

まず一つ目が保育園側に「男性保育士」を入れた実績がない為です。保育園側としても男性保育士を入れたい気持ちを持っているところがほとんどです。女性ではできないちょっと激しい遊びや外遊びなどを提案したり、運動会などでも大活躍。決して「男性保育士だから入れたくない!」という保育園はそこまでありません。

しかし、男性を働かせた実績がないので「男性保育士を入れるリスク」というのが運営側ではわかりません。

激しい遊びをするということは、その分怪我のリスクが高まるので今まで以上の配慮が必要になったり、現場で一緒に働くことになる他の保育士と上手くやっていけるのか、保護者からのクレームはないか、その他男性保育士を入れてしまうことで不都合はないかなど様々なリスクを運営側が考えて対応する必要が出てきます。

そこまでの予算や時間がない為、男性保育士を雇った実績がないという理由で面接を断られたり、採用を見送られる可能性もあるのです。

男性保育士を受け入れる設備がない為

次に男性保育士を受け入れる設備がない為、採用できない保育園もあります。先ほどもお伝えした通り保育園運営側としても男性保育士が欲しい、採用したいと考えているところもあります。

ただ、男性用の着替えスペースがなかったり、男性用のトイレがないなど、設備がない為、どうしても受け入れられない保育園も。

受け入れるためにはたくさんのお金に投資をしなければなりません。いくら男性保育士が増えてきたからといっても、まだまだ人数が少ないのが現状です。その為、受け入れる設備を作ったとしても、なかなか採算が合わないことが多く、男性保育士を採用を断らないといけないケースもあるのです。

受け入れる設備がないだけなら就職できるチャンスはある

ただし、受け入れる設備がないだけなら、その保育園で就職できるチャンスはあります。面接は一つの交渉の場でもありますので、例えば「着替えるスペースがない」と言われたのであれば「自宅でジャージなどに着替えて、園ではエプロンだけつけるようにします」と言ったり「トイレで着替える」など「設備がなくても、そこで働きたい」という気持ちを前面に押し出せば、採用されることもあります。

採用された後、男性保育士として活躍をしていけば「男性保育士を雇うメリット」が少しずつ出てきて、設備に投資してくれる可能性もあるので「設備がない」と言われた場合は、諦めずに交渉してみるのも一つと言えるでしょう。

保護者側で男性保育士を受け入れられない為

保育園側にとって男性保育士を入れるメリットは大きいのですが、保護者側、特に女の子を預けているお母さんやお父さんからなかなか受け入れられないこともあります。

「私の子どもが男性保育士に触られて不愉快だ!犯罪だ!」や「男性保育士にオムツ介助されたくない!」とクレームを入れる保護者もいます。

もちろん全ての保護者がそうではありませんし、むしろほとんどの人は受け入れてくれ、更には「男の先生が来て子どもはより楽しそう!」と評価してくれる人が多いですが、一部のお母さんやお父さんにはどうしても理解してもらえないことも。

しかし、その人たちも男性保育士が嫌いだからというよりは、自分の子どもが心配だからクレームを入れるので、運営側としても無下に扱うことはできません。

実際、男性保育士や幼稚園教論の人が小さな子どもに手を出した犯罪などもあるので、絶対に安心と言い切ることはできません。全ての男性保育士がそんな気持ちで仕事をしているわけではありませんが、やはり偏見はあるのです。

保育園側としてもこのことを知っているので、なかなか男性保育士を採用に踏み切れずに断りするケースもあります。

男性というだけで、保護者からの目が厳しくなるのも保育士の辛いところかもしれません。

男性保育士なんていらないと考えている保育園もある

極端な理由ではありますが「男性保育士なんていらない」と考えている保育園もあり仕事に男性を入れたくないと、最初から受け入れられないケースもあります。

子どもも最初に信頼するのは母親の温もりを持つ女性保育士であり、男性保育士は怖いと持つ子も少なくはありません。

その為、なかなか男性保育士に慣れないでずっと泣いている子も。もちろん、少しずつ信頼関係が築いていけば、子どもも泣くことはなくなり、力強い遊びをしてくれる男性保育士の方が好きにあってくれることも多いですし、慣れない子どもは基本いません。

ただし、保育は子どもの命を守るところ、保育園側としては繊細で母性溢れる女性だけを受け入れ、怪我をさせるリスクを高めてしまう男性保育士は「いらない」と考える保育園もあるのです。

男性が保育士として就職する為には?

男性が保育士として就職をするのは不利であることを説明しました。しかし、実際に保育の現場で男性が働く姿もあります。どのようにすれば、男性も保育士として就職することができるのか紹介していきます。

小規模よりも大きな保育園を検討する

保育園には0~2歳児を預かる「小規模保育園」と0歳~就学前まで預かる「大型保育園」の2種類があります。

0歳~2歳の子を担当することになる小規模保育園はその名の通り、少ない人数で保育をする園になりますので施設としてもそこまで大がかりなものは必要ありません。その為、着替えなどのスペースも小さく、男性保育士を受け入れるには少し難しいところも。

年齢的にも力強い遊びよりも絵本の読み聞かせ、散歩などゆったりとした時間を過ごすことが大事になる時期なので男性保育士として活躍する場も少ないでしょう。

未就学前まで預かる「大型保育園」であれば、大きい施設を用意する必要があるのでその分施設も整っている可能性が高いです。

また、男性保育士の着替える更衣室がなくても、あまり職員が使っていない部屋、物置など上手く工夫すれば、いくらでも整えることができるので受け入れられやすいです。

担当する子どもの年齢によりますが、男性保育士が担当する子は大体5歳児などの年長組。力強い遊び、ランニング、体操なども行えるので活躍する場もたくさんあります。

また、運動会、お泊り会など様々な行事があり、雑務にはなりますが男性保育士として力仕事を任されやすいです。

その為「自分は2歳までの子を預かる小規模保育が良い!」というこだわりがないのであれば、大きい保育園を目指していく方が良いでしょう。大型保育園に就職すれば、男性保育士だからこそできる遊びをたくさんすることが可能になります。

もちろん小規模保育園でも男性保育士を受け入れているところもありますので、諦めずに探すのも一つでしょう。

複数の保育園を経営している会社を検討する

保育園は「社会福祉法人」や「株式会社」で経営されており、中には複数園経営しているところもあります。

経営が1つの保育園だと受け入れ先はそこしかなく、そこが男性保育士を受け入れることができないのであれば諦めるしかありませんが、もし複数園ある場合は「A園はダメだけど、B園なら大丈夫」と提案をしてくれる可能性も。

中には保育園を全国展開をしている会社もあり、就職先には困らないなんてこともあります。複数園経営している大手であれば休日もしっかりしており、その後のキャリアパスも明確になっていることが多いので、就職後どのように働ければいいかイメージしやすいメリットもあります。

転勤する可能性もあるかもしれませんが、保育士は子どもや保護者と信頼関係を築いていくのも大事な仕事になりますので、自分から希望しない限りはほぼないと言ってもいいでしょう。

夜勤のある保育園を検討してみる

昼に休んで夜に働く保護者の為にも近年は夜勤に対応できる保育園も増えてきました。夜勤は体力が必要になるので、男性が重宝される傾向にあります。

また、セキュリティ的にも夜女性だけで働くよりも男性が1人~2人いた方が安心な面もあるので、夜勤が可能な男性保育士は積極的に受け入れてくれる可能性が高いです。

夜勤保育の仕事はご飯を食べて、設定保育をするなど基本的に昼とやることは変わりありませんが、午睡時間はなく、保護者が来るまで寝たり、外で遊ぶことはできないので基本室内遊びがメインになるので、昼と比べると落ち着いて保育ができるのが特徴です。

また、夜勤は手当てがつきますので昼だけで働くよりも給与は増えますし、土日もやっている保育園が多いので、銀行や市役所が開いている平日が休みになるなどメリットもたくさんあります。

ゆっくり子どもと関わって行きたい、特に働く時間にこだわっていないのであれば夜勤保育士も一つの選択肢に入れるのも良いでしょう。

保育士ではなく園を支える側になるのも一つ

どうしても保育士として就職できないのであれば、保育士として働くのではなく運営側として保育園を支える仕事も一つ検討してみてはどうでしょうか。

保育園の運営には様々あり、保育士が適切に子どもと接しているかどうか、保育園の設備に問題ないか、何か不足はしていないかなど管理していく仕事になります。また、現場で働いている保育士のメンタルケアも担当する可能性もあり、現場で活躍をするというよりは裏で支えていくことがメインとなります。

「この仕事なら保育士の資格は必要ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。確かに必須ではないかもしれませんが、少なからず保育という仕事に携わっていくことになるので資格を取得していた方が有利に動く面もたくさんあります。

運営側で支える大きなメリットとしては保育士以上のキャリアパスが存在することです。保育士のキャリアパスは副主任、主任、副園長、園長が一般的で、多彩なキャリアとは言い難いです。

しかし、運営側で働けば、人事にも携わり新しい保育士を採用したり、営業で取引先を見つけて人脈を作ったり様々な仕事を経験することがで、多彩なキャリアを積むことで様々な可能性を見つけることができます。

男性としては、保育士として働き園長になるというキャリアパスよりも様々な仕事に携わり大きく可能性を広げていく方がやりがいを感じるでしょう。

保育士の資格を取得して「保育園で子どもの成長を見る仕事がしたい!」という方がほとんどかもしれませんが、1歩引いて、子どもの成長を守る保育士や保育園を支える仕事も一度検討してみてください。

まとめ

男性保育士が就職に不利な理由について紹介してきましたがいかがでしたか?不採用になっても、その理由を教えてもらえるわけではないので、今回紹介した内容によっては「本当にそんな理由で採用を見送られるの?」と思う方もいるでしょう。

ただ、男性保育士を受け入れたことがない保育園としては、メリットよりもリスクの方が大きくなかなか採用まで踏み切れないのも事実。受け入れたくても設備が整っておらず、どうしても採用を断るケースが多いです。

また、今まで女性の仕事だった保育士という仕事に男性が増えて来て、まだまだ世間の目も厳しいのが現状です。しかし、探せば男性保育士が働いている保育園はたくさんありますし、少ないですが主任や園長として活躍している人もいます。

男性保育士の就職は厳しいかもしれませんが、少しずつ改善されていますので、これから保育士を目指そうとしている人は是非諦めずにチャレンジしてみましょう。

どうしても男性保育士として就職が難しいなら、保育士としてではなく保育園を支える運営側として、少しでも子どもの成長に関わる仕事も検討してみてください。

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