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言語聴覚士(ST)の仕事内容やシニア世代が転職する際におさえておくべきポイント

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はじめに
言語聴覚士(ST)という仕事はあまり知られていないかもしれません。
言語聴覚士の仕事はけがや病気によって話したり、理解しづらくなった方のサポートや、食事が取りづらくなった高齢者のサポート、言葉の発育が遅れているお子さんのサポートなど多岐にわたっています。
また、最近では高齢者や認知症の方が増えていることから、デイサービスセンターや特別養護老人ホームなどで働く言語聴覚士も多いです。
そんな言語聴覚士の仕事内容や中高年の言語聴覚士が転職する際におさえておきたいポイントなどをまとめてみます。

言語聴覚士(ST)とは

そもそも言語聴覚士とは英語でSpeech Therapistと呼ばれることから、STと言われることもあります。
言語聴覚士(ST)の仕事内容は音が聞こえづらい、聞こえない、言葉が理解できない、読み書きがしづらい、声を発する器官の形態や運動の異常により発音や発語が正しくできない…などの方のため状況を軽減、改善するためのリハビリを行なったりします。
また、言葉以外の認知機能のリハビリを行なったり、嚥下などについてのリハビリなども行います。
それぞれの障がいへのサポート内容について詳しく説明すると、

言語障がい

認知症や失語症、記憶障がいなどを言語障がいと呼びますが、失語症は話す、聞く、書く、読むなどが難しくなる症状です。
原因は交通事故や脳卒中などによって言語機能の中枢が損傷するためだと言われています。
たとえば、自分が伝えたいことを書体や話し言葉で表したり、書かれていることや話し言葉を理解するのが難しくなります。
こういった症状で悩まされている人に対し言語聴覚士(ST)はより快適に日常生活が送れるようサポートします。

聴覚障害

聴覚鳥害には感音性難聴や伝音性難聴などがあり、音を聴くのが難しくなるため、検査を行なったり必要な訓練を行なったり、その人に合う補聴器を見つけるサポートを行なったりします。
小さなお子さんのサポートを行う場合は言葉の発達の側面から寄り添うケースも多いです。

発声、発音の障がい

また、さまざまな理由から正しく発音できないことを構音障がいと呼び、声に異常が生じることを音声障がいと言います。
発音や発声についてはそれぞれ違うので、患者さんひとりひとりにしっかりと寄り添いサポートを行なっていきます。

摂食・嚥下障害

摂食障がいとは食べたり飲んだりするのが難しい状態のことです。
そのため、言語聴覚士(ST)が嚥下障がいの発生メカニズムを調べた上で患者さんがより安全にものを食べられるようサポートを行います。

お子さんへのサポート

言語聴覚士(ST)はお子さんへのサポートも行なっています。
発達障害などが原因でことばの発達が遅れているお子さんに対し、言語聴覚士(ST)がサポートを行い言葉の発達を促します。
たとえば、文字を習得したり他の人とのコミュニケーションに興味を持つようサポートしていきます。

言語聴覚士(ST)の活躍の場

では、言語聴覚士(ST)が活躍できる場にはどういったところがあるのか見てみましょう。

医療機関

言語聴覚士(ST)の主な活躍の場と言えば医療機関が挙げられます。
たとえば、大きな病院のリハビリテーション科やリハビリテーションセンターなどがありますが、他いも耳鼻咽喉科や口腔外科などでも活躍している言語聴覚士(ST)は多いです。
患者さんの年齢もさまざまで、障がいの状態や種類も人それぞれですが、言語聴覚士(ST)はひとりひとりの患者さんに合わせてリハビリを行なったり、機能回復訓練を行います。
また、社会復帰に向けサポートや相談に乗ったりもします。

介護、福祉施設

言語聴覚士(ST)は老人保健施設や特別養護老人ホーム、デイサービスセンターなど、高齢者向けの施設で働くこともあります。
この場合施設で働くスタッフや栄養士などと連携し摂食・嚥下障害の指導や訓練なども行なっていきます。
他にも、言語・認知機能の維持や回復のサポートを行うこともあります。

教育機関

また、言語聴覚士(ST)は教育機関でも活躍しています。
働き方としては言語聴覚士(ST)を養成する学校で講師を行なったり、特別支援学校で教員として働いたりなどです。
ただ、特別支援学校や小中学校などで教員として勤務する場合、教員免許を取得していなければなりません。

その他の施設

その他の施設として四肢や身体の一部にまひがある障がいを持つお子さんが入所している肢体不自由児施設や、重症心身障害児施設など、お子さんを対象とする施設で摂食・嚥下障害や聴覚障がいなどの指導や訓練を行なったり、発達障がいがあるお子さんに対し言語やコミュニケーション訓練のサポートも行います。
お子さんのご家族に対しアドバイスや指導なども行なっています。

中高年の言語聴覚士(ST)が転職する際におさえておくべきこと

では、言語聴覚士(ST)が転職となった時、どういうことをおさえておくべきなんでしょうか?

しっかりと自己分析を行う

職場の同僚や知り合いの言語聴覚士(ST)が転職したことをきかっけに、自分も…と考えるシニア世代の言語聴覚士(ST)も多いでしょう。
ですが、特に転職したい理由もないのに周りに影響されてなんとなく…という気持ちで転職すると失敗する可能性が高いです。
大切なのは転職してどのような働き方をしたいのか、今の職場の何が不満なのか…を明確にすること。
明確にせず転職をしてしまうと、前職より収入が下がったり、環境が悪くなる可能性があったりします。
そのため、特に現職に不満がないのなら、理由もなく転職するのは危険です。
もし、やりたいと思うことがあるなら、そのことが転職しなければできないのかを今一度考えましょう。
つまり、しっかりと自己分析を行なって本当に転職が必要なのかどうか判断することが重要なんですね。

実際に中高年の言語聴覚士(ST)で転職に失敗した方の話を聞いてみると、「きちんと自己分析しないまま転職してしまった…」というケースが多いです。
自己分析を行わないと、どんな働き方を望むのか、どのような転職先が自分に向いているのか分からないので転職したところで満足できるはずもありません。
そのため、中高年の言語聴覚士(ST)が転職先を探す際、まずはしっかりと自己分析を行い、どのような求人を探せばいいのか考えましょう。

転職先エージェントを利用する

とは言っても、ハローワークや転職サイトなどの求人表やホームページを見ただけだと、実際にどのような職場環境なのか判断しづらいです。
そこで、転職エージェントの活用です。
転職エージェントなら実際に応募先の職場を見学できるよう手配してくれるため、ホームページなどでは得ることのできない情報を得られるのがメリットです。
さらに、転職エージェントなら職務履歴書の添削や面接へのアドバイスなどが受けられます。
他にも、面接日の日程調整なども行なってくれたり、給与面の条件交渉なども間に入って行なってくれます。
無料で利用できるところがほとんどですので、シニア世代の言語聴覚士(ST)が転職する際はぜひ転職エージェントの利用をおすすめします。

まとめ

言語聴覚士(ST)の具体的な仕事内容や活躍の場、シニア世代の言語聴覚士(ST)が転職を行う際におさえておくべきことなどをまとめてみました。
言語聴覚士(ST)の仕事はひとりひとりの患者さんに寄り添う責任ある仕事です。
いつまでも言語聴覚士(ST)として活躍し続けたいなら、しっかりと自己分析を行なった上でぜひ転職エージェントを活用してみてください!

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