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医療・福祉・介護 転職のノウハウ

介護職員基礎研修って?シニア世代の介護職員基礎研修取得者が効率よく転職するには

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はじめに
介護職員基礎研修という言葉はあまり耳慣れない言葉です。
介護職員基礎研修とは介護福祉士に準ずる資格で、介護に携わる人の資質向上などを目的に導入された資格のことです。
介護職員基礎研修は将来的に介護福祉士を目指す人1~2年程度の実務経験のある方が、より深く技術や知識を得るための資格です。
そんな介護職員基礎研修をお持ちの中高年の方が転職する際におさえておきたいポイントについてまとめてみます。

介護職員基礎研修とは

そもそも、介護職員基礎研修とはどういう資格かと言うと、平成19年導入の介護に関する資格で、25年度に廃止となりました。
なぜ、短期間で廃止されたのかと言うと、将来へ向け準備のために導入された資格だからです。
介護に携わる人にとって大切なのは実務経験ですので、以前より介護福祉士は受験資格に実務経験が必要とされていました。
ですが、高齢化社会が進むにつれ、介護の需要が高まってきていることから、質の高い介護が可能な介護士の育成が急務となっています。
そのため、厚生労働省は将来的に介護福祉士に一本化するべく、ホームヘルパーよりレベルが上で実務者研修より下である介護職員基礎研修が導入されたという流れです。

介護職員基礎研修と介護職員初任者研修の違いとは

介護職員基礎研修とよく間違われるのが介護職員初任者研修ですが、この違いはどういうものなのでしょうか?
まず、どちらが上位資格かと言うと、介護職員基礎研修の方が上でもっとも下位資格が初任者研修、次に基礎研修、実務者研修となっており、最も上位が介護福祉士です。
そのため、介護職員基礎研修と介護職員初任者研修とでは実務者研修を受ける際の免除される時間が変わってきます。
どちらの資格も実務者研修を受けるに当たり、受講時間がある程度免除されるメリットがあります。
ですが、それぞれの位置づけが違っているため、どちらが上位資格なのかしっかりと理解しておくことが大切です。

介護職員基礎研修の取得で免除されるもの

2016年度の法改正により、実務経験が3年以上あり、介護職員基礎研修とたん吸引等研修のいずれも修了している場合に介護福祉の受験資格が得られます。
介護職員基礎研修はホームヘルパー級と一本化されたため、実務者研修が新たに設けられました。
そのため、実務者研修の資格取得に当たり過去に受講した研修内容について免除されることになりました。
ただ、たん吸引研修などの新しく設けられた医療ケアなどについては受講しないといけないことになっています。
介護職員基礎研修の資格を取得している人が実務者研修を受講する場合、医療ケアの演習以外のすべての科目と医療的ケアが免除されると決まっています。
いっぽうで、介護に関する資格を何も持っていない、介護の経験もない方が実務者研修を受ける場合は医療的ケアおよび全ての科目450時間を受講しなければなりません。
つまり、介護職員基礎研修を取得していれば短期間で受講を終えることができますし、受講費用も軽減できるのがメリットです。

介護職員基礎研修取得者の中高年が転職する際の注意点

このように、介護職員基礎研修を取得していれば、転職する際に有利なことがお分かりいただけたかと思います。
中高年の介護職員基礎研修取得者の方が他の転職先を探す場合の注意点にはどのようなことがあるんでしょうか?

転職先との条件がマッチしている

介護業界は慢性的な人材不足のため、常に採用されやすく転職しやすい状況です。
ただ、どんな人でも資格さえあれば転職できるとは限りません。
言葉づかいや身だしなみはもちろんですが、時間を守る、社会人としてのマナー、コミュニケーション能力などは重要です。
さらに、採用する側と転職を希望する人の条件が合っていないといけません。
介護業界だけでなく、多くの職場で必要とされている人材は「すぐに辞めたりせず長く働いてくれる人」かと思います。
仕事を覚えてもらえてもすぐに辞められたら時間と労力とコストがムダになってしまうからです。
そのため、最近ではさまざまな職場で面接において希望の働き方や将来のビジョンを聞いたり、職場見学などを積極的に取り入れています。
そうすることで、少しでも離職率を下げたいわけですね。

自分の希望する条件を的確に伝える

シニア世代の介護職員基礎研修取得者が転職する場合、ハローワークや求人サイトを利用し自分の希望に添った条件の転職先を探すようにしましょう。
希望する条件を的確に伝えておけば、条件に合った転職先を紹介してもらえるはずですよ。

前向きな退職理由を伝える

介護職員基礎研修取得者は即戦力として非常に需要が高いですが、採用側が気になるのは前職を退職した理由でしょう。
ネガティブな理由を言うのではなく、キャリアアップしたい、自分の力を試したい…など、ポジティブな理由を伝えることが重要です。

上位資格を取得する

また、より上位の資格を取得することもおすすめです。
上位の資格になればなるほど転職もしやすいですし、収入アップにつながります。

転職エージェントを活用する

シニア世代の介護職の方が転職を考える場合におすすめなのが転職エージェントです。
介護に関わる仕事をされている方の転職理由におおいのが職場環境の悪さや人間関係などの問題です。
ハローワークや転職サイトに登録して転職活動を行うのはもちろんですが、やはりおすすめなのが転職エージェントです。
ハローワークや転職サイトで転職すると、イメージしていた職場の雰囲気と違った…というミスマッチが起こる可能性があります。
ですが、転職エージェントなら、転職先のさまざまな情報を前もって知ることができるため、ミスマッチが起こりづらいと言われています。
さらに、転職エージェントなら履歴書や職務履歴書の添削を行なってくれたり、面接の日時調整を行なってくれたり、条件面など直接言いづらいことも交渉してくれたりなど非常に心強いです。
仕事をしながらこれらのことを一人で行うのは難しいので、ぜひ転職エージェントに登録し転職活動を行なってもらえればと思います。
また、転職エージェントなら登録すると転職に詳しい専門のアドバイザーが担当してくれるため、対応力が高いです。
ただ、転職エージェントに登録する場合も1つに絞ってしまうともし自分に合わないアドバイザーの場合困ってしまう可能性もあります。
そのため、複数の転職エージェントに登録し活用することが重要です。
もし、アドバイザーに対して不安になってしまったら、利用し続けるのはやめておき、別の転職エージェントを活用するなど臨機応変に対応しましょう。
もちろん、複数の転職エージェントに登録したところで法律上で問題などありませんし、違反行為にもなりませんので安心しましょう。
費用も発生しないので安心して利用してくださいね。

まとめ

介護職員基礎研修とはどういう資格か、シニアの介護職員基礎研修取得者が転職する際の注意点などをまとめてみました。
介護業界は今後ますます人材不足に陥ると予測されます。
介護職員基礎研修の資格があれば、シニア世代であっても有利に転職が行えると言えます。
ただ、より上位の資格を取れば、さらに好条件の転職先が見つかる可能性が高いです。
また、複数の転職エージェントに登録するなどすれば、効率よく転職活動が行えます。
ぜひ、ここでお伝えしたことを参考にしていただき、ご自分の希望に添った転職先を見つけてくださいね!

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