ミドル、シニア求人転職比較

シニア・中高年の就職、転職、求人をテーマにした情報サイト

文字サイズを変更できます

  • 通常
  • 大きく

転職のノウハウ

50代60代の司法書士が生涯働ける職場への転職を成功させるには

投稿日:

はじめに
司法書士資格は難関の国家資格として知られており、取得にはかなりの努力が必要になります。
合格率はどのくらいかと言うと、3パーセントとなっており、非常に低いことが分かります。
そこまで難関資格なら取得すればすぐに高収入が得られると考えがちですが、そうとも限りません。
さらに、最近だと人口の減少、登記件数の減少、手続きが簡素化した、AIの出現・・などにより、実際司法書士への逆風は弱いとは言えません。
そんな司法書士という仕事の将来性ってどうなんでしょうか?

司法書士の将来性

主な業務は不動産登記

司法書士の業務にはさまざまなものがありますが、主なものに不動産登記が挙げられます。
ですが、10年ほど前までは380万件程度あった不動産登記の件数も現在では200万件ほどに減っており、半数近くに落ち込んでいます。
そのため、司法書士になりさえすれば稼げるという方程式は成り立たなくなっています。
現状は人口減少や土地売買の件数の落ち込みにより、司法書士同士で案件の取り合いになっているのが実情です。

成年後見業務による将来性

最近司法書士の業務に成年後見制度の代理業務が増えており、今後ますますこの業務の需要は増えると予想されます。
そもそも成年後見制度とはなにかと言うと、判断能力のない被後見人の代理として消費行為を的確に判断したり、消費行為を判断する業務のことを指します。
今後ますますわが国の高齢化は進むと考えられるので、認知症の高齢者の増加に伴い、以来件数の増加は必至だと考えます。

ただ、成年後見制度業務に関しては司法書士のみ行えるものではなく、弁護士や行政書士なども行えるので100パーセント安心かと言われるとそうとも言えません。

ミドルシニア世代の司法書士が転職するための心構え

他の資格を取得する

では、ミドルシニア世代の司法書士が転職に成功するにはどういったことに注意すればいいのでしょうか?
現在、わが国は高齢化社会が進んでいることから、認知症患者の数も急増しています。
そのため、上でご紹介した成年後見業務の案件も増えると予想されますが、この業務は司法書士だけができるものではなく、他の士業たとえば行政書士や社会福祉士なども行うことができます。
そのため、司法書士の資格を持っていても他の資格を取得したり、新しい制度などについてしっかりと対策を取るなど常にアンテナを張っておくことが重要です。

司法書士の求人の多い、少ない時期とは

司法書士の求人と言っても、多い時期と少ない時期があるかと思います。
いつ多くていつ少ないのか見てみることにしましょう。

まず、司法書士の求人が増える時期は司法書士試験が終わった後7月中旬だと言われています。
その理由は試験に合格した人材を採用しようとするからです。
これは弁護士などの他の士業でも同じことが言えますね。
それだけすぐに採用活動を始めないとなかなか人材が集まらないそうです。
試験前からアルバイトで働き出し、試験の合格結果を待つというパターンもあります。
そういう意味ではミドル世代の司法書士はすでに資格を取得しているわけなので、ある意味有利なのかもしれませんね。

さらに、10月初旬も募集が多くなる傾向にあります。
さらに、最終合格発表が終わった11月初旬、最も募集が増えるのが最終合格発表が終わった11月初旬となっています。

ミドル世代の司法書士の転職後の働き方

では、ミドル世代の司法書士が転職後働く場合、どういう働き方があるのでしょうか?

たとえば、企業内の司法書士として働いたり、弁護士事務所で司法書士として働くなどの方法があります。
こういった場所で司法書士を募集している場合だと、英語力や業務経験が求められることが多いですが、その分年収が高いのが特徴です。
また、常時募集があるわけではないため、現在の職場でスキルを磨きつつ募集のチャンスを待ちましょう!

独立開業する

50代60代のミドル世代の司法書士にとって独立開業は夢かと思います。
独立開業すれば自分のペースで働くことができるので非常にメリットも多いです。
独立開業している司法書士の方で非常に高額な収入を得ている方も多いです。
最初の何年かは大変かと思いますが、自分なりのやり方で仕事をすれば大きな成功がつかめるかもしれません。

ミドル世代の司法書士が転職の際に必要とされること

では、50代、60代のミドル世代の司法書士がいざ転職しようとなった時、必要となることはどんなことなのでしょうか?

これは司法書士に限ったことではないですがやはりコミュニケーション能力でしょう。
いくらミドル世代で経験豊富だからと言って必ず転職に成功するとは限っていません。
社会経験がいくらあっても、落とされる人はいますし、若くてもスムーズに転職に成功する司法書士だっています。
これはなぜなのかと言うと、コミュニケーションがあるかどうかということ。

また、面接の際、相手に対する第一印象は非常に重要です。
身だしなみはもちろんのこと、社会人としてのマナーや振る舞い、言葉遣いなどをしっかりと身につけておきましょう。

さらに、熱意も重要です。
司法書士事務所としてはその点を重要視しているところが多いようですね。
50代、60代のミドル世代の司法書士の方は受け身な考え方の人が多く、面接時に相手から聞かれたことだけ答える…というケースが見受けられます。
それでは相手に対して熱意を伝えることなどできません。
どうしてもその事務所に入りたいと思ったら、その気持を相手に伝えないと意味がありません。
聞かれたことだけ答えていてもミドル世代の司法書士が転職に成功するなど無理なのです。

ミドル世代の司法書士の転職先の探し方

司法書士会の求人を探す

ミドル世代の司法書士の求人の探し方に司法書士会の求人を探すというのがあります。
たとえば、裁判に強い事務所、登記に強い事務所…など、司法書士事務所と言ってもさまざまなタイプがあります。
ただ、中には好条件ではない案件もあるので要注意です。
また、求人だけを見てもその職場環境は分からないので、面接の際に疑問点や不安点を聞いてみるのが重要です。
その事務所で働く場合の待遇や条件、雰囲気などを目で見て確かめ、いくつになっても働き続けられる職場を見つけられるといいですね。

司法書士法人

また、司法書士法人の求人もおすすめです。
司法書士法人なら規模が大きいため、取引先が不動産会社や金融機関のことが多いです。
そのため、ミドル世代の司法書士にとってやりがいのある職場となるでしょう。

転職エージェントに登録する

やはりおすすめなのが転職エージェントへの登録です。
ミドル世代の司法書士が転職先を選ぶには士業専門の転職エージェントに登録する方法もあります。
転職エージェントなら転職先の条件面以外にも代表がどんな方で職場の雰囲気がどうなのかなどについても教えてくれるはずです。
そのため、どんな職場なのかイメージがつかめやすいので自分に最適な転職先を見つけることができるでしょう。
さらに、転職エージェントなら非公開求人を紹介してくれるなどのメリットもあります。

まとめ

50代、60代のミドル世代の司法書士が転職する際の転職先や注意するべき点などをご紹介しました。
結論を言うと、1年の中でも転職にベストな時期を見極める必要がありますし、転職についてのポイントもおさえておきたいところ。
ぜひ、参考にしていただき転職を成功させてくださいね!

-転職のノウハウ