ミドル、シニア求人転職比較

シニア・中高年の就職、転職、求人をテーマにした情報サイト

文字サイズを変更できます

  • 通常
  • 大きく

転職のノウハウ

ミドル世代の弁護士が転職する際のポイント&注意点

投稿日:

はじめに
人生100年時代と言われるわが国で、どんな仕事に就いている場合でも、働ける限り働きたいと思うのは当然です。
50代、60代のミドル世代の弁護士が転職する場合、どういうことにポイントをおけばいいのでしょうか?

弁護士業界経験者の転職理由にはさまざまなものがあり、現在の職場や仕事内容について満足できない、弁護士としてキャリアアップしたい…など、さまざまな理由があるでしょう。
ただ、きちんと準備しておかないとミドル世代ということもあり、転職がうまくいかなかったりします。

そこで、ここでは50代、60代のミドル世代の弁護士業界経験者が転職をスムーズに進められるようおさえておきたいポイントなどをご紹介します。

弁護士の将来性

ミドル世代の弁護士の転職のポイントをご紹介する前に、そもそも弁護士の将来性はどうなのか解説します。

現在、弁護士の数が今後増加し続けるのは間違いないと言われています。
ただ、そうなると仕事が減ってしまい生活できなくなるのでは?と思われる方が多いでしょう。
これについて、さまざまな考え方がありますが、実際に一昔前と比べ弁護士業を行うのは簡単なことではなくなりました。
ただ、以前は弁護士同士の競い合いがほぼなかった状態なので、それぞれがスキルアップしようとしていなかったのも事実です。
現在は弁護士の仕事も他の士業や一般の仕事のように、資格を取得した後もしっかりとスキルアップしていかないといけない時代になりました。

さらに、弁護士がこれまで活躍していなかったような世界で将来的に活躍できるようになっていく可能性もあります。
たとえば、株主総会がその一例です。
これまで、株主総会を仕切っていたのは総会屋と言われる人たちでしたが、今では弁護士がその代わりとなり企業にさまざまなアドバイスをするように変わってきています。

つまり、弁護士自身が自分の努力や工夫を行うことで、これまで以上に仕事の幅を広げることが可能で、他の弁護士よりスキルやコミュニケーション能力が高ければ、さまざまなジャンルの仕事を行える可能性が高いです。
つまり、弁護士資格に甘んじることなく日々切磋琢磨することで、弁護士の将来は明るいものになるに違いありません。

弁護士は何歳まで続けられるか

そもそも、弁護士になるためには難関である司法試験に合格しなければなりませんが、何度落ちても受験し続けるだけの魅力が弁護士の仕事にはあります。
たとえば、弁護士の仕事は会社員などとは違い定年がありません。
体力や精神力がある限り働き続けることが可能です。
実際に、高齢の弁護士が現役として仕事をしているのをメディアなどで目にします。

ただ、弁護士として高齢になっても働き続けるためには病気になったり、けがをしたりせず体力や精神力を持続させなければならないため、想像以上に難しいです。
また、日々改正や制定される法律について勉強したり、IT化についていかなければならないなど、常に学ぶ姿勢が重要になります。
弁護士の仕事に定年がないのは非常に魅力であると同時に、自分自身で定年を決めなければならないというのはある意味残酷だと言えるでしょう。

最近行われた弁護士会の調査によれば、ほとんどの弁護士は働ける限り弁護士の仕事を続けたいと答えたそうです。
とは言え、何歳まで働く予定なのかという質問に対し、最も多かった答えが65~70歳だそうですね。
その最大の理由にそれ以上の年齢になると、依頼者の要望に応えることができないから…ということだそうです。
そもそも、弁護士という仕事は依頼者との信頼によって成立しているため、依頼者としても弁護士の能力や考え方に信頼を寄せることで良好な関係が成立します。
ですが、高齢になると能力や思考力が低下するのは避けられないので依頼者に迷惑がかからないよう、引退年齢を決めておく弁護士が多いようですね。

ミドル世代の弁護士が転職の際におさえておくべきポイント

自ら定年を決め50代、60代のミドル世代の弁護士が転職しその年齢まで働きたいという場合も多いです。
その際におさえておくべきポイントとはどういうことなのでしょうか?

しっかりと情報を集める

50代、60代のミドル世代の弁護士が転職を考える際にまずおさえておくべきことは求人媒体などを利用した情報収集です。
求人情報を見ると、求人サイトが持っている公開求人と言われるものの他に、転職エージェントなどが持っている非公開求人と言われるものがあります。
それぞれの違いについてみてみましょう。

1.公開求人
まず、公開求人です。
たとえば、日本弁護士連合会が運営している「ひまわり求人求職ナビ」なら日本弁護士連合会が運営しているため安心して転職先を探せますし、一般企業や弁護士事務所以外にも自治体や官公庁などの求人の募集もあるので幅広いジャンルから情報を集められます。

2.非公開求人
いっぽうで、非公開求人とはその名前通り公開されていない求人のことです。
主に非公開求人は転職エージェントからの紹介が多いです。転職エージェントなら希望する条件などに合う求人情報を紹介してくれたり、転職を希望する人と人材を求めている人をマッチングするサポートをします。
さらに、履歴書を添削してくれたり、面接の日程調整など、内定までしっかりとサポートしてくれます。

志望動機をはっきりさせる

どんな仕事でも同じですが、志望動機をはっきりとさせましょう。
転職することで目指すことと募集している側の目的と方向性がマッチしているか、きちんと、企業研究しているか、これまでの経験が転職後活かせるのか…というような採用する側が知りたいことを質問してきた時、即座に答えられるようにしておきましょう。

第一印象を大切に

これもどんな仕事でも同じですが、人間の印象は第一印象でほぼ決まります。
特に面接は短時間でその人を採用するかどうか決めるので、少しでもいい印象を与えられるよう努めましょう。
そのためにも、見た目に気を配る必要があります。
清潔感のある髪型や服装をするのはもちろんのこと、採用されてそれなりのポジションを与えられるなら当然ですが、社会的マナーをしっかりと見に付けておかねばなりません。
面接の際にこの人ならある程度のポジションや仕事を任せられる…と思ってもらえるよう印象づけましょう。

条件面については転職エージェントに任せる

さらに、条件面について面接の際に聞きたいと思うのは当然ですが、あまりあれこれと聞くともしなんらかの理由で職場の環境が悪くなった時すぐに辞められるのでは?と印象づけてしまうので、できれば深く聞くのはやめましょう。
待遇や給与面については転職エージェントから転職先に聞いてもらう、内定が決まってからつめていく…という方法がベストだと考えます。

まとめ

弁護士の将来性は明るいと考えますが、当然スキルやコミュニケーション能力、学ぶ姿勢などがなければ高齢になっても働き続けるのは難しいです。
また、50代、60代のミドル世代の弁護士が転職するとなれば、おさえておきたいポイントや注意点も多いです。
少しでもいい条件、いい環境で働ける限り働けるのが理想ですよね?
高齢になるまで働き続けたい、そのために転職してスキルアップしたい…とお考えのミドル世代の弁護士の方はここでご紹介したことを参考にしていただきたいです。
ミドル世代の弁護士の方がいつまでも働けるような転職先が見つかることを祈っています!

-転職のノウハウ