目次
はじめに
ミドルシニア世代の方で福祉業界経験者の方の最近の転職事情ってどうなっているのか知りたいと思う方は多いはず。
ここではそんなミドルシニア世代の方のために、福祉業界での転職事情をお教えしたいと思います。
福祉業界に携わっているミドルシニア世代の方のお役に立てばと思います!
ミドルシニア世代の転職事情
非正規雇用の割合が高い
まず、現在のミドルシニア世代の転職事情ってどうなっているのでしょうか?
若い世代では正社員の割合が8割程度となっていますが、55歳を超えると、正社員の割合はグンと減り半数は非正規雇用となってしまうようです。
さらに、54歳以上の方が転職しようとなると、さらにその割合が上がっていき、正社員として転職するのは難しくなっています。
収入が下がる
収入面で言うと、44歳以下の方は転職しても収入が上がる可能性がありますが、45歳以上だと平均して収入が下がる傾向があります。
つまり、ミドルシニア世代が転職した場合は収入が下がることがほとんどということになります。
ミドルシニア世代が転職する理由
次にミドルシニア世代が転職する理由ですが、仕事の内容に興味がわいた、労働環境が整っている、通勤しやすい・・などとなっています。
いっぽうで、新しいことにチャレンジしたい、収入を上げたいという理由で転職するミドルシニア世代は1割程度と少ないです。
当然のことながら、年齢が上がれば上がるほど正社員で転職するのは困難ですが、転職する理由も若い世代と同じというわけではありません。
福祉の仕事のやりがいとは
福祉の仕事と一言で言っても、さまざまなものがあり、やりがいもそれぞれです。
社会貢献できる
福祉の仕事に関わることで社会貢献できるため、非常にやりがいがあります。
福祉の仕事は社会的弱者をサポートする仕事なので、社会へ貢献できます。
自分自身の成長につながる
また、福祉の仕事で経験を積めば、さまざまなスキルや知識が身につくため自分自身も人間的に成長します。
人から感謝されることが多い
さらに、福祉の仕事は利用者やその周りの人から感謝されることはこの上ないやりがいとなるでしょう。
命の大切さが分かる
福祉の仕事をしていると、命の大切差が分かるというのもやりがいと言っていいでしょう。
サポートする人たちがさまざまな逆境や困難を乗り越えるのを目の当たりにすれば、いかに命が大切であるか分かるはずですよ。
業界経験者のミドルシニア世代の転職に最適な福祉の仕事の種類
では、ミドルシニア世代の福祉業界経験者が転職するのに最適な福祉の仕事ってどのようなものがあるのでしょうか?
介護士、ホームヘルパー
介護士、ホームヘルパーの仕事は身体が不自由な人や高齢者のお世話、日常生活のお手伝いなどが中心です。
働き場所としては老人介護施設やデイサービス施設、在宅介護されているお宅・・などさまざまです。
ただ、お世話する方の身体に直接触れる場合は資格が必要になるため、経験者であっても要注意です。
直接身体に触れないようなことがなければ、資格がなくても働くことができるので介護業界経験者の方に最適ですね。
老人介護施設で働く場合は特に介護ヘルパーさんの補助的な仕事や備品の管理など、さまざまな仕事があるので、とりあえず転職して働き、その後資格を取得するなどするのも手ですね。
転職の際、資格がなくても仕事をしながら資格取得にかかる費用を一部職場から出してもらえるところも多いです。
年齢や学歴より、介護の仕事にどれだけ意欲があるか、知識やスキル、責任感やコミュニケーション能力などが重要となる仕事です。
調理、清掃、リネン関連、運転の仕事
介護施設ではどこでも、利用する方がそこで長時間過ごすことがほとんどなので、利用者が快適に生活するためのさまざまな仕事があります。
主に、施設の清掃や利用者の部屋の清掃、ベッドメイキングや調理、配膳、片付け、送迎車の運転・・などですね。
ほとんどの場合学歴や資格は必要ないですが、利用者の立場に立った対応や勤務態度が真面目かどうか・・などが重要視されます。
さらに、施設で働くスタッフや利用者と接する仕事なので、元気で明るい、自然に声かけできるかどうかなどもできなければなりません。
具体的に言うと、清掃の仕事なら利用者が気持ちよく過ごせるように清掃したり、調理なら栄養士さんが作った献立を元に調理や配膳などを行わなければなりません。
そのため、管理栄養士などの資格があれば転職の際に有利になると考えます。
また、リネンスタッフの場合、利用者が使ったシーツやタオルなどを清潔なものに交換するのが仕事です。
送迎車の運転の仕事は自宅と施設との送迎を行いますが、普通免許以外に第2種免許を取得していれば、転職の際に有利になると言われています。
管理職、管理職候補
介護業界経験者で管理職の仕事と言えば、老人介護施設の施設長など事業所の責任者の仕事があります。
また、介護施設でも大規模なところなら、リーダー職なども管理職の仕事です。
この仕事はいわばさまざまな事業所のとりまとめ役と言ってよく、介護についての豊富な知識とスキル、マネジメント能力が必要になります。
さらに、利用者が満足感を得られるようサービスを行うに当たり、さまざまな工夫や配慮が必要になる仕事です。
他にも、さまざまなスタッフとの人間関係を円滑に行うための調整や気配りなど仕事内容の幅は広いです。
この仕事にどういった経験や資格が必要になるかはそれぞれの事業所によって違っていますが、ほとんどの事業所で重要視されるのは責任者に最適な経験や人間性であるかどうかです。
この仕事の場合、別の業種で働いていた管理職経験者の場合も多いです。
また、大規模な法人の場合だと経理や総務、人事などの部門もあるため、そういった部署の管理職につくこともあります。
ミドルシニア世代の業界経験者が福祉業界に転職するのがオススメの理由
年齢が強みになる
福祉の仕事を経験した人が転職した場合、ミドルシニアであっても逆に強みになったりします。
福祉の仕事は高齢者や身体の不自由な人たちと密接にコミュニケーションを取る必要があるため、人生経験が豊富なことが強みになります。
ミドルシニア世代は仕事や子育て、家事の経験が豊富なことから、若い人にはない経験があるため、福祉業界で重宝がられることが多いです。
ある程度人生経験を積んでいるからこそ、さまざまな悩みや相談に乗ってあげられるのは利用者から見て子どものように接することができるミドルシニア世代ならではでしょう。
昇給や昇進の可能性が高い
また、福祉業界経験者が転職すれば、昇給や昇進の可能性もあります。
資格を取得するのに年齢制限はないので、経験年数や最終学歴など、条件さえ満たせば、ミドルシニア世代であってもチャレンジ可能なのはうれしいですね。
転職後働くことで知識や経験を積めば、ケアマネジャーなどの上級資格を取得することも可能でキャリアアップの可能性も高まります。
まとめ
福祉業界経験者のミドルシニア世代が転職する場合の職種ややりがい、おすすめする理由などについてまとめてみました。
せっかく福祉業界で培ったスキルや経験、コミュニケーション能力があるのですから、福祉に関わる仕事に転職するのがおすすめです。
きっとあなたが持つ能力を高く評価してくれるところがあるはずですよ!