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転職のノウハウ

定年後の働き方・暮らし方

更新日:

はじめに
人生100年時代を言われており、一昔前とは違って定年後の時間が非常に長くなりました。
定年後の人生を豊かなものにするために、趣味に没頭する人もいれば、働き続ける人などさまざまです。
そのため、定年後に生きがいややりがいを見つけるのではなく、ある程度前から自分は働き続けるのか?退職して趣味やボランティアに打ち込むのかしっかりと考えておいた方がよさそうです。
ここでは中高年のみなさんのために、定年後の働き方や暮らし方についてまとめてみたいと思います。

定年後の働き方の種類

再雇用制度を利用して働き続ける

定年後の最も多い働き方に、再雇用制度を使ってそのまま会社に残るという方法があります。
改正高齢者雇用安定法によって、全ての企業で60歳以降も働けること決まっています。
この法律は高齢者が年金をもらうまでの間、能力と意欲に応じ継続して働ける環境を整備するために改正されたもので、定年を65歳未満に設定している企業は

・65歳までの延長
・65歳までの継続雇用制度の導入
・定年制度を廃止

のいずれかに対応しなければなりません。実際のところ、定年の延長や廃止によって65歳を過ぎても働くことができる企業は全体の25パーセント程度というところです。
つまり、残りの企業では継続雇用制度を利用して働き続けるわけですね。

人脈やスキルを活かし転職する

定年まで働いていた会社を辞めて、別の仕事に転職するという働き方もあります。
転職することで再雇用にはないメリット、たとえば、

・心機一転気持ちを新たに働くことができる
・スキルを思う存分活かせる
・過去の経歴にとらわれずゼロからスタートできる

などがあります。
もし、定年まで働いていた企業で働くことができない場合でも、取引先や関連会社、コネなどを使って転職先を見つけることは可能です。
もし、コネがなければ自分で仕事を探す必要がありますが、転職先としては中小企業、地方企業、海外の企業などから選ぶ場合が多いです。
定年まで大企業や中堅の企業で働いていた人なら、中小企業や地方企業に転職する傾向があります。
ほとんどの中小企業や地方企業は人材不足に陥っているため、定年後でもスキルのある人材を確保したいところは多いです。
さらに、中小企業や地方企業は大企業などでは当然行われている効率的な業務のススメ方やITの活用などが進んでいないので、重宝がられることが多いです。

起業する

定年後の働き方として会社に属するという考え方以外に起業するという方法もあります。
上の2つを選ぶ人より起業することを選ぶ中高年の方がはるかに少ないものの、最近中高年の起業家が増えているのも事実です。
2017年のある調査によれば、起業家のうち60歳以上の割合は35パーセントと非常に高い割合です。

定年後の暮らし方

人生が100年あるとすると、定年後の時間は10万時間くらいあるという計算になります。
定年後の生活を送るに当たり最も大切なのは新しい生活を生きがいを感じながら送ることです。
つまり、働くか働かないかにかかわらず、何を生きがいにするかに重点を置いて定年後不安にならないよう考えておくことが大切です。

定年後の住まいを考える

定年後の暮らしを考える上で、住まいについても考えて置きましょう。
現役時代なら、子育てをしている間は通学や通勤、買い物などがしやすいかどうか、生活上の利便性や子どもにとって環境がいいかどうかが住まい選びの基準だったはずです。
ですが、子どもが独立し夫婦だけの定年後の生活を送る上で、住まいに求められる条件は変わってくるでしょう。
当然、通学や通勤を考慮する必要はなくなりますし、定年後仕事を続ける場合でも勤務先が同じとは限りません。
何より、高齢の夫婦だけならそこまで広い住まいも必要なくなるでしょう。
そのため、定年を迎える前に夫婦2人に見合った広さの住まいを検討しておいた方がよさそうです。
ただ、テレビでよく海外移住や田舎暮らしを取り上げているのを見ますが、安易に考えてはいけません。
夫婦でしっかりと話し合った上で行わないと、見ず知らずの土地で新しい人間関係を構築したり、その土地の慣習に合わせて生活するのは大変だからです。

親の介護について考える

また、定年間近になると大きな問題となるのが親の介護。
親が元気なうちは介護なんて関係ないと思ってしまうでしょうが、介護が必要な生活は急にやってきます。
準備をしていないまま介護生活を迎えてしまうと非常に大変で、実際に親の介護を理由に仕事を辞める人は年間10万人もいるそうです。
自分の親だけは大丈夫などという考え方は捨て、親の食事や会話、行動などに変化が起きていないか、こまめにチェックしておきましょう。
わが国では75歳を超えると要介護認定を受ける人が急に増えると言われていますが、一般的に年金をもらっているので子どもが介護費用を全額負担するケースはほとんどありません。
ですが、費用面だけでなく介護に要する労力は想像を絶するものです。
いざという時慌てなくていいように、早めに介護についてしっかりと準備しておきましょう。

趣味を見つける

定年後の暮らしの中で、趣味があれば生きがいになるのでより豊かな時間を過ごすことができるでしょう。
ただ、趣味なんて何をすればいいのか…と感じる人は多いはず。
それなら、まずは興味のある習い事を始めてみてはどうでしょうか?
ただ、ランニングやウォーキングなどを始めるとなると、ほとんどの人は挫折してしまうでしょう。
1人で続ける趣味はかなりのモチベーションと意思の継続が必要になるからです。
ましてや、一切お金がかからないものは簡単にやめてしま得ますよね?
それなら、英語や中国語などの語学を習うというのはどうでしょうか?
個人レッスンや教室形式などで費用が変わってきますが、自分に合ったスタイルでレッスンを受けるといいでしょう。
ある程度語学のスキルがアップすれば、その言語を使っている国へ行ってみたい…など、別の目標や楽しみも生まれてくるはずですよ!

何もしたいものがなければ?

定年後に何もしたいことがない…という人は行きたいところ、食べたいもの、したいことなど、なんでもいいので楽しみにしていることをピックアップしてみましょう。
意外とスラスラと書ける人は少ないはずで、思いつく限り全て挙げてみると、自分にはこんな興味があったんだ!と気づくこともあるでしょう。
そうすれば、自分と向き合うことになり定年後の生活に広がりが生まれ、可能性が生まれます。
たとえば、海外旅行に行きたいとか新しい車が欲しい…など、人間には欲があるはずです。
行きたいところがないとか、やりたいことがないというのは気が付かなかったり、考えたりしたことがないだけなのかもしれないですね。
自分の行きたいところややりたいところがピックアップできたら、それに向け何をすればいいのか?を考えてみましょう。
もし、海外旅行に行きたいと思っているなら、費用とお金が必要ですが、ある程度の貯金をしていたり仕事をしているなら時間の都合をつければいいだけです。

まとめ

定年後の働き方や暮らし方についてまとめてみました。
一般的な定年の年齢である60歳はまだまだ若く、体力的にも精神的にも現役です。
定年後どういう働き方をするか、どんな暮らし方をするか前もってしっかりと考えておけば、定年後の暮らしを豊かにすることができるはず。
この機会にぜひ、考えてみてはいかがでしょうか?

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