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転職のノウハウ

老後資金はいくら必要か?

更新日:

はじめに
老後の生活が不安…という方は多いかと思います。
もはや、年金だけに頼るのは非常にリスクが高いため、自分で老後の生活資金を作るという考え方を持った方がいいでしょう。
そうすれば、たとえ満足できる額の年金がもらえなくても、自分で年金を作っておいたり、まとまった資金があれば安心です。
ただ、老後の生活資金にいくら必要なのか、どうやって作ればいいのか分からないかと思います。
そこで、ここでは老後に必要な資金はいくらくらいなのか?どうやって老後の資金を作ればいいのかをご紹介したいと思います。

老後の資金はいくら必要か

老後の資金はあらかじめ貯めておくほうがいいと分かっていても、効率的に貯めるのは困難です。
一般的に、老後の資金は3,000万円くらいは必要だと言われていますが、この金額は年金以外の収入がなくなった場合、年金だけでは不足する分を補うお金です。
では、なぜ3,000万円という数字が算出されるのかご説明したいと思います。
ある調査によれば、無職の高齢者の公的年金などの給付額の平均は19万円程度となっており、月々の支出額は27万円です。
そのため、毎月8万円が不足することになり、1年にすると96万円となります。
これが25年で2500万円程度、さらに自宅をリフォームしたり、車を購入したりなどするため、老後の資金は3,000万円必要という計算になるわけですね。
ただ、この金額はあくまでも60歳で定年を迎えると考えた時の金額で、最近では定年の年齢が65歳かそれ以上のことが多いです。
定年の年齢が遅くなればなるほど無職の期間が短くなるので、定年後も働くとなれば、老後の資金が少なくて済みます。
つまり、老後の資金は定年の年齢や預貯金、寿命などによって違うということでです。

老後の資金が不足すると?

では、老後の資金が不足するとどうなってしまうのでしょうか?
最近メディアなどで老後破産という言葉を耳にしますが、これは老後の資金計画に失敗し年金だけではまかなえなくなった上、準備していた老後の資金も足りなくなってしまい破産することです。
老後、始めのうちはある程度のお金があれば生活ができるかもしれませんが、収入が途絶えてしまえば生活に困窮し最終的に破産ということにもなりかねません。
そうなると、生活保護など公的な援助に頼らざるを得なくなるので、老後ゆったりと生活することなどできなくなるでしょう。

老後の資金の作り方

預貯金

まず、老後の資金の作り方でもっともポピュラーなのが預貯金です。
預貯金で老後の資金を用意する場合、金融機関によってさまざまなものありますし、なにより元本保証なので確実に準備することができます。
ただ、最近は昔と違い金利が非常に低いので、預貯金だけで資産を増やすのは困難な状態です。
・定年後も働く
最近、定年後も再就職や再雇用などで働き続ける人が多いです。
定年後もはたき続けるということは年金以外の老後の資金を得られるため、働き続けることで老後に必要な資金がかなり変わってきます。

財形貯蓄

次にご紹介するのは財形貯蓄です。
財形貯蓄は毎月の給料やボーナスから自分が希望する金額を天引きして貯めていく制度のことで、住宅、年金、一般など種類があり、企業によってその内容が違っています。
年金財形と住宅財形を合算すると、550万円までは非課税となっておりオトクな制度です。

iDeCo

は60歳まで毎月投資信託や定期預金、保険などで運用していく制度のことで、個人型と企業型とがあります。
最近さまざまな企業がこの制度を導入していますが、メリットや重要性についてあまり知られていないので、利用を迷っている方が多いです。
ただ、自分の老後の資金づくりに役立つため、不明なことがあったら、書籍やネットなどから情報を得てしっかりと理解しておくようにしましょう。
ちなみに、個人型の場合だと掛け金は全額所得控除となりオトクです。
また、この制度を導入していない企業に勤務していても、利用することができますので検討の余地がありそうです!

つみたてNISA

これまでNISAは非課税の期間が5年でしたが、つみたてNISAだと20年とかなり長くなっており、長期間運用できるためメリットが大きいです。
さらに、つみたてNISAの対象となる商品は金融庁が決めたものに限定されているので、投資初心者の方も安心して始めることができます。
ただ、注意したいのはあくまでも元本保証ではないことです。

リバースモーゲージ

リバースモーゲージとはあまり聞き慣れない言葉ですが、これは自宅を担保に金融機関からお金を借り老後の生活などに充て、死亡後自宅を売って借入金を返済するというものです。
もちろん、賃貸にお住まいの方はリバースモーゲージを利用できないですが、マンションや一戸建てなどを所有している場合だと自宅に住みながらお金を借り入れることが可能です。
それなら、自宅を売ってまとまったお金を得ればいいのでは?と思われがちですが、それだと自宅に住み続けることはできません。
リバースモーゲージなら自宅に住み続けることができるので、環境を変えずに済みます。
なお、扱っている金融機関は都市銀行、地方銀行などがありますが、都市銀行を利用する場合、東京、埼玉、千葉、神奈川…など東京周辺に限られている場合が多いです。
その理由は不動産価値が高くないと担保価値が低くなるからですね。
リバースモーゲージを検討される場合はお住まいの近くに取り扱う金融機関があるかどうか、前もって確認しておきましょう。

個人年金保険

保険会社で保険料を積み立てると、老後に年金として受け取れる商品です。
ただ、途中解約すると元本割れするので要注意です。
個人年金保険はリスクが低くリターンも低いですが、投資が苦手だけれど老後のお金を作っておきたいという人にオススメの商品です。
ただ、この商品だけで老後の全ての資金を用意するとなると厳しいということも知っておきましょう。

不動産投資

老後の資金を作る方法に不動産投資があります。
不動産を購入し部屋を貸すことで収入を得て、老後に備えるという投資法です。
物件に入居者がいれば老後になっても賃貸収入が得られるので、老後の収入源を得るために非常にメリットの多い方法です。

投資信託

投資家がプロに運用を任せ、運用益が出たら配当などの形で還元される投資法です。
ただ、投資信託を行う場合手数料がかかるので要注意です。
主な手数料としては購入時、途中解約の際の手数料や運用にかかる費用などがあります。
コストがかかりすぎると運用益が出ても相殺やマイナスになるので、投資するファンドの実績以外にもコストについてもチェックしておきましょう。
また、一言で投資信託と言ってもリスクが低くリターンも低いものもあれば、高いリスクで高いリターンのものなどさまざまです。
ある程度知識やスキルがついてくれば、さまざまな種類の商品を組み合わせリスクヘッジを行うことも可能です。
投資信託なら少額からでも始められますし、プロが運用するので知識がなくても取り組めたり、分散投資するためリスクが抑えられる、分配金を元本に組み込むため複利効果がある…などメリットが多いです。

まとめ

老後の資金はいくら必要なのか?
老後の資金を作るにはどうすればいいのか、具体的にお教えしました。
一般的に老後の資金は3,000万円程度必要と言われています。
ただ、定年後も働き続けるかどうか、住まいは賃貸か持ち家かなど、それぞれの環境によって変わってきます。
この機会にぜひ、自分たちは老後いくら必要なのか?どうやって資金を作ればいいか、じっくりと考えてみてください!

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