目次
はじめに
国家資格である1級電気工事施工管理技士。
あまり耳慣れない仕事で、その存在についてご存じない方も多いかとおおいます。
ましてや、その詳しい仕事内容についてほとんどの方がご存じないかもしれませんが、実は私たちの生活になくてはならない仕事です。
需要の高まりとともに、シニア世代の方が1級電気工事施工管理技士として転職をお考えの方も多いかと思います。
ここではそんな1級電気工事施工管理技士の仕事内容や将来性、うまく転職するにはどうすればいいかなど、詳しく解説していきます!
1級電気工事施工管理技士の仕事内容
1級電気工事施工管理技士の仕事内容はどういうものなんでしょうか?
電気工事施工管理の仕事には国家資格が必要で、1級電気工事施工管理技士、2級電気工事施工管理技士となりますが、それぞれ仕事内容は違っています。
1級電気工事施工管理技士は特定、一般建設業における営業所の専任技術者や管理技術者として業務が行えます。
特定建設業の許可を得ることができると、電気工事の請負金額が4,000万円以上可能となるため、1級電気工事施工管理技士は2級より大きな規模の現場を任されることができます。
そのため、2級を取得するより1級を取得した方が有利なことは明らかです。
具体的な仕事内容はどのようなものかと言うと、
・役所への申請書類作成や申請
・工事を行う下請け業者を選んだり、社内の技術者を選ぶ
・工事日程や内容を指示する
・電気施工図の作成
・安全管理、工程管理
・電気工事の見積もり作成
・打合せ
…など、多岐にわたります。
1級電気工事施工管理技士の活躍の場
では、具体的に1級電気工事施工管理技士が活躍できる場にはどのようなところがあるんでしょうか?
主なものとして、ゼネコンや専門工事会社、電気設備工事会社、、不動産管理会社…などがあります。
電気工事施工管理のしごとはあらゆる建築物でなくてはならない存在なので、さまざまな企業からのニーズが高いです。
特に、最近電気設備が専門家、高度化が進み、太陽光発電やオール電化などこれまでなった新しい技術が出てきています。
つまり、1級電気工事施工管理技士として活躍できる場は想像以上に多いということが言えますね。
1級電気工事施工管理技士の将来性
では、1級電気工事施工管理技士の将来性ってどうなんでしょうか?
1級電気工事施工管理技士としてシニア世代が転職した場合、長く働き続けられるのか気になるところ。
転職したはいいものの、将来性がないと収入が減ったり、最悪仕事を失ったりします。
実際のところどうなのか、見ていきましょう。
わが国ではネット業界など産業の発達によりエネルギー需要が増加していくいっぽうです。
そのため、太陽光発電などの環境に優しいエネルギーへの切り替えが進んでおり、車についてもガソリン車から電気自動車の普及に向け、充電施設の拡大が推し進められています。
こういったこと全て、電気工事抜きで行うことはできません。
そのため、電気に関する業界について需要は高まるいっぽうだといい切れます。
また、最近では東日本大震災の復興工事事業や、東京オリンピックに向けての建設工事など、建設工事全体の受注量は増加の一途です。
ほかにも、以前建てられた建築物の老朽化に伴う補修や改修工事なども増えていることから、1級電気工事施工管理技士の活躍の場は減るどころか増えるいっぽうです。
実際に、新規工事に関する受注は一切なく、補修や改修のみを受注する電気工事会社も出てきています。
当然のことながら、補修や改修に関する工事は増加するいっぽうです。
つまり、人間が生きている限り1級電気工事施工管理技士の仕事がなくなる可能性は考えられないということです。
しかも、1級電気工事施工管理技士は国家資格ですので、その強みを活かしさまざまな建設業界で活躍することが可能です。
現在、建設業界は技術者不足が深刻化しているため、シニア世代のような経験やスキルが豊富な1級電気工事施工管理技士のニーズは高まるばかりです。
実際に、電気工事関連の求人を見てみると、資格を保有する人を優遇しているものが多いです。
1級電気工事施工管理技士に向いている人
では、実際に1級電気工事施工管理技士として働く場合に向いている人ってどのような人なんでしょうか?
何ごとにも几帳面で丁寧な人
1級電気工事施工管理技士の仕事は危険な作業も含まれているため、常に安全に対して敏感でなくてはなりません。
もちろん、知識や技術が一定のレベルを満たしていないと行えない仕事ではありますが、仕事に手を抜かず決まった工程を確実に進められるスキルが必要です。
工期に間に合わせるのはもちろん重要ですが、几帳面で丁寧に仕事ができないと1級電気工事施工管理技士は務まりません。
健康に気を配り体力がある人
1級電気工事施工管理技士の仕事は外での現場仕事も多いです。
実際に電気工事の作業をするわけではないものの、真夏や真冬に現場に出なくてはなりません。
そのため、体力があり健康管理に気を配れる人が向いているかと思います。
謙虚な気持ちが持てる
シニア世代が転職して1級電気工事施工管理技士として働く場合、新しい職場では年下の上司がいるかもしれません。
そんな時、自分の方が経験や知識があるからと言って上から目線でものを言ったり、横柄な態度を取るなどするのはいかがなものかと思います。
あくまでも転職先では新人です。
謙虚な気持ちがないとうまくやっていくことはできないでしょう。
臨機応変に対応できる
建設工事の現場は天候やアクシデントなどにより、予定が大幅に狂うことも多いです。
そんな時、臨機応変に対応できる力がないと1級電気工事施工管理技士として働くことは難しいです。
冷静に判断し対応できる力が必要です。
シニアの1級電気工事施工管理技士として転職活動する際の注意点
では、シニア世代の1級電気工事施工管理技士として転職する場合に注意しておきたいことってどんなことなんでしょうか?
自己分析し将来の目標を明確にする
中高年の1級電気工事施工管理技士の方が転職し新しい職場で働きたいという場合に、自己分析と将来の目標を明確にすることが必要不可欠です。
たとえば、1年後、自分はどうなっていたいのか?10年後はどうか?…など、具体的にイメージしましょう。
この時、どういう現場でどのような人たちと共に働きたいのか?などを具体的にイメージすることが大切です。
多くの方は目的を明確にせず○万円収入が上がるから…などの理由で転職先を決めてしまい、後で後悔するケースが多いです。
目的を明確にしないまま転職活動を行ってしまうと、途中であきらめてしまい妥協してしまう可能性もあります。
あくまでも今の職場を辞めることが転職の目的ではありません。
自分が将来どうなりたいか、何を実現したいのかを明確にし転職活動を行うべきなんですね。
もし、1年後どうなっていたいのか具体的にイメージできない場合は逆にこうはなっていたくない、こんなところで働くのはイヤだということをイメージし、その逆を考えるといいでしょう。
転職後後悔しなくて済むよう、この作業は必ず行うようにしましょう。
スケジュールを立てる
自己分析と目標が明確になったら、転職先が決まるまでのスケジュールと立てていきましょう。
分かりやすくご説明すると、転職先が決まるまでどの程度時間が取れるか計算します。
実際に、転職が決まるまでの時間を考えると意外と時間がないことが分かります。
ほとんどの方が仕事をしながら転職活動をするはずなので、それを考慮してスケジュールを立てていかねばなりません。
このスケジュールをきちんと立てておくという作業をしておかないと、仕事と転職活動をうまく両立させることはできません。
一般的に転職活動は3ヶ月を目安にしておくといいでしょう。
転職サイトを利用する
これからシニア世代の方が1級電気工事施工管理技士として転職しようとするなら、転職サイトへの登録をおすすめします。
転職サイトなら自分の条件に合った転職先を大量の求人の中から選ぶことが可能です。
スマホでも検索できるので、仕事の合間や通勤時間などに転職活動ができるので、仕事を続けながら転職活動を行う方にとって、強い味方になるのは間違いなさそうです。
転職エージェントの活用
さらに、1級電気工事施工管理技士として転職するなら、転職サイトに登録した上で転職エージェントの活用もおすすめしたいです。
上で申しました通り、1級電気工事施工管理技士の仕事は将来性やニーズの高い仕事ですが、1人で転職活動するよりプロにサポートしてもらった方が何かとスムーズに進むのは言うまでもありません。
たとえば、転職サイトだけだと、自分に合う求人を探し面接日を調整したり、相手先との条件交渉など全て自分で行わなければなりません。
いっぽうで、転職エージェントではキャリアアドバイザーと言われる転職のプロが最適な転職先の提案や履歴書作成のサポート、面接日の日程調整、相手先との条件交渉など全て代行してくれるのがメリットです。
実際のところ、主入面など転職希望先と交渉するのってハードルが高そうですよね?
1級電気工事施工管理技士として働きながら転職活動を行うのは非常に大変です。
ぜひ、転職エージェントを活用してみてくださいね!
まとめ
1級電気工事施工管理技士は将来的にもニーズが高い魅力的な仕事ということが分かりました。
ただ、将来性が高いからと言ってシニア世代でも簡単に転職先が決まるとは限りません。
中高年の1級電気工事施工管理技士の方がよりスムーズに転職を成功させるにはここでお教えしたことに注意していただき、プロのちからを借りることが重要です。
転職サイトだけでなく転職エージェントも有効活用していただき、より短い期間でスムーズに転職を成功させてくださいね。