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医療・福祉・介護 転職のノウハウ

シニア世代の社会福祉士が転職する際の注意点

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はじめに
社会福祉士は法律で決められた社会福祉分野における国家資格の1つとして知られています。
専門的な技術と知識によって精神や身体の障がいや高齢者などに対し、福祉に関する相談に乗ったり、指導やアドバイス、福祉サービス業者と連携を取ったり、調整を行う仕事のことです。
ちなみに、介護福祉士と精神保健福祉士と合わせ3福祉士と言われています。
ここでは社会福祉士の仕事内容や将来性、シニア世代の社会福祉士が転職する際の注意点などをまとめてみたいと思います。

社会福祉士の現状

2016年3月現在、全国の社会福祉士登録者数は約20万人とも言われており、そのうち社会福祉士として働いている人の数は3万8千人ほどだそうです。
社会福祉士がにはさまざまな活躍の場がありますが、医療や教育・保険などの関連期間と連携を取りながら福祉を必要とする方がたが安心して暮らせるようサポートを行なっています。

社会福祉士の活躍の場

そんな社会福祉士の活躍の場にはどういったところがあるんでしょうか?
まず、介護の現場が挙げられます。
たとえば、高齢者福祉施設やグループホーム、ケアハウス、地域包括支援センター、短期入所施設…など、介護が必要な施設で相談業務に就くことができます。
具体的な業務内容としてはその施設を利用したい方や施設に入所したい方に対し、相談やアドバイスを行なったり、乗ったりします。
次に医療の現場があります。
社会福祉士が活躍できる医療現場と言うと、医療機関がありますね。
たとえば、総合病院など大きな病院では不安を持つ患者さんの話を聞いて不安を解消してあげたり、医療保険についての説明を行なったりなどさまざまな相談業務を行います。
さらに、福祉の現場ではさまざまな地域の社会福祉協議会で相談業務を行なったりします。
そさまざまな地域にお住まいの方がたの相談に応じ、暮らしやすい街づくりへのサポートを行います。
また、地域にお住まい方の意見を聞き、福祉サービスがよりよいものになるよう、各自治体や施設と連携を取っていくことも社会福祉士の役割のひとつです。
その他、活躍できる場として次のような施設があります。
児童相談所、母子支援施設、知的障害者福祉施設、身体障害者福祉施設、精神障害者福祉施設…などですね。
なお、社会福祉士はどの施設や職場で働くにしても、利用者の立場や気持ちになった働くことが重要です。
その上で利用者としっかりとした信頼関係を築き適切なアドバイスや指導ができるかが重要視されますね。
そのため、中高年の社会福祉士の方は長年培ってきたスキルや豊富な経験を活かし利用者の役に立てるよう努めましょう。
利用者の立場に立ちサービスの提供を行い、どのくらい利用者の声を引き出せるかにより、貢献度も変わってくるはずですよ。

社会福祉士の転職状況

では、最近の社会福祉士の転職状況ってどうなっているんでしょうか?
現在、社会福祉士の採用状況を見てみますと、社会福祉士の募集というより、介護職として募集されている案件がほとんどです。
高齢化社会が進む中、介護職の求人数は安定的に多い状況となっています。
シニアの社会福祉士として転職し専門的な仕事を続けたいなら、新しく開設される施設を狙うといいでしょう。
新しく開設される施設では社会福祉士の資格を持つ人限定でオープニングスタッフとして募集をかけることが多いからです。

社会福祉士の将来性

では、社会福祉士の将来性ってどうなんでしょうか?
中高年の方が社会福祉士として転職する場合、将来性について気になりますよね?
そもそも、社会福祉士として活躍できる場は医療機関や自治体、社会福祉法人などさまざまなので、仕事さえ選ばなければ転職先に困ることはなさそうです。
さらに、転職する際前の職場での経験が考慮され給与面で有利になることもあるため、社会福祉士として働いた年数が長いほど転職しやすくなるでしょう。
ただ、シニア世代の社会福祉士が転職する際に注意したいことがあります。
それは転職先の仕事内容です。
たとえば、シニア世代の社会福祉士が福祉施設の生活相談員として転職できたとします。
そうなると、現場では生活指導や介護などの業務を兼ねることも多いため、勤務時間内に支援計画を立てる余裕がなく残業をするしかない、生活支援業務に集中できない…など、業務上支障が出る場合があります。

シニア世代の社会福祉士が転職の際注意するべきこと

では、シニア世代の社会福祉士が転職の際注意すべきことってあるんでしょうか?

自分の強みを知っておく

まず、中高年の社会福祉士の方が転職する場合、自分の強みを知っておくことが必要です。
わが国では学校教育で公平や平等が正しいとされる教育がされてきたことから、自分の強みを明確に把握している人は少ないです。
そもそも、自分で自分のことを客観的に見ること自体難しいです。そのため、子どもの頃から人前で自分のことをアピールするチャンスが少ないので、面接の際などその場限りの小手先で対応しようとしてしまい、誰もが同じような話し方になりがちです。
たとえば、「以前の職場では売上成績代一位を獲得したことがあります…」など、面接する側から見れば、どの人も同じような答えをしているように見えてしまいます。

ミュニケーション能力を身につける

また、シニア世代の社会福祉士の方が転職をうまく進めるにはコミュニケーション能力をつける必要がありますね。
社会福祉士の仕事に相談業務がありますが、この業務は施設利用者意外にも上司や同僚などとうまくコミュニケーションを図ることが大切になります。

幅広い知識を身につける

また、社会福祉士として転職を成功させるには幅広い知識も必要です。
たとえば、医療に関する知識で言うと、医療制度の他に児童や高齢者についての法律なども詳しくないと務まりません。
さらに、行政などさまざまな機関との連携も必要となってきます
そのため、外部や同僚、上司などとのコミュニケーションが重要となり、情報交換を行なったりアドバイスをもらうことも重要です。
つまり、人脈づくりやネットワークづくりがうまい人こそが社会福祉士に向いている人と言えるでしょう。

人の立場に立てる

他にも、人の話をその人の立場に立って聞くことができたり、ものごとを冷静に考え周りとのバランスが取れ能力も必要となります。
介護の仕事全般に言えることかもしれませんが、人の立場に立てるかどうかは非常に重要なことかと思います。

転職エージェントを活用する

シニア世代の方が社会福祉士として転職する場合、転職エージェントを活用していただければより効率的に転職活動を進められます。
転職エージェントなら親身になって相談に乗ってくれたり、転職希望先とのさまざまな条件交渉や面接日の調整なども行なってくれたりします。
転職サイトに登録するのはもちろんですが、その上で転職エージェントの利用を検討していただければと思います。

まとめ

社会福祉士の仕事内容や活躍の場、シニア世代の社会福祉士がうまく転職するために注意すべきことなどをまとめてみました。
わが国は今後ますます高齢化社会が進むと考えられます。
そのため、シニア世代であっても社会福祉士が活躍できる場は増えていくことでしょう。
転職をお考えのシニア世代の社会福祉士の方はぜひ、ここでお伝えしたことを覚えておいていただければと思います。
みなさんが今の職場より条件面、収入面で有利な職場に転職できるよう願ってします!

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