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ミドル・シニア世代の歯科技工士が転職を成功させるポイント

更新日:

はじめに
歯科技工士として仕事をしようとしても、国家資格がないとできません。
そのため、ミドル・シニア世代になってもより条件のいい職場へと転職し、収入アップを図ることが可能です。
ただ、転職の際にポイントをおさえておかないと、条件が悪くなったり、収入が下がったりするため、しっかりとおさえておいていただきたいです。
そこで、ここでは業界経験者のミドルにシニア世代の歯科技工士の方のために、転職の際のポイントをご紹介したいと思います。

歯科技工士の仕事内容や流れ

その前に、あまり知られていない歯科技工士の仕事内容についてふれてみましょう。

歯科技工士の仕事は歯科治療を受けている人に合うかぶせものや入れ歯、差し歯などを作成したり、矯正器具などを作ったりする仕事で、歯科医師の指示のもと作業を進めます。
ちなみに、歯科技工士は歯科医院に直接雇われることもありますが、ほとんどの場合歯科技工所で働くことが多いです。
その割合は全国で7割にのぼっています。

次に、歯科技工士の仕事の流れを具体的にご説明しましょう。
歯科医師が治療で削った歯の歯型を取ってその歯型を歯科技工所が受け取って、その歯型を元に歯科技工士がセラミックや金属などの素材を使い製作し、発注元の歯科医院などへ納品します。

歯科技工士の年収

一般的に歯科技工士の仕事は過酷と言われていますが、年収についてはどうでしょうか?

世間では歯科技工士の年収はかなり高いと思われているようです。
ですが、2015年のある調査によれば、歯科技工士全体の年収の平均は430万円弱となっており、意外と低い気がします。
サラリーマンの平均年収が420万円前後ですので、ほとんど同じか少し上…といったところでしょうか?

年代別に見てみると、
29才以下が270万円程度、50~59才だと600万円程度…となっており、年代によってかなり差があるようです。
年代が上になればなるほど年収が上がっていくのは間違いなさそうですね。
ただ、20代だと年収は300万円にも満たないことから、仕事内容の割にかなり年収は低いと言えます。
ちなみに、20~24才の場合だとさらに年収は下がり、240万円程度となるため、月収が20万円に満たないということになります。
この金額を見てみると、若い歯科技工士の現状は仕事がきつい割に収入が低いと言わざるを得ません。

こういった現状から、若い歯科技工士の離職率が上がっていますが、同時に50代60代の歯科技工士もより収入の高いところへと転職を希望する方がいるようです。

ミドルにシニア世代の歯科技工士のおすすめの転職先

では、実際にミドルにシニア世代の50代60代の歯科技工士の方が転職する場合、どういった転職先があるのでしょうか?

外資系の歯科関連企業

まず、ミドルにシニア世代の歯科技工士の方が転職する際に候補となるのが外資系の歯科関連企業です。
たとえば、インプラント系や医療機器系などがありますが、給与が高く中途採用でスキルや経験が豊富な即戦力となる人材を求めているのでおすすめです。
ミドルにシニア世代の歯科技工士の方なら実績や経験、スキルが豊富なので年収アップにつながるかもしれません。
ただ、外資系は日本の企業とは違い給与が高い分成果が出ないと評価されません。

また、仕事のスタイルも出社せず直接取引先に出向きそのまま退社…という場合も多いため、営業力の高さと自分自信をマネジメントする力がないといけません。
なお、医療機器関連企業では歯科技工士の資格を保有する人材をサービスエンジニアとして募集していることもあります。
営業職とは違い若干給与水準は低いもののノルマなどもないのでミドルにシニア世代おすすめの職種です。

国内の歯科関連企業

次に候補となるのが国内の歯科関連企業です。
給与はやや高めで外資系と比較するとインセンティブは少ないものの、安定して働ける職場です。
また、国内の歯科関連企業は新卒採用がほとんどで、ミドルシニア世代は若干不利かもしれません。

さらに、働くとなれば販促活動として休日に勉強会やセミナーを開催することも多いので、土日や祝日は出勤となることがほとんどで、代休を取るのも取引先が最優先となるため難しいでしょう。
ミドルにシニア世代の歯科技工士の方でプライベートを充実させたいという方は避けた方が無難です。

別の歯科技工所

最も多いのが別の歯科技工所に転職するというケースです。
ただ、他の歯科技工所に転職するとなれば難しい点もあります。
それは情報量が一般の仕事と比べ非常に少ないこと。
よっぽど大手の歯科技工所でないと転職サイトで口コミを見つけるのは難しいですし、そもそもホームページを持っている技工所はほぼありません。
そのため、求人票だけを見て転職するかどうか決めるのは難しいです。

別の歯科技工所へ転職する場合、必ず前もって見学させてもらいましょう。
ほとんどの求人票には見学可と書かれているものが多いです。
見学の際、取り扱う商品は保険外か自費なのか、法人か個人か、労働時間、給与、福利厚生、年商などを聞いておくようにしましょう。
歯科技工所へ転職する場合は職場見学を行ってから応募し、書類選考に通貨したら面接、筆記、実技…という流れになります。
ほとんどの歯科技工所では実技テストは必須のようですよ。
ちなみに、歯科技工業界では常にスキルの高い歯科技工士の人材不足で悩まされているため、できるだけ実績や経験の豊富な人材が欲しいという場合が多いです。
応募してから採用されるまでの期間は一般的に1~2ヶ月といったところでしょうか?

ミドル・シニア世代の歯科技工士が転職する場合のポイント

ネガティブな表現を使わない

ミドル・シニア世代の方が転職する場合にやってはいけないのが履歴書にネガティブなことを書かないことです。
その際、退職理由を書くことになりますが、仕事内容が合わなかったなどネガティブな表現は避けましょう。
さまざまな経験を積んだことでやりがいのある仕事が見つかったから…など、ポジティブな気持ちで転職を考えていることを書くことが重要です。

また、他の業種へ転職する場合はそれに関連した資格取得に向け勉強していることもアピールしましょう。

焦らない

また、転職活動を続けているとつい焦ってしまいます。
一般的に、転職活動の期間は半年程度のことが多いです。
ですが、歯科関連の求人でも高収入のものはかなり少ないので、見つけたらすぐ動けるよう常に準備を整えておきましょう。

いつでも動けるようにしておく

また、外資系歯科関連企業の求人で多いのが採用まで時間がかかるものの、採用されたら○週間以内に転職し海外出張へ同行…など、かなりハードな要求をされることがあります。
外資系企業はそういった要望にもすぐに対処できる人材が求められるため、すぐに動けるようにしておきましょう。

転職エージェントを利用する

ミドル・シニア世代の歯科技工士のみなさんが転職活動を行う場合、転職エージェントを使うのがおすすめです。
実際のところ、高収入の歯科技工士を募集する場合、企業側も転職エージェントで優れた人材を探した後求人サイトに掲載する…という流れがほとんどなので、転職エージェントを利用するのが最善です。

まとめ

業界経験者のミドル・シニア世代の歯科技工士が転職する際におさえておいていただきたいポイントなどをご紹介しました。
転職でよりいい条件や収入のところを見つけるためにも、ここでご紹介したことを参考にしていただきたいです。
みなさんの転職活動がうまくいきますこと、願っています!

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