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50代でも転職可能?柔道整復師編

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はじめに
接骨院などで活躍している柔道整復師へ転職したいと思っている50代の方は多いかと思います。
ただ、50代という年齢でも柔道整復師としてやっていけるのかどうか気になりますよね?
そこで、ここでは50代でも柔道整復師への転職は可能なのかどうか、将来性などを解説してみたいと思います。

柔道整復師とは

そもそも、柔道整復師とはねんざや脱臼、骨折などのけがをした人に対し施術を行う人を指します。
柔道整復師になるには柔道整復師を養成している学校を卒業後国家試験に合格しなければならないと決まっており、国家試験は毎年3月厚生労働省が実施しています。
なお、柔道整復師の養成学校では整形外科学や外科学だけでなく、生理学や解剖学などについても学びます。
ほかにも、実習も行われ病院や接骨院などで学べるため、卒業までにどんな道へ進みたいか見極めることが可能です。

よく、柔道整復師と混同されるのが整体師ですが、どういう違いがあるのでしょうか?
柔道整復師の方は柔道整復師を養成する学校へ3年以上通い学んだ後、国家試験に合格する必要がありますが、整体師はと言うと短期間スクールなどで勉強し民間資格に合格すればなることができます。

また、整骨院は施術が自由診療なので費用が高額になりがちですが、接骨院の方は柔道整復師が施術する場合、保険を使うことができます。
そのため、1~3割程度の自己負担額で済むので、患者さんからすれば継続しやすいのが特徴です。
柔道整復師であっても、慢性疾患に対して施術を行う場合、健康保険が使えず自費診療となります。

柔道整復師の活躍の場

では、柔道整復師の資格を取得したら、どういうところで活躍できるんでしょうか?
最近、高齢化社会が急激に進んでおり、スポーツする人の数が増えたりしていることから、医療分野だけでなく介護やスポーツの分野でも柔道整復師の存在が注目されています。
そのため、今後ますます柔道整復師が活躍できる場面は増えていくことでしょう。

医療機関

障がいをお持ちの方や高齢の方に対し、医療機関でリハビリを行ったりします。

接骨院

柔道整復師と言うと真っ先にイメージするのが接骨院かと思います。
資格を取得後整骨院で経験を積みながらスキルや技術、接客などを学び、独立開業する方も多いです。

高齢者関連施設

また、高齢化社会に進む中需要が高まっているのが高齢者関連施設です。
たとえば、デイサービスや特別養護老人ホームなどがありますね。

こういった施設では機能訓練指導員の配置が義務付けられており、高齢者に対しさまざまなリハビリを行っています。
いっぽうで、デイサービスの方はと言うと、リハビリだけでなく高齢者に対するさまざまなケアが求められ、そこには送迎なども含まれているので、できれば普通免許があった方がいいでしょう。

柔道整復師の指導者

また、柔道整復師の資格は年々人気が高まっており、柔道整復師を目指す人を指導する仕事に就く人もいます。

スポーツの分野

最近、柔道整復師はスポーツの分野でも活躍しています。
たとえば、事務やプロスポーツ選手のトレーナーとして働いたり、アドバイザーとして活躍している人も多いです。

50代が柔道整復師へ転職するのは可能かどうか

では、50代の中高年が柔道整復師へ転職するのって可能なんでしょうか?
わが国は世界的に見ても超高齢化社会として知られており、最大の課題は健康で長生きすることです。
つまり、長く生きることだけでなく健康でないと毎日の生活を豊かに過ごすことはできません。
高齢者はちょっとしたことで転んでしまったり、ひざが痛くなったりしたことで寝たきりになったりします。
ですが、いくつになっても自分の足で歩くことで毎日の生活が楽しく過ごせます。
柔道整復師は高齢者がいつまでも自分の足でしっかり歩けるようサポートする仕事でもあります。

また、独立開業が可能で地域でさまざまな高齢者のサポートができる将来性の高い仕事です。

さらに、2000年より機能訓練指導員としての資格が付与されたこともあり、身体の機能に障がいをお持ちの方に対しリハビリできるようになりました。
たとえば、デイサービスや特別養護老人ホームなどで、この資格を持つ人を1名以上置く必要がなっているため、柔道整復師としての将来性が高くなっています。
そのため、これまで柔道整復師と言うと接骨院で働く人というイメージがあったのが、介護や福祉の分野にも活躍の場が広がっており、5年以上実務経験を積むとケアマネージャーの試験を受ける資格が得られるため活躍の場がひろがるでしょう。

現在、わが国ではスポーツ選手へのケアの充実が進んでいることから、スポーツトレーナーへの道も広がりつつあります。
2020年、東京オリンピックが開催されることから、ますますスポーツ分野での仕事が増えることが予想されます。
スポーツの分野では理学療法士や鍼灸師なども必要とされますが、柔道整復師は外科的手術をせず固定や整復でスポーツ選手のけがを施術できたり、けがの状態に応じてテーピングやアイシングを施したり、リハビリをサポートを行ったりしています。
柔道整復師の資格を活かしスポーツの分野でスポーツトレーナーとしても活躍できるのは非常にやりがいがありますね。

柔道整復師の雇用形態

では、柔道整復師の雇用形態はどのようなものなのかと言うと、働く場所によってさまざまです。
もちろん、正社員として働くこともできますが、場合によってはアルバイトや契約社員としても働くことが可能なようですね。
50代の中高年の場合だとプライベートを優先したり、体力に自信がない…などの場合だと、正社員にこだわらなくてもいいかと思います。
さらに、条件面も働く場によって差があり、福利厚生が完備されているところもありますが、条件面がいいところばかりではありません。
ただ、将来的に独立開業を目指しているなら、待遇面がよくなくても経験を積めるならある程度がまんする人もいるようですね。

柔道整復師に必要な資質

では、柔道整復師として働く場合に必要とされる資質ってどのようなものなのでしょうか?

高いコミュニケーション能力

柔道整復師は毎日、さまざまな症状に悩む方と接する仕事です。
ただ、医師ではないので投薬したり、手術を行ったりすることは不可能です。
また、レントゲンなど機器類を使って検査することもできません。
症状を診断する方法はあくまでも、患者さんからの問診や触診などしかありません。
そのため、柔道整復師として働く場合、患者さんとのコミュニケーションが非常に重要となります。
患者さんの言うことにしっかりと耳を傾けたり、観察するスキルが必要です。

医学的な知識

柔道整復師として働く場合、当然医学的な知識が求められます。
患者さんがどのような症状で悩んでいるか聞き取り理解するには医学的知識がないと不可能ですし、人間の身体についてさまざまな知識をが求められます。
患者さんが悩む症状の原因がけがなど外的なものでなく、内蔵疾患などの場合もあるからです。

50代の中高年が柔道整復師として転職する場合の注意点

では、50代の中高年の方が柔道整復師として転職する場合に注意するべきことってあるんでしょうか?

転職サイトを利用する

シニア世代の柔道整復師が転職する場合、ぜひ転職サイトを利用していただきたいです。
転職サイトは膨大な求人を自分の希望する条件で検索することが可能です。
もちろん、利用は無料ですのでぜひ利用するようにしましょう。

転職エージェントの活用を

転職が初めて…というシニア世代の方は何から手をつけていいかわかりませんよね?
そんな時、転職エージェントを活用すべきです。
転職エージェントはサービスが非常に充実しており、転職についてさまざまなサポートを行ってくれます。
もし、不安点や分からないことがあったら、親身になって相談に乗ってくれますよ。

また、自分1人で転職活動を行うとなると時間や手間がかかりますが、転職のプロであるアドバイザーがさまざまなことを代行してくれるため効率よく転職活動が進められます。
たとえば、職務履歴書の添削や指導、面接日の日程調整、条件面の交渉の代行…などですね。

複数の転職サービスを利用する

また、転職活動を行う場合、複数のサービスを並行して利用しましょう。
その理由はそれぞれのサービスによって扱う求人が違っていたり、非公開求人があったりするからです。
Aというサービスでは扱っていても、Bというサービスでは扱っていない求人があるため、できるだけ多くのサービスを利用することで多くの求人を網羅できます。

また、サービスによってサポート内容もさまざまですので、一度利用してみて自分に合うものを見つけ必要ないものは利用しないという方法が効率的かと思います。

柔道整復師に特化したサイトを利用する

若い世代の柔道整復師が転職活動を行う場合、比較的短期間で決まることもありますが、中高年となれば楽観的に考えない方がいいでしょう。
できれば、柔道整復師に特化した転職サイトを利用した方がよりスムーズに転職活動が進むかと思います。
最も重要なのは自分が求める条件に合った求人先が登録されているサイトを選ぶことです。
転職を成功させるには可能な限り多くの求人の中から選べるかどうかがカギとなってきます。
柔道整復師に特化したサイトを利用すれば、大量の求人から選べるのでメリットが大きいですね。

まとめ

50代のシニア世代であっても、柔道整復師として転職できるのかどうか、柔道整復師お将来性についても解説しました。
こう見てみると、柔道整復師の将来性は高く中高年であっても資格があれば活躍できる場が多いことが分かります。
「もう50代だから無理だろう…」などとあきらめてしまわず、柔道整復師の資格を活かすことのできる新たな職場で、さまざまな人のサポート役としてチャレンジしてください!

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