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保育 転職のノウハウ

異業種からの保育士転職は難しい?また資格以外に必要なものは何?

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はじめに
別の業種で働いている、または主婦として今まで子育てに励んでいたけど、これからは保育士として働いていきたい!と思っている方も多いのではないでしょうか。今回、この記事では異業種から保育士になる為にはどうすれば良いのか?を説明していき、転職は難しいのか?また資格以外に保育士に大事なものを紹介していきます。この記事を読めば、保育士の1歩を踏み込めること間違いないでしょう。

異業種からの保育士になるには?

まず、異業種から保育士になるには?について紹介していきます。基本的には保育士になろうと思ったら国家資格が必要であり「国家試験」を受けるか養成学校に行って、卒業と同時に保育士の資格を取る方法があります。ただ、これ以外にも「認可園で保育補助」として働くことで資格を取れるチャンスがありますので、そちらについても紹介していきます。

国家試験を受けて保育士資格を取得する

まず異業種から保育士になる方法の1つ目としては保育士の「国家試験」を受けて全ての科目とその後実技試験を合格すれば無事保育士の資格を取得することが可能です。尚、筆記科目に関しては下記になります。

1.保育原理
2.教育原理及び社会的養護
3.児童家庭福祉
4.社会福祉
5.保育の心理学
6.子どもの保健
7.子どもの食と栄養
8.保育実習理論

この中でも社会福祉は範囲が広く非常に難易度の高い科目でその次に社会養護となっており、社会養護+教育原理の科目を合格しないと両方とも不合格になります。

一番簡単なのは保育実習論で音楽経験者はとても有利。また保育の心理学は子育てを実践してきたお母さんであれば、勉強しなくても合格できる可能性もあります。

全ての科目を合格しないといけませんが、その中でも社会福祉と社会養護はしっかりと勉強して対策を練らないと厳しいといえるでしょう。

勉強には様々な参考書などがありますが、必ず買っておいた方が良いのは「保育所保育指針」です。ここから6割以上問題が出る科目もありますし、保育士としての心構えみたいなものが記載されていますので購入しておきましょう。

国家試験のメリット・デメリット

国家試験のメリットは「自分のペースで勉強」ができることです。通勤時間、帰宅時間などの空いた時間、寝る前の1時間など自分が決めた計画で学ぶことができます。その為、働きながら資格取得を目指せますし、子育て真っ最中のお母さんでも無理なく勉強することが可能です。

また、養成学校に通うと最短でも2年はかかりますが、国家試験の場合は1年以内で取れる可能性も。早く保育士として活躍していきたい人にもおすすめです。

しかし、養成学校は「卒業と同時に保育士の資格」を取得することができますが、国家試験にはそれがありません。最短1年以内で資格を取得するチャンスはありますが、逆に言えば5年~6年と時間がかかってしまう可能性も。計画をしっかりと立てて、その通りに勉強出来る人は向いているやり方と言えるでしょう。また、学校と違ってお金がかかりませんので、経済的に余裕がない人もこちらを選ぶ人が多いです。

学校に行き直して保育士の資格を取得する

こちらはなかなか難しいかもしれませんが、専門学校・短大などの保育養成学校に入学し直して卒業と同時に資格を取得する方法です。他の短大や大学に通っていた人は場合によっては、取得した単位を引き継ぐことができるかもしれませんので、事前に相談するようにしておきましょう。養成学校は保育士として様々なことを学ぶことができ、保育実習などがあるので現場の雰囲気を知ることも可能です。

「通学は厳しい」という方は基本的に自宅で勉強を行い、テストは学校で行う「通信制」という方法もありますので検討してみましょう。

養成学校のメリット・デメリット

養成学校のメリットは「卒業と同時」に保育士の資格を取得することができるところです。その為、単位をしっかりと取っていけば最短2年~3年で保育士として活躍することができます。また、ピアノなど実践的なことも学べますし、保育実習など現場で実践を積むことができるのは大きなメリットと言えるでしょう。

しかし、保育士として活躍するには最短2年の期間がありますし、平日の朝から夕方まで学校に行かないといけないので仕事をしながらするのは難しいでしょう。通信制であれば、学生をしながら仕事ができるかもしれませんが、夏休みや春休みなどの長期休暇の時にスクーリングなどで学校に行く必要がありますし、保育実習や養護実習などで1か月以上休まないといけないので、融通のきく会社じゃないと厳しいでしょう。

また、通学・通信制ともに入学金などのまとまったお金が必要になりますので、経済的に余裕がない人も難しいかもしれません。

認可園で保育補助として働く

保育士試験を受けるためには条件があり最低学歴が「専門学校卒業」じゃないと受験資格を得ることはできません。その為「高卒だけど保育士として働きたい!」となると養成学校に基本的に行かないと保育士の資格を取得することはできません。では、学歴が足りない人は保育士になることはできないのか?というとそんなことはありません。

認可園で保育補助として2年以上働き尚且つ総勤務時間が2,880時間以上(1日6時間以上、1ヶ月で20日以上)勤務している人であれば保育士試験を受験する資格が得ることが可能です。

その為「今の自分では保育士として働けない!」と諦めるのではなく認可園などで保育補助として働き受験資格を得るのも一つです。

基本保育補助はアルバイトなどの雇用形態が多いですが、中には正社員として雇ってくれるところもありますので保育補助として一度頑張っていきたい人は探してみましょう。

保育補助として働くメリット・デメリット

保育補助として働くメリットは経験を積みながら収入を得ることができるところです。また、現場で働くことができるので「資格取得」に向けた高いモチベーションを維持することができるのも大きなメリットになるでしょう。保育補助はその名の通り保育の補助をメインとしていますので幅広いことを経験することができます。お金を貰いながら経験を積み、更に資格取得に向けた高いモチベーションを保つことができるのは保育補助のメリットと言えるでしょう。

しかし、保育補助で仕事をしても「試験を受けるライン」に立つだけであり、資格を絶対に取得できるわけではありませんし時間も養成学校に通うよりもかかってしまいます。また、地域によっては保育補助を募集しているところも少なくなかなか見つからない可能性も十分にあります。

保育園は基本的に「保育士資格」を持っている人を募集しています。もし、保育補助として働きたいと思ったときは求人サイトだけでなく一度保育園に直接問い合わせて見るのも一つでしょう。

異業種から保育士に転職するのは難しい?

次に異業種から保育士に転職するのは難しいのかについて紹介していきます。

保育士に転職すること自体は難しくはない

まず結論からお伝えをしますと資格さえあれば保育士に転職することはそこまで難しくありません。子育てがひと段落終えたお母さんが「もっと子どもと関わっていきたい!」と思い、保育士の資格取得をしてそこからアルバイトや正社員登用されている人もいます。

保育士は40歳~50歳からでも体力とやる気さえあれば採用され活躍することができますので、異業種から保育士に転職するのも難しくはありません。特にまだ20代~30代前半であれば将来性もあるため、さらに採用される可能性は高まるでしょう。

別の業界から何故保育士になるのかは聞かれる

ただし、注意しないといけないポイントは何故その業界から保育士になりたいのか?と必ず聞かれます。その為、何故今から保育士になりたいのか?についてしっかりと答えれるようにしましょう。

これはどの業界でも同じかもしれませんが、特に保育士は「何故保育士になりたいのか?」は重要視されます。子どもの命を守り、共に成長していく仕事になりますので、この質問があやふやだと採用されない可能性も。

何故保育士になりたいのかしっかりと答えれるようにしておきましょう。

2級土木施工管理技士の仕事内容

保育士として働くには資格以外で何が必要になってくるのか紹介していきます。

体力がないと保育士はやっていけない

保育士は子どもの命や成長を見守るのも大事ですが、また一緒に遊んだりするのも仕事になります。子どもはいつでも全力。手加減なんて言葉はもちろん知りません。常に走りっぱなし、大きな声で話したり、とにかく1日中振り回されることは間違いないでしょう。

当たり前ですが「ちょっと休憩」なんてできません。疲れた顔をすることもできません。子どもと一緒に常に全力で笑顔で仕事をしなければなりません。

保育士は資格がいる仕事ですが、それよりもとても体力のいる仕事です。「自分には体力に自信がないから保育士としても穏やかに仕事をしていきたい」と思っている方もいるかもしれませんが、それだと厳しいです。0歳児~1歳児であれば、自分の思う保育ができるかもしれませんが2歳児になると外遊びも盛んになります。「0歳~1歳だけ見ておきたい」というわがままももちろん通りません。

常に全力で行動しないといけない保育士はとても体力がいる仕事と言えるでしょう。

忍耐力を鍛えておく必要がある

体力以外にも保育士は忍耐力を鍛えておかないといけません。保育園の方針にもよりますが、子どもが悪いことをしたら叱るでしょう。ですが「感情的」になって怒ってはいけません。叱ること

保育士も人間なので常に同じ状態で仕事ができるわけではありません。何かのきっかけでイライラすることもあるでしょうし、落ち込むこともあるでしょう。しかし、それを子どもにぶつけてしまわないように忍耐力を鍛えて、しっかりと感情をコントロールできなければなりません。

子どももよく保育士のことを見ており「この前は怒られなかったのに、何で今日は怒られたの?」となって、保育士の顔色を伺う可能性も。そうなると健全な成長を見守ることはできませんし、その子どもから「先生が怖い」と言われてしまう可能性もあります。

保育士になるのであれば忍耐力をしっかりと鍛えておいた方が良いでしょう。は躾になるかもしれませんが、怒ってしまうと子どもを怖がらせてしまうことも。

技術も大事だが子どもが好きかどうか

保育士として大事なことは子どもが好きかどうかです。もちろん技術も大事ですが、働きながら身に着けていけるものになります。根本的なところは本人の気持ちになりますので、子どもが好きかどうか、子どもの成長を素直に嬉しく感じることができるかが重要になるでしょう。

子どもは大人が考えているより、大人が感じることに敏感です。「この先生は僕のこと好きなんだな」や「この先生は僕のことあまり好きじゃないんだな」というのが本当にわかります。保育士側もそのような態度を取っていなかったとしても、子どもは大人の気持ちを理解する能力を持っています。

保育士や子どもも人間になりますので合う、合わない」はあるでしょう。どうしても苦手な子は出てくるはずです。しかし保育士は贔屓なく平等に子どもと接していき成長を見守らなければなりません。

「保育士になるのだから当たり前のこと!」と考えている方もいるでしょうが、実際に現場に働いてみるとひいき目に見てしまう子も出てくるはずです。それが絶対に「ダメ!」とは言いませんが、その子ばかりに愛情を注ぐのではなく、他の子にも平等に接するしょうにしましょう。

まとめ

異業種から保育士に転職する方法や資格以外にも必要なものについて紹介しましたがいかがでしたか?

保育士は資格さえ取得することが出来れば、いつでもチャンスがある仕事となっています。40代はもちろん50代からなりたい!と思っても十分になれます。ただし、保育士の仕事は体力と忍耐力が必要となる仕事になりますので、普段から体調管理や身体を鍛えておくようにしましょう。

また資格以外にも「子どもが好きかどうか」が重要になってきます。それも、特定の子を好きになるのではなく、どんな子であっても平等に好きになれるかが大事になってきます。

保育士は子どもの命を守り、共に成長をしていく仕事になります。決して簡単ではありませんが、やりがいのある仕事になりますので、これから保育士を目指していく人は是非頑張ってください。

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