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施工管理 転職のノウハウ

2級土木施工管理技士の仕事内容や活躍の場シニア世代が転職するメリットや注意点

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はじめに
2級土木施工管理技士と聞いて、その名前くらいは知っていても、仕事内容についてご存じない方が多いのではないでしょうか?
2級土木施工管理技士は土木工事に関わる際、作業責任者として携わるための国家資格のことです。

ここではそんな、2級土木施工管理技士の仕事内容や活躍の場、中高年の方が2級土木施工管理技士として転職すると有利な点や転職の際に注意すべき点などを解説したいと思います。

2級土木施工管理技士とは

そもそも、2級土木施工管理技士とは道路や橋、河川や上下水道などの土木工事を行う際、作業責任者として関わるために必要な国家資格のことを言います。
2級土木施工管理技士はさまざまな現場で働く技術者たちをまとめ、管理するのが仕事です。

そもそも、2級土木施工管理技士は施工管理技士の1つであり、施工管理技士にはほかにも、管工事施工管理技士や建築施工管理技士など、さまざまな分野で工程や品質を管理したり、現場をまとめたりする重要な仕事です。
なお、特定の工事経験が10年以上あれば、主任技術者になることができます。

土木施工管理技士1級と2級の違いとは

土木施工管理技士には1級と2級があり、2級は主任技術者として働くことができ、1級は監理技術者として仕事ができます。

分かりやすく言うと、主任技術者とは全ての現場に配置しなくてはいけない人のことで、建設業者は工事の金額や下請け、元請けに関わらずどの現場においても主任技術者を置かねばならないと決まっています。

さらに、現場の規模や金額が大きくなると、主任技術者より上の監理技術者を置かねばなりません。
つまり、2級土木施工管理技士より1級土木施工管理技士の方がより規模の大きな現場を監理できる仕事ということになりますね。

2級土木施工管理技士の仕事内容

では、具体的に2級土木施工管理技士の仕事内容について見てみましょう。

安全監理

建設現場で働く作業員の安全管理を行うのも重要な仕事です。
法律に則った仮設備や足場であるか、作業員の体調はどうか…など、作業員にとって働きやすく安全な職場づくりを行います。
たとえば、夏場など熱中症が起こらないように配慮したり、お酒のにおいがするような作業員がいた場合、作業しても問題ないかチェックを行ったりもします。

工程管理

工程管理も2級土木施工管理技士にとって重要な仕事です。
工事が予定通り進んでいるかどうかをチェックしたり、進んでいないようなら調整したりします。

土木工事はどうしても天候に左右され、思わぬトラブルやアクシデントが発生します。
そのため、2級土木施工管理技士はプロの目線でしっかりと観察し工程を守って施工していくことは適性に工事を進めるために重要なことです。

たとえば、作業の前に打ち合わせを行った通りに作業が進んでいるかどうかを確認します。
さらに、発注者に説明したり、確認してもらったりなどを適切な時期に行ってトラブルを未然に防ぐのも重要な工程管理の1つです。
と同時に重要なのが原価管理です。
建設業は受注金額が大きくなるため、工程と原価は非常に密接な関係だからです。

品質管理

2級土木施工管理技士の仕事の1つとして品質管理が挙げられます。
建設中の建物の品質が一定の基準を満たしているかどうか、技術的な視点からチェックします。
たとえば、建築中の建物の位置を測量し確認したり、コンクリートの強度が基準を満たしているかなどを確認します。
さらに、予防保全対策を行い品質についてトラブルが起きないよう対策を取ったりします。

2級土木施工管理技士に向いている人

では、2級土木施工管理技士の仕事が向いている人とはどのようなタイプの人なのでしょうか?

チームのリーダーとして引っ張っていくタイプ

2級土木施工管理技士は工事の現場を全て管理しなければならず、関わる作業員の数も多いのでいかに的確に指示をし監督できるかが問われます。
つまり、作業に関わる全ての人と協力しつつ、完成という目的に向かって前進できるタイプの人が向いていると言えますね。

トラブルが起きても冷静に臨機応変に行動できるタイプ

一般的に土木工事はそれぞれの現場で施工や予算が違いますので、感情的に無計画に作業を進めてしまうと、思わぬトラブルが起きたり、納期に遅れたりする可能性があります。
そのため、予想できないようなトラブルが発生しても、臨機応変に冷静に行動できるタイプの人が向いているでしょう。

2級土木施工管理技士に向いてない人

では、どのようなタイプの人が2級土木施工管理技士に向いていないのでしょうか?

1人でコツコツと仕事をするタイプ

どんな土木工事の現場であっても、チームが1つになって作業を進めていかねばなりません。
発注者や施工管理者、作業員など多くのスタッフが一丸となり同じ目標に向けていきます。
そのため、いくらやる気があっても周りとの調和性や協調性に欠けひとりで仕事を進めるタイプの人は不向きかと思います。

シニア世代が2級土木施工管理技士として転職するメリット

シニア世代の方が2級土木施工管理技士として転職するのは不利ではないか?と思われる方が多いかと思います。
ですが、実際は逆で中高年だからこそのメリットがあります。
そんな、シニア世代が2級土木施工管理技士として転職するメリットについて見てみましょう。

・リーダーシップが発揮できる
一般的に、建設業に携わる人の多くは職人気質の傾向が強いです。
そのため、自分より目下の若手の2級土木施工管理技士の指示通りに作業するのに抵抗がある方も多いです。
ですが、シニア世代の2級土木施工管理技士なら年齢的にも同世代かそれ以上ですし、人生経験も積んでいるので作業員も耳を傾けやすくリーダーシップが発揮しやすいです。
中高年の2級土木施工管理技士の方の多くは管理職についている場合も多く部下をまとめる立場にある場合が多いため、そんな経験を活かせるのはメリットです。

・コミュニケーションがスムーズに取れる
中高年ともなると、ほとんどは家庭を持っておられるかと思います。
その上、企業での人間関係についても豊富な世代ですので、相手に分かりやすく説明したり、人の話をしっかりと聞いたりなど、コミュニケーション能力の高い方が多いです。

このように、シニア世代の2級土木施工管理技士はコミュニケーションがスムーズに取れることから中途採用したいという企業が多いのは事実です。
しかも、中高年になり新しい職場でチャレンジしてみよう!というような方のほとんどは新しく出会った仲間とすぐにうまくやっていける能力が多いということもあり、転職の際高評価となる場合が多いです。

シニア世代の2級土木施工管理技士が転職する際の注意点

シニア世代の2級土木施工管理技士が転職に有利なことが分かったところで、転職の際の注意点についてもふれてみましょう。

転職先が決まってから退職する

シニア世代の2級土木施工管理技士の方で現職を辞めた後で転職先を決めようと思っておられる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、それは逆で転職先が決まった後で退職しましょう。

以前勤務していた会社で雇用保険に入っていた場合、退職しても失業給付金が受け取れます。
ですが、転職など自己都合で退職した場合など、退職後3ヶ月経たないと失業給付金が受け取れないと決まっています。
しかも、やっとのことで受給できるようになっても、永遠に受給できるわけもありません。
その点を考慮した上で転職活動をすべきです。

転職サイトを利用する

いくら需要が高くても転職に失敗しないとは限りません。
転職サイトをうまく活用すれば、より年収が高く条件のいい転職先を検索で調べることが可能です。
全国各地の施工管理求人情報を検索できるサイトもありますので、ぜひ利用してみてくださいね。

転職エージェントでプロのアドバイスを受ける

シニア世代の2級土木施工管理技士の方が転職をお考えの場合、最も大切なのはプロのアドバイスを受けることです。
転職は1人で孤独に進めるのでなく、プロのアドバイスを受けならが効率よく進めるべきなのです。

そこでおすすめなのが転職エージェント。
転職エージェントの中には施工管理技士に特化したものもあり、その人1人1人の状況やスキルを見た上で最適な提案をしてくれます。
また、自分では言いにくい条件面、たとえば年収や休日、福利厚生などについての条件についても交渉してもらえます。
さらに、転職に必要な書類作成のサポートや面接日の日程調整など1人ではできない細々としたことまで行ってくれるのは非常にメリットかと思います。
もちろん、利用は無料ですのでぜひ活用してみてください。

まとめ

2級土木施工管理技士の仕事内容や活躍の場、シニア世代の2級土木施工管理技士が転職するメリットや注意点などを分かりやすくまとめてみました。
「中高年だから転職に不利なのでは?」と思いがちですが、そんなことはありません。
これまで培ってきたスキルや人間関係など中高年ならではのメリットがあります。

ただ、1人で転職活動を行うのはお勧めできません。
ぜひ、転職の際にはより効率よく転職活動を進めるためにも転職サイトや転職エージェントの活用を検討してみてください!

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