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施工管理 転職のノウハウ

2級造園施工管理技士がスムーズに転職するには詳しい仕事内容についても

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はじめに
一般的に知られていない2級造園施工管理技士の仕事。
ですが、シニア世代のみなさんの中には2級造園施工管理技士の資格を取得すれば転職に有利なのでは?とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
ここではそんな、2級造園施工管理技士の仕事内容や魅力、シニア世代の2級造園施工管理技士が転職する際に注意したいことなどを解説します。

2級造園施工管理技士になるには

そもそも、2級造園施工管理技士になるためには一定の実務経験年数が必要となりますが、資格を取得しておけば、建設業での主任技術者になることが可能です。
公共工事を受注する際、経営事項審査というのがあり2級造園施工管理技士の資格を保有する人が在籍していると会社の評価につながります。
発注業者が落札の際にこの資格を高く評価するため、保有者だけでなく雇用する側にとってもメリットの大きい資格なのです。

2級造園施工管理技士と1級造園施工管理技士の違い

造園施工管理技士には2級と1級がありますが、明確な違いってどういうものなんでしょうか?

まず、1級造園施工管理技士の方は主任技術者、監理技術者いずれになることもできるのというのが最大の特徴です。
公共事業を受注する際は造園工事施工管理技士の資格を持っている人が在籍している必要があります。
公共事業を受注する際、企業の実績だけを評価するのではなく在籍している造園技能士によってポイントが変わってきます。
1級造園施工管理技士が在籍していると5点が加算され、2級造園施工管理技士の場合2点加算されます。
つまり、1級造園施工管理技士の在籍数が多ければ多いほど公共事業の受注率が高くなるわけですね。
ただ、いずれの資格についても社員全員が持っていなければならないというわけではなく、社長などだれか1人が保有しているだけでも構いません。

いっぽうで、2級造園施工管理技士の方はと言うと、一般建設業において工事の現場での主任技術者となることができます。
つまり、2級の方は主任技術者になることはできても、監理技術者になることはできないわけですね。
とは言え、2級を取得しておけば4,000万円未満の下請け業者や元請業者にとってなくてはならない存在になることが可能です。
在籍していないと、工事を受注する際制限がかかるため、企業にとっては重要な人材として重宝がられることが多いです。

また、企業によっては資格を取得していると手当がつくこともあるようですね。

2級造園施工管理技士の仕事内容

では、具体的な2級造園施工管理技士の仕事内容について見てみましょう。

施工管理の仕事にはさまざまなものがありますが、2級造園施工管理技士の仕事は造園に携わるのが主な仕事です。
ただ、造園工事を実際に行うのが仕事ということでなく、造園施工を行うための計画を立てたり、工程管理、資材調達や品質管理、安全管理を行ったり…など、造園工事全てにおいて管理するのが仕事です。

造園工事は一般住宅だけでなく、学校や講演、道路、マンション…など、さまざまな種類の仕事があり、幅広い活躍の場があります。
わたしたちが日ごろ目にする緑に関する工事のほとんどに造園施工管理技士が関わっていると言ってよさそうです。
最近だと高層ビルの屋上を緑化する計画などが進んでおり、2級造園施工管理技士の需要は高まるばかりです。
ほとんどの場合、2級造園施工管理技士の資格を取得したら企業に就職し働くことが多いですが、経験やスキルを積んで独立開業する方もいらっしゃいます。
独立開業したら、2級造園施工管理技士の資格を活かしエクステリアデザイナーなどとして活躍することも可能です。

シニア世代の2級造園施工管理技士が有利に転職するには

このように、2級造園施工管理技士の資格を取得するとさまざまな活躍の場が期待され、シニア世代になっても好条件で転職できそうです。
ただ、シニア世代の方がより有利に転職を進めるにはどのようなことに気をつければいいんでしょうか?

上位資格を取得する

やはり、最も有効なのが上位資格の取得です。
たとえば、機械の運転免許や1級造園技能士、1級造園施工管理技士などの資格を取っておくといいでしょう。
ただ、この中でも造園技能士の資格試験は難易度が高くなるいっぽうで合格率は高くありません。
だからこそ、造園技能士の資格を取得すれば、さまざまな造園会社で活躍でき、特に日本庭園を扱う造園会社で活躍できる可能性が広がります。

また、1級造園施工管理技士の資格を取得すれば、2級造園施工管理技士と比べより大きな規模の公共事業に携わることも可能です。
将来的に公共事業での造園工事の数は増えることはあっても、減ることはないと予想されるので、ぜひ取得しておくといいでしょう。

シニア世代の2級造園施工管理技士が転職する際の注意点

では、実際に2級造園施工管理技士の資格を持つシニア世代が転職する際に注意したいこととはどのようなことなのでしょうか?

年齢的に不利なことを自覚する

中高年が転職するとなると、若い人と比べ年齢が不利になるのは間違いありません。
若い頃は体力的にも自信がありバリバリ働いていてキャリアがあっても、中高年になると理想どおりに転職活動ができるとは限りません。
場合によっては書類選考すら通過できないこともあります。
何度書類を送っても落とされるとなると心が折れそうになるでしょうが、そのたびに落ち込まず割り切ることも大切です。

あらゆる方法で求人情報を収集する

中高年の転職活動で重要なのが、いかに転職についての情報を集められるかということ。
たとえば、転職サイトはもちろんですが、コンビニや駅などに置かれている求人誌、ハローワーク、チラシ…など、あらゆるものを使い情報を集めましょう。

さらに、抵抗があるかもしれませんが、親戚や友だち、仕事関係の知り合いなど自分が持っている人脈を使って情報集めをするようにしましょう。

このように、より多くの情報を集められれば、希望する転職先企業についてより深く知ることができます。
面接だけではその企業の内情について深く話を聞くことは不可能です。
情報がないまま転職してしまうと、入社前にイメージしていたのと大幅に違いギャップを感じてしまうことも多いです。
たとえば、転職希望先が社員10人以下など小規模であれば、人間関係が良くない場合精神的ストレスになったり、福利厚生などが整っていない場合もあり長く働き続けるのが難しかったりします。
可能であれば、希望する転職先の社員の口コミや生の声を聞くといいですね。

最近では企業ごとに社員の評価や口コミを見られるサイトもあり、企業の内情について質問できたりします。
ただ、あくまでのネットの情報なので100%信頼できるとは限らないことを理解しておきましょう。
転職希望先の情報をいかに多く集められるかというのは非常に重要なことだと言えるでしょう

これまでの経験やキャリアを見直す

シニア世代の2級造園施工管理技士が転職を考える場合、これまでの経験やキャリアの見直しも必要です。
キャリアや経験を見直したら、それぞれの転職先に応じた応募書類を作成するようにしましょう。

業界に特化した転職エージェントの活用を

中高年が転職を希望する場合、業界に特化した転職エージェントの活用が必要不可欠です。
業界に特化していれば、その職種の将来性や現状、企業情報など大量に持っているので、希望する転職先により近いものを紹介してもらえます。

焦らない

いくら現職を続けながら転職活動を行っていても、思うようにいかず焦る気持ちになるのはわかります。
現在、造園関連の仕事は売り手市場とは言え、シニア世代ともなれば転職はそう簡単にできるとも限りません。
そのため、ある程度妥協して転職活動を行わざるを得ません。
そんな中、書類選考すら通過せず、通過しても面接で落とされる…ということが度重なると精神的に落ち込んでしまい、妥協してしまったりします。
自分が希望する条件とかけ離れているのに焦るがあまり転職してしまい、後で後悔…なんてことになりかねません。
冷静さを失わず焦らず転職活動を行うことが大切です。

固定概念のとらわれすぎない

シニア世代ともなれば、人生経験も豊富だからこそ固定概念にとらわれすぎることも多いです。
仕事でさまざまな成功体験を積んでいることから、固定概念にとらわれすぎてしまい頑なになると転職に不利になあったりします。
せっかく大きなチャンスが目の前にあるのにのがしてしまうともったいないです。
一度、自分の中にある固定概念を払拭し、今ある知識やスキル、経験で何ができるのか真っ白な状態から見直してみることが大切です。

転職エージェントの活用を

シニア世代の2級造園施工管理技士の方が転職をお考えの場合、ハローワークや転職サイト、求人誌などを利用されるかと思います。
ですが、それだけでは不十分で転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントなら転職についてのプロが相談に乗ってくれたり、面接日の調整や転職先企業との交渉などを行ってくれます。

転職はどうしても孤独になりがちで、相談したいことがあっても相談できる人がいないことが多いです。
ですが、転職エージェントを活用することで、不安や疑問点を相談したり、アドバイスをもらえるため精神的な負担も軽減できますね。

まとめ

2級造園施工管理技士の具体的な仕事内容や1級との違い、シニア世代の2級造園施工管理技士が転職活動を行う際の注意点など解説しました。

2級造園施工管理技士の資格を持っていればさまざまなメリットがありますが、シニア世代ともなると若い世代のように短期間で転職できるとは限りません。

できるだけ多くの情報を集め、転職サイト、転職エージェントなど使えるものは何でも使っていただきたいです。
その中でも特に転職エージェントの活用は必要不可欠だと言えるでしょう!

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