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ソーシャルワーカーの将来性や定年後の再就職で注意すべきこと

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はじめに
ソーシャルワーカーのミドルシニア世代の方は定年後再就職できるのか、再就職するためにはどうすればいいのか不安かと思います。
人生100時代と言われる現在、少しでも長く働いて収入を得たり、生きがいややりがいを感じながら生活したいですよね?
そこで、ここではソーシャルワーカーに着目し、将来性や定年後の再就職で注意すべき点などをまとめてみます!

ソーシャルワーカーとは

その前に、ソーシャルワーカーとは具体的にどういう仕事なのかご紹介したいと思います。
ソーシャルワーカーとは病気やけが、障害や高齢などの方やご家族に対し、日常生活を送る際に生じる悩みごとや不安をサポートする仕事のことです。
直接治療に関わる医師や看護師とは違い、相談者に対し指導やアドバイスを行うことで、社会参加や社会復帰するためのサポートを行なっています。
ちなみに、ソーシャルワーカーという名前は社会福祉事業に関わる人のことを指していましたが、今では精神保健福祉士や社会福祉士など国家資格を有する人を指すことが多いです。
現在、ソーシャルワーカーという名前の職種で仕事をしている人は少なくなっており、社会福祉施設で働く場合だと生活相談員、児童福祉施設なら児童指導員、公立施設ならケースワーカーなどと呼ぶようですね。
そのため、一般的な求人募集には一般的にソーシャルワーカーとは書かれておらず、児童指導員や相談員などと書かれていたり、その施設特有の職種名で書かれていたりするようです。
ちなみに、福祉事務所など公的な機関で働く場合だと、公務員試験に合格しなければ働くことはできません。

ソーシャルワーカーの需要

では、ソーシャルワーカーの需要って今後どうなっていくと予想されるんでしょうか?
改正高齢者雇用安定法の制定により、原則的に65歳まで雇用することが雇用主の義務となりました。
60歳に定年を迎えたら、その後従業員が継続して勤務を希望すると雇用主は65歳まで雇用しなければいけなくなりました。
2025年、団塊の世代と言われる方が全て75歳以上となる中、介護に関わる人材が250万人必要である…と調査結果が出ています。
つまり、現在よりさらに人材の確保が課題となることは明白で、定年の年齢を引き上げる施設や事業所が増えていくのは間違いなさそうです。
わが国では高齢化がますます進むことが予想されますが、そんな中歳を取ってもずっと働いていたいと考える人も増えています。
いっぽうで、介護を要する方の数も増えていることから、介護施設の数も増えているため、今後も介護に携わる人材は不足し続けるでしょう。
最近、この問題を解決すべくさまざまな施設や事業所で定年制度そのものを廃止する動きが出てきています。
さらに、パートで雇用している人材についても、契約期間を決めず無期限で雇用を継続する制度を導入しているところもあります。
このことで、人材不足を解消すると同時に、介護に関する技術や知識、スキルなどを持つ人材を長期的に確保でき、サービス向上を維持する効果があるようですね。
そういう意味でも、ソーシャルワーカーの需要はますます高まると考えます。
ということは定年後もソーシャルワーカーとして再就職して働き続けるのに、有利な環境だと言えるでしょう。

ソーシャルワーカーの将来性

では、ソーシャルワーカーの将来性はどうなのでしょうか?
現在、福祉の向上や充実が課題となっており、福祉サービスの内容が多様化しています。
そのため、社会福祉に関する人材にもより専門的な技術や知識が要求されていることから、社会福祉士にとって専門性を活かした活躍がますます期待されるようになるでしょう。
福祉施設や医療機関、福祉事業において、人材不足は深刻な問題となっており、優秀な人材の確保が課題となっていることから考えても、将来的に社会福祉士の需要は高まるはずです。

ソーシャルワーカーが定年後再就職して活躍できる場

では、ソーシャルワーカーが定年後再就職するとなると、どういうところで活躍できるのか、具体的に見てみましょう。
まず、ソーシャルワーカーの主な再就職先に医療機関や老人福祉施設、児童福祉施設、福祉サービスなどさまざまなものがあります。
最近多いのが学校など教育機関で、今後ますます活躍できる場が増えていくでしょう。
ちなみに、医療機関で働くソーシャルワーカーのことを医療ソーシャルワーカーやメディカルソーシャルワーカーと言い、公立機関で働くソーシャルワーカーのことをケースワーカーと呼んだりします。
業務を行う上で、勤務先だけでなくさまざまな医療機関や福祉施設、行政や公立機関などと連携していくことが必要です。

ソーシャルワーカーが定年後再就職する際の注意点

では、ソーシャルワーカーが定年後再就職するためにどういうことに注意すればいいのでしょうか?

自分なりの強みを持つ

最近、さまざまな医療機関や教育機関などでソーシャルワーカーの求人数が増えています。
こういった場に再就職するには福祉の専門家であることはもちろんのこと、医療や教育などの分野についての知識も必要とされます。
そのため、自分なりの強みがあれば、再就職の際に非常に有利かと思います。
さらに、ソーシャルワーカーの仕事は実務経験が大切なので、どういった形であれとにかく現場に入り、その後スキルアップを考えるという手もあります。

自分なりの働き方を選ぶ

安定的に収入を得るには正規職員や常勤が望ましいですが、定年後の働き方として非常勤で働くという方法もあります。
非常勤であってもある程度経験を積むことで、さらに条件のいい職場へ転職することも可能ですね。
他にも、さまざまな自治体などでソーシャルワーカーの求人募集があったりしますが、基本的に人材不足になった時のみとなっています。
こまめにチェックしておくといいですね。

再就職を有利にするための資格を取得する

では、ソーシャルワーカーとして定年後再就職する際、有利になる資格ってあるんでしょうか?
ソーシャルワーカーとして定年後再就職するには社会福祉主事の資格があると有利ですので、ソーシャルワーカーとして働きたいのなら、社会福祉主事の資格については最低限取っておくことをオススメします。
さらに、一定の実務経験を積んで決められた研修を修めれば、認定社会福祉士や認定上級社会福祉士といった資格を取得できます。
これらの資格を有するということはそれだけ知識や技術が高度だということで、さまざまな施設や職場でリーダーシップを取ったり、地域の福祉のサポートを行なったり、可能なことが増えていくでしょう。
ただ、いずれも更新制となっているため、一度取ればいいというわけでなく一生勉強し続けなければなりません。
資格を取得するには大学や短大、専門学校だけでなく通信教育でも習得できるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

ソーシャルワーカーの将来性やソーシャルワーカーが定年後に再就職する際の注意点などをご紹介しました。
ミドルシニア世代のソーシャルワーカーにとって、定年後再就職できるかどうか非常に不安かと思います。
ですが、福祉業界での人材不足は今後も続くことが予想されているため、ソーシャルワーカーの需要もますます増えていくことでしょう。
定年後再就職を成功させるために有利となる資格を取得していただき、再就職をサポートしてくれる転職エージェントに登録することをオススメします!

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