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医療・福祉・介護 転職のノウハウ

50代でも転職可能?社会福祉士編

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はじめに
社会福祉士の仕事にチャレンジしてみたいけど、もう50代だから無理だろう…とあきらめている方、いませんか?
社会福祉士へ転職するのに50代だと手遅れなのでしょうか?
ここでは50代でも社会福祉士へ転職可能かどうか、その将来性や詳しい仕事内容、向いている人などについても解説します。

社会福祉士とは

そもそも社会福祉士とはどのような仕事かと言うと、ソーシャルワーカーやケースワーカーと言われるもので、ハンディのある方をサポートする仕事です。
わが国では30年ほど前に社会福祉士に関する法律が制定されたことから、国家資格としてこの仕事が生まれました。
ただ、国家資格の名称として使われるだけでなく、仕事や職種の名称としても使われています。

また、社会福祉士と混同されやすいのが介護福祉士ですが、そもそも仕事の内容が違っています。
社会福祉士は福祉の現場でハンディのある方のサポートをする仕事で、さまざまなサービスについて紹介したり相談に乗ることで安心して生活が送れるようお手伝いします。

介護福祉士の方はと言うと、さまざまな施設で介護サービスを提供するもので、たとえば、食事や入浴などのお手伝いをするのが主となっており、体力を使うものが多いです。

社会福祉士との違い

社会福祉主事とよく混同されるのが社会福祉士です。
この2つの違いってどのようなものなんでしょうか?

さまざまな福祉の現場において、障がいのある方や高齢者のケアを行うのは社会福祉士だけではなく、社会福祉士も同様です。
この2つの職業には非常に共通点が多いです。

ただ、決定的な違いは資格の種類で、社会福祉士は上でも申しましたとおり公務員に必要となる任用資格の1つで、国家資格ではありません。
いっぽうで、社会福祉士の方はと言うと、国家資格の1つで国家試験に合格しなければいけません。
しかも、その合格率は30%と言われており難関資格で、この資格を取得していれば社会福祉主事資格を自動的に保有できます。

社会福祉士の活躍の場

では、社会福祉士が活躍できる場にはどのようなものがあるんでしょうかか?

介護施設

まず、介護施設が挙げられます。
入所者のさまざまな相談に乗ったり、その家族と連絡を取り合ったりするのが主な業務です。
さらに、入所者が在宅介護となった場合のアドバイスをしたり、調整なども行います。

障がい者施設

障がい者施設で活躍する社会福祉士も多いです。
ここでは生活相談員や生活指導員と呼ばれることおあり、利用する方の相談に乗ったり、家族と連絡を取り合ったり、入所や退所に関する手続きを行ったりします。
また、利用者が退所後生活する上でのサポートなども行います。

児童福祉施設

社会福祉士は児童福祉施設で働く場合もあります。
主な業務としては18歳未満のお子さんをサポートすることで、子育てについての相談に乗ったり、場合によっては虐待などの深刻な問題にも携わります。
お子さんに関わる仕事としてはほかに、母子生活支援施設や児童養護施設などで働く場合もあり、さまざまな場で活躍が期待できます。

医療機関

医療機関で活躍する社会福祉士も多いです。
たとえば、病院や保健所などがありますね。
医療機関では患者さんや家族の相談に乗ったり、アドバイスを行ったりします。
他にも、さまざまな医療に関する手続きや転院についての情報を提供したりもします。

地域包括センター

また、社会福祉士はさまざまな自治体の地域包括センターで活躍することも多いです。
地域包括センターでは地域の方の福祉についての相談に乗ったり、悩みを聞いたりした上で、さまざまな機関と連携を取ります。

社会福祉士の雇用形態

社会福祉士として働く場合、どのような雇用形態があるのか50代のシニア世代にとって知りたいところかと思います。
社会福祉士の資格があれば、さまざまな雇用形態から選ぶことができます。
たとえば、正社員としてだけでなく、パートや契約社員などがありますね。
女性の方で育児などで一時的に仕事を中断していても、資格があれば復帰しやすいのが社会福祉士の特徴です。

さらに、社会福祉士の資格があれば中高年であっても独立開業も可能です。
よく、独立型の社会福祉事業所を目にしますが、これがそうで、ここでは地域の方々からさまざまな福祉に関する相談に乗ったり、成年後見人としての業務を行うこともあります。
ある程度、スキルや経験を積んで独立開業される方も多いようですね。

50代が社会福祉士の資格を取得するには

では、50代のシニアの方が社会福祉士の資格を取るのは現実的にどうなんでしょうか?
基本的に50代の方で社会福祉士の資格を取る場合、働きながらというケースがほとんどかと思います。
一般の大学を卒業した方だと、一般の養成施設で1年以上勉強修了するか、福祉系課程のある大学に編入し卒業する必要があります。
ただ、実際に通うだけでなく通信制や夜間部があったりするので、体力的精神的に耐えられれば無理ではないでしょう。
基本的に自宅で自分のライフスタイルに合わせて勉強できますが、実習や通学がどの程度あるのかなど、前もって調べておきましょう。
さらに、国家試験対策の講座を受ける場合はさまざまな日程が用意されているため、仕事が忙しく行けなくなっても振り替えてもらえることも多いので安心ですね。

50代でも社会福祉士への転職は可能なの?

50代のシニアの方が実際に社会福祉士への転職って可能なんでしょうか?
社会福祉士の資格があると、高齢者や障がいをお持ちの方、児童福祉や生活保護のサポートが必要な方…など、さまざまな福祉を必要とされる方に携われます。
そのため、さまざまな施設から人材募集が常にあり、転職できない可能性は低いかと思います。
特に人材不足が激しいのが高齢者施設で、高齢化社会が進む中高齢者で介護を要する方の数は急激に増加していることから、社会福祉士の需要は高まるばかりです。
実際に、介護福祉士の数は社会福祉士の8倍もいると言われていますが、社会福祉士の数は不足している状況です。
今後、ますます高齢者施設などで利用者に対して相談業務を行う社会福祉士の数は不足していくと考えられることから、50代が社会福祉士として転職するのは可能だと断言できます。

社会福祉士に向いている人

ただ、実際に自分が社会福祉士として適性があるのか、向いているのか分からない…という方もいらっしゃるでしょう。
ここでは社会福祉士に向いている人とはどのような人か見てみたいと思います。

コミュニケーション能力が高い

まず、社会福祉士が仕事をする上でさまざまな人と直接関わるのでコミュニケーション能力が要求されます。
高齢者や障がいをお持ちの方本人だけでなく、その家族や周りの人たちと関わらなくてはなりません。
そのため、コミュニケーションが低いとさまざまな相談に乗ったり、親身になって話を聞いてあげることが難しいです。
相手との会話の中から何を伝えたいか、何をしてほしいかを読み取る力が必要で、そこからサポートにつなげていかねばなりません。
コミュニケーション能力は社会福祉士にとってなくてはならない能力です。

信頼関係が築ける

社会福祉士の仕事はサポートが必要な人を社会と結びつける役割を持つ仕事です。
そのため、さまざまな人たちと強い信頼関係を築ける人でないと向いていないと言えますね。

相手の立場に立てる

これは社会福祉士だけに関わらず人を相手にする仕事全てに当てはまることですが、相手の立場に立てる人ことが大切です。
特に社会福祉士は高齢者や介護が必要な方、障がいをお持ちの方や生活に困っている方…など、社会的弱者と関わる仕事です。
そのため、人のために役立ちたいという気持ちをもっていなくては務まりません。
さまざまなサポートが必要な方の立場に立ってものごとを考え、問題を解決していくことが重要なんですね。

50代のシニアが社会福祉士にスムーズに転職するには

では、50代の中高年が社会福祉士に効率よく転職を成功するにはどうすればいいんでしょうか?

社会福祉士の資格を取得する

当たり前のことですが、社会福祉士として働くとなれば、国家資格である社会福祉士資格を取得しなければなりません。
資格を取得しなくても同様の業務に携わることは可能ですが、社会福祉士を名乗り仕事をするには無資格では不可能です。
国家資格を取得していれば、高齢者や障がいをお持ちの方、生活に困っている人など福祉サービスを必要とする方のための専門的なスキルや知識を持っていると客観的に証明することが可能です。
そのため、福祉の分野で経験があるなしに関わらず、国家資格を取得することは社会福祉士へ転職するため必要不可欠だと言えます。
働きながら、社会福祉士の資格を取得するのは年齢的にもハードかもしれませんが、無理のない範囲でスケジュールを立て、スムーズに資格取得できるよう努めましょう。

転職サイトを利用する

最近では福祉関連に特化した転職サイトなども出てきています。
こういったものを利用することで、より自分の希望する条件に合った転職先を探すことができます。

転職エージェントの活用を

50代のシニア世代が社会福祉士へと転職する場合、転職エージェントを活用することが重要です。
1人で転職を成功させるのは正直なところ、非常に難しいかと思います。
プロの力を借りることで効率よくスムーズに転職することが可能なんですね。
転職エージェントは求人側とあなたをマッチングしてくれるサービスで、このサービスを効率よく使えるかどうかが転職を成功させるカギと言えます。

いくら需要の高い社会福祉士の仕事への転職とは言っても、50代ともなればそう簡単に転職先が決まるとは言えません。
転職するため綿密な準備をしないと、採用されるものもされませんね。
転職サイトを利用すれば、プロのアドバイザーが職務履歴書や履歴書の添削をしてくれたり、面接先の施設に合った面接対策を行ってくれます。
また、さまざまな転職についての相談に乗ってくれたりと、ストレスなく転職活動を進められますね。
ぜひ、50代の中高年の方は社会福祉士への転職を考える際、転職エージェントの活用を検討してみてください。

まとめ

50代でも社会福祉士への転職は可能なのかどうか、社会福祉士の活躍の場などについてもふれてみました。
結論を言うと、50代であっても決して社会福祉士への転職は不可能ではありません。

ただ、転職エージェントなどを活用することでより効率よく転職活動を行うことができると言えるでしょう。
シニア世代の方で社会福祉士への転職を検討されている方はぜひ、ここでご紹介したことを参考にしてみてくださいね!

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