ミドル、シニア求人転職比較

シニア・中高年の就職、転職、求人をテーマにした情報サイト

文字サイズを変更できます

  • 通常
  • 大きく

医療・福祉・介護 転職のノウハウ

50代でも転職可能?介護職員基礎研修編

投稿日:

はじめに
わが国では少子高齢化が進んでおり、確実に超高齢化社会への道のりを足早に歩いています。
そのため、介護業界では高齢者や障がいをお持ちの方が自立して生活できるよう、人材不足解消のため積極的に採用を進めているのが現状です。
また、性別や年齢、経験などに関わらず積極的に採用が行われているため、50代のシニア世代の方も転職先の1つとして検討されているのではないでしょうか?
そこで、ここでは50代でも介護職員基礎研修を取得すれば転職可能なのかどうかについて解説してみます。
もし、中高年の方で介護業界へ転職をお考えの方は最後までお読みいただければと思います。

介護職員基礎研修とは

そもそも、介護職員基礎研修とはなにかと言うと、2006年に在宅、施設などに関わらず介護職員の資質や専門性を高めるために創設されたものです。
現在、ホームヘルパー1級に一本化されたため廃止となっています。
廃止されるまではさまざまな資格や経験があれば介護福祉士の受験資格が得られました。
ですが実際、介護福祉士としての資格が取得できるほどの技術や知識があるのか?という批判があったため、この介護職員基礎研修とホームヘルパー資格が廃止され、介護職員初任者研修および介護職員実務者研修が創設された…という流れです。
と同時に、介護職員初任者研修→介護職員実務者研修→介護福祉士という分かりやすくシンプルなシステムへと変更する目的もあったようですね。

介護職員基礎研修を修了している人の活躍の場

では、具体的に介護職員基礎研修を修了している方が活躍できる場にはどのようなところがあるんでしょうか?

特別養護老人ホーム

まず、特別養護老人ホームがあります。
施設にお住まいの利用者に対し、食事や入浴、排泄や日々の運動やレクリエーションなどのお世話をしたり、介護をする仕事です。
特別養護老人ホームは一般的に徳養と言われ、介護の度合いにより施設介護サービス計画に基づく介護を行ったり、健康管理を行ったりします。
施設の職員は24時間体制で利用者のお世話をします。

老人保健施設

また、老人保健施設で働くことも可能です。
老人保健施設とはリハビリに重点を置き、介護や医療ケアを行う医療施設を指します。
入所できるのは65歳以上の要介護認定者のうち症状が安定している人と決まっています。
特別養護老人ホームと同様、ほとんどの方が施設に住むことを前提としています。

デイサービス

デイサービスは療養や介護を希望する方で外出が難しい要介護レベルの方に対し介護の専門家が自宅に出向き介護サービスを行うものです。
他にも、日中のみ介護サービスを行う施設などもあります。

グループホーム

グループホームとは利用者をグループに分け、家庭的な雰囲気の中お互いを支え合いながら暮らしていく施設です。
さまざまなタイプがあり、病院と併設したもの、大規模なもの、住宅を改築したもの…などがあります。

介護職員基礎研修を修了するメリット

では、シニア世代が介護職員基礎研修を修了していると、どのようなメリットがあるんでしょうか?

資格手当がつくことがある

介護事業者の多くは職員の保有資格に対し、なんらかの資格手当を支給しているところが多いです。
介護職員基礎研修もその対象となっていることが多いですが、どのくらいの手当がつくかはその事業所や地域によって差があります。
ほとんどの場合、介護職員実務者研修と同じくらいかと思いますが、一概には言えません。
中には介護福祉士と同じくらいに設定されているところもあれば、低いところもあるようです。
手当の相場としては数千円~1万円程度が多いようですね。

50代でも介護職員基礎研修を修了していれば転職可能か?

結論を言うと、50代の中高年であっても介護職員基礎研修を修了していれば、転職は可能だと言えます。
その理由は介護業界はどの事業所も慢性的な人材不足が続いており、経験豊富なシニア世代の介護職員を求めているところが多いからです。
シニア世代ならではの人生経験の豊富さと介護職員基礎研修を修了しているという強みがあれば、よほどより好みをしない限り転職は難しくなさそうです。

50代の介護職員基礎研修取得者が転職する際の注意点

ここまで読んでいただき、中高年の介護職員基礎研修修了者のみなさんは転職についてイメージがわいたでしょうか?
ここでは実際に転職活動を行う上で注意すべき点をご紹介します。

自分にとって譲れない条件を満たしているかどうか

まず、転職する場合に自分にとって譲れない条件を挙げてみましょう。
たとえば、最低限必要な収入や休日、夜勤があるかどうか…などですね。
これらの条件を満たしているかどうか確認し満たしている案件だけをチェックしましょう。

優れた事業所かどうか

せっかく転職に成功してもブラックな事業所だと意味がありません。
働く人の待遇や研修制度はあるか、働きやすい環境が整っているか…などをチェックします。
いわゆるブラックな事業所がないとは言えません。
そのようなブラック事業所に入ってしまうと、心身ともに負担となり長続きするはずもありません。
求人を募集している事業所の質についてしっかりと見極めることが大切ですね。
では、どうやって優れた事業所かどうか見極めるのかと言うと、次のことをチェックするといいでしょう。

1.記載されている方針に共感できるか、一貫性があるか
2.事業所のビジョンや目指すところが明確に書かれているか
3.利用者が満足するため施設が積極的に行動しているか
4.ビジョンや目指すところを実現するため実際に現場で行動されているか
5.待遇や研修制度の改善や職員を大切にしているか

などですね。

実際に事業所を見学してみる

もし、転職希望の事業所について採用担当の話を聞いても分からないことがあったりする場合は実際に見学するのもいいかと思います。
実際に事業所を見学すれば、利用している方や職員の雰囲気、表情、施設内の様子…などを見ることができ、求人の内容と実際に差がないかどうかチェックできます。
介護施設はもともと利用者の家族や業者などが頻繁に出入りしているはずですので、よほどのことがない限り見学を断られることもないでしょう。

転職エージェントを活用する

50代のシニア世代が介護職員基礎研修を修了し転職を希望する場合、スムーズに転職活動を進めるには転職エージェントを活用すべきです。
転職エージェントはキャリアアドバイザーが親身になって転職についての相談に乗ってくれます。
転職活動を行っている間はどうしても孤独になりがちで、不安や疑問があっても相談できる人がいなかったりします。
ですが、キャリアアドバイザーならなんでも相談に乗ってくれますし、履歴書の作成方法などのアドバイスももらえます。
仕事を続けながら面接日の調整や転職先との条件面の交渉などを行うのは難しいですが、それらについても代行してくれるのはありがたいですよね?

もちろん、転職エージェントを利用するのは無料ですので、複数の転職エージェントに登録してみることをおすすめします。
その中でしっくりくるものとそうでないものに分かれるかと思いますので、自分に合うと思うものを利用すればいいでしょう。

履歴書作成時の注意点

では、転職先への履歴書作成の際の注意点についても見てみましょう。

パソコンでも可

字のきれいさに自信があればともかく、そうでない場合はパソコンでも可です。
応募者の多い事業所の場合履歴書に目を通すだけでも大変ですので、読みやすいよう心がけましょう。

写真写りのいいものを選ぶ

意外と大切なのが応募する際の写真選びです。
第一印象がよくなるよう明るい表情のものを選び、場合によってはプロに撮影してもらうなどしましょう。

魅力ある自己PRを

自己PRについて採用担当者はかなり重点を置いて見ていると言われています。
「この人と一緒に仕事がしたい!」と思ってもらえるような自己PRを書きましょう。
相手にとって印象がいいと思ってもらえるような自己PRを書くようにしましょう。

以上が転職の際の履歴書作成の注意点でした。
なお、面接を受ける際、再度履歴書に目を通しておきましょう。
履歴書を送付する場合はコピーを取り保管しておくのは言うまでもありません。

なぜ面接時に再度履歴書を確認するのかと言えば、面接担当者は当然ながら履歴書を見て質問してくるに違いないからです。
履歴書に書かれた自己PRなどを元にあなたに質問したいこと、話題を展開してきます。
もし、面接の際質問されたことに対して答えが履歴書とかけ離れていれば、一貫性に欠けた自分つだととらえかねません。
面接でいいイメージを与えられるよう、履歴書にどのようなことを書いたのか再度確認しておくことが大切なんですね。

シニア世代が面接を受ける際の注意点

では、面接の際に注意するべきこととはどのようなことなんでしょうか?
よくある質問に「なぜ介護の仕事に就きたいのか?」というのがあります。
つまり、分かりやすく言うと志望動機ですね。
どういう答えがベストなのかと言うと、採用担当の方に「この人なら任せられる」と思ってもらえるような答えをすることです。
たとえば、介護職員基礎研修を活かしてどう仕事をしたいか、身内の介護体験をどう活かしたいか点など具体的に答えるといいでしょう。
そうすれば、リアリティがあり相手の心に熱意が伝わりやすくなります。

まとめ

50代の介護職員基礎研修修了者は転職可能かどうか、活躍できる場や転職の際の注意点など具体的に解説してみました。
実際のところ、人材不足が続いている介護業界において、中高年であっても転職は可能かと思います。
ただ、履歴書作成や面接での注意点などをしっかりと押さえておいていただければ、よりスムーズに転職活動が進むでしょう。
50代のシニア世代のみなさんがスムーズに転職先が見つかることを願っています!

-医療・福祉・介護, 転職のノウハウ