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医療・福祉・介護 転職のノウハウ

50代でも転職可能?介護職員実務者研修編

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はじめに
介護に関する資格制度が新しくなり、平成25年度よりホームヘルパー1級が介護職員実務者研修となり、ホームヘルパー2級が介護職員初任者研修と変更になりました。
それまで、介護福祉士を受験する際の資格はどの資格からでも受験可能だったのが、これにより受験資格が介護職員実務者研修の修了に加え実務経験3年以上となりました。
そのため、キャリアアップへの道のりが分かりやすくなったとも言われています。

ここでは介護職員実務者研修を取得していると50代でも転職可能なのかどうか見ていきたいと思います。
また、介護職員実務者研修の詳しい仕事内容や活躍の場についても解説します。

介護職員実務者研修とは

そもそも、介護職員実務者研修とは介護サービスをより質の高いものにするため、実践的な技術や知識を習得するために作られたものです。
介護に関わる仕事をする上でさまざまな知識やスキルが必要ですが、それらについて学べる上、介護のプロとして働くことができるようスキルを身につけられます。
最近では若い人だけでなく50代以上のシニア世代の方がたもこの介護職員実務者研修を習得している方が増えているのが現状です。
なお、国家資格である介護福祉士の資格を取得するにはこの介護職員実務者研修を修了しなくてはなりません。

介護職員実務者研修の活躍の場

では、介護職員実務者研修を取得した後、活躍の場にはどういうものがあるんでしょうか?

介護職員実務者研修を修了すれば、介護のプロとしてスキルや知識を持っているとみなされるため、さまざまな職場で中心的な存在になることも可能です。
食事のお世話から排泄、入浴、歩行…などのサポートから、訪問介護についての計画の立案、介護スタッフへの指示など、訪問介護事業所においてサービス提供責任者としてさまざまなコーディネイト業務が行えます。
さらに、職場で共に働くスタッフや利用者さんからも信頼されるためやりがいを感じながら仕事ができるでしょう。

なお、介護職員実務者研修の具体的な活躍の場には次のようなものが挙げられます。

老人介護施設

利用者さんが快適で安全、安心に生活できるよう食事や入浴などのサポートをしたり、さまざまな日常生活のサポートを行います。

訪問介護事業所

利用者さんの自宅を訪問し食事や入浴、排泄などのサポートや、調理、その他生活する上でのさまざまなサポートを行います。

デイサービス

体操やレクリエーション、入浴…など、さまざまなサービスを提供
し、高齢者が自立できるようサポートを行います。

グループホーム

自宅での生活が難しくなった認知症などの方にグループホームで家庭的な雰囲気の中で共同生活を行う上でさまざまなサポート業務を行います。

50代が介護職員実務者研修に転職するメリット

では、実際に50代のシニア世代が介護職員実務者研修を修了し転職するメリットってあるんでしょうか?
介護職員実務者研修を受講すると、介護に関わる項目のほか、経管栄養やたん吸引などについても学びます。
介護職員初任者研修より上位資格ですので、さらに深く介護について学ぶことが可能なんですね。

また、介護職員実務者研修を取得すればサービス提供者としても仕事の幅が広がります。
訪問介護事業所にはこのサービス提供責任者を配置する義務がありますので、サービス提供責任者になることでより専門性の高い仕事ができるということになります。

また、介護福祉士として働きたいとなった場合、介護職員実務者研修の資格がないと受験することができません。
介護職で唯一の国家資格である介護福祉士を取得していれば、50代であっても転職の際に有利です。
そのためにも、介護職員実務者研修の資格を取得しておくべきかと思います。

また、介護職員実務者研修の資格があれば、転職の際に仕事の選択肢が広がります。
求人の中には「未経験や資格がなくても可」と書かれているものもありますが、介護職員実務者研修の資格があれば有利なのは間違いありません。
対応可能な仕事の幅が広がるため、資格手当などの面でも高待遇になる可能性が高いです。
現在、ほとんどの介護関連施設では資格取得を支援するシステムを導入しているので、すでに介護職員実務者研修の資格を持っているのは採用する側からしてもありがたがられるはずですよ。

50代が介護業界へ転職するメリット

では、50代のシニア世代が介護業界へ転職するメリットとはどういうものなんでしょうか?

未経験でも転職しやすい

第一に言えるのは介護業界なら未経験でも転職しやすいということが挙げられます。
たとえば、営業職として転職するとなれば、営業のスキル以外にもチームをまとめる統率力などが求められ、それらがないと転職を成功させるのは難しいかと思います。
しかも、同じ業種内で転職する場合でも歳を取れば取るほど不利にありますし、異業種への転職となればなおさらです。

いっぽうで、介護業界はどうでしょうか?
わが国の介護業界は慢性的な人材不足が続いているため、政府も助成金事業を行ったり、コストをかけず資格が取得できるような仕組みづくりを勧めており、介護業界での人材育成に力を注いでいる状況です。

介護関連の仕事を支援する制度が整っている

また、ハローワークでの取り組みとして介護関連の仕事を支援する制度があったりなど、経験がなく無資格であっても人材雇用を促進しているシステムづくりが進んでいます。
介護業界でも中高年より若い人の方が転職に有利なのは間違いないですが、50代であっても介護職員実務者研修の資格があれば転職に不利になるようなことはなさそうです。
しかも、介護の仕事は人生経験が豊富な50代であれば別の業種からの転職でも人生経験をプラスにとらえ採用される可能性が高いです。

ということを考慮すれば、50代のシニア世代であっても介護業界への転職は難しくはなく、介護職員実務者研修の資格があればさらに有利だと考えます。

介護業界へ転職するデメリット

以上のことから、中高年、さらに未経験でも転職しやすい業界だということがお分かりいただけたかと思います。
ただ、50代のシニア世代が介護業職員実務者研修を取得して介護業界へ転職するデメリットもないわけではありません。

人間関係で悩むことがある

介護業界で働く方は女性が多く、転職したはいいものの上司も同僚も女性…というケースがあります。
女性の多い職場で働いたことがない方は人間関係で悩むことが増えるかもしれません。
特に50代の中高年が転職するとなればほとんどが年下なのは間違いなく、自分より若い女性に指示され仕事をするのに抵抗があるなら、転職しない方がいい場合もあります。
もし、女性と一緒に仕事をするのが難しいと思われる方はどうすれば女性とうまく仕事を進められるか、コミュニケーションを取り合えるのか今一度考える必要がありそうです。
さらに、介護業界は未経験や無資格でも働きやすいため、外国人労働者の方も多くおられます。
文化や言葉が違う方がたとコミュニケーションが取れないと精神的ストレスを感じることも多いでしょう。
そのあたりも考えた上で転職を検討しましょう。

体力が必要

言うまでもなく、介護の仕事は体力があるかどうかが重要です。
50代の中高年ともなれば、だれでも体力が落ちてきますが、夜勤や利用者さんの体を持ち上げたりなど体力を使って仕事をしなければなりません。
そのため、あまりにも体力に自信がない介護職員実務者取得者の方は転職を考え直した方がいいかもしれませんね。

50代が介護職員実務者研修を取得して転職を成功させるには

では、50代のシニア世代が介護職員実務者研修を取得し転職を成功させるにはどうすればいいんでしょうか?

ハローワークで職業訓練を受ける

介護関連の資格が全くない状態から介護職員実務者研修を目指すならまず、ハローワークの初任者研修講座を受講するといいでしょう。
ただ、ハローワークの初任者研修講座は非常に競争率が高いので要注意です。
もしくは、就業サポートのある学校で初任者研修を取得するという手もあります。
いずれかの方法で初任者研修を取得し、その後介護職員実務者研修を受講して資格を取れば転職がスムーズにいくはずです。

転職エージェントを活用する

また、転職エージェントを活用してみてはどうでしょうか?
転職エージェントならキャリアアドバイザーが親身になって転職についての相談に乗ってくれます。
また、職務履歴書の書き方や面接のアドバイスなど、さまざまな転職に関する相談ができるのもメリットです。
転職活動をたった1人でやっていくのは精神的にとてもハードですし、シニア世代ともなればなおさらです。
ぜひ、転職のプロに力になってもらっていただければと思います。

上級資格を取る

介護職員実務者研修の資格があれば50代の中高年でも比較的転職がしやすいことは間違いないですが、さらに有利に転職するには上級資格の取得をおすすめします。

介護関連の基本資格である介護福祉士の資格は国家資格の1つで、取得すれば仕事の幅が格段に広がります。
ちなみに、介護福祉士の資格を取るには介護の現場で3年以上経験があり450時間以上介護職員実務者研修を受講することとなっています。
介護福祉士の資格があれば介護職員実務者研修より待遇面や収入面もよくなるためぜひチャレンジしていただきたいです。

また、ケアマネジャーの資格があればさらに有利に転職ができます。
ケアマネジャーの主な仕事は利用者さんのケアプランの立案や相談、さまざまな手続きの代行…などです。
ただ、ケアマネジャーの資格を取得するのは非常に難しいとされており実務経験が5年以上必要で、合格率も20%程度と難関資格です。

まとめ

50代のシニア世代が介護職員実務者研修として転職するのは可能なのかどうか、中高年が介護業界へ転職するメリット、デメリットについても見てみました。
介護業界は慢性的な人材不足が続いているため、50代のシニア世代でも十分活躍できそうです!

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