ミドル、シニア求人転職比較

シニア・中高年の就職、転職、求人をテーマにした情報サイト

文字サイズを変更できます

  • 通常
  • 大きく

医療・福祉・介護 転職のノウハウ

50代でも転職可能?社会福祉主事編

投稿日:

はじめに
50代のみなさん、社会福祉の仕事に就きたいと思ったことありますか?
社会福祉は人々の暮らしを幸せにする仕事で、非常にやりがいのある仕事です。
ただ、人それぞれ幸せの価値観は違っているため、何が幸せなのか一概に言うことはできません。
社会福祉主事の仕事はそんな、さまざまな幸せの価値観を満足させられる、魅力的な仕事の1つと言っていいでしょう。
ここでは50代のシニア世代が社会福祉主事として転職できるかどうか解説してみたいと思います!

社会福祉主事の資格とは

あまり知られていませんが、社会福祉主事の資格ってどのようなものなんでしょうか?
社会福祉主事の資格とは福祉事務所などで面談や生活指導などを行う人に必要な任用資格を指します。
福祉事務所は各都道府県や市町村などに開設されており、そこで福祉の業務に関わる公務員のことを社会福祉主事とよびます。
主な仕事内容はケースワーカーとしての業務です。

では、上で書いた任用資格とはどのようなものを言うのでしょうか?
任用資格とは「○○になれる資格がある」という意味を指します。
そもそも、社会福祉主事として仕事をするにはまず公務員試験に合格しなければならず、公務員になってこそ社会福祉主事の仕事ができるわけなんですね。
また、さまざまな社会福祉関連の施設で働く場合、社会福祉主事の資格を持っていると、転職の際に有利になったりするようですね。

社会福祉士との違い

社会福祉主事とよく混同されるのが社会福祉士です。
この2つの違いってどのようなものなんでしょうか?

さまざまな福祉の現場において、障がいのある方や高齢者のケアを行うのは社会福祉士だけではなく、社会福祉士も同様です。
この2つの職業には非常に共通点が多いです。

ただ、決定的な違いは資格の種類で、社会福祉士は上でも申しましたとおり公務員に必要となる任用資格の1つで、国家資格ではありません。
いっぽうで、社会福祉士の方はと言うと、国家資格の1つで国家試験に合格しなければいけません。
しかも、その合格率は30%と言われており難関資格で、この資格を取得していれば社会福祉主事資格を自動的に保有できます。

社会福祉主事の活躍の場

50代のシニア世代にとって社会福祉主事の活躍の場にはどのようなところがあるのか気になるかと思います。
実際に、どういったところで活躍できるんでしょうか?
社会福祉主事は基本的に社会福祉事務所で勤務します。
業務内容は福祉の法律に基づいた施設、たとえば、老人介護福祉施設や児童福祉施設などで働く場合もあります。
実際に、さまざまな介護に関する求人の内容を見てみますと、社会福祉主事任用資格を持っていることと書かれているものが多いのが分かります。
たとえば、デイサービスや特別養護老人ホームなど、医療機関などで社会福祉主事の任用資格は重宝がられており、資格手当がつくことがほとんどです。

社会福祉主事の仕事内容

では、具体的に社会福祉主事の仕事内容について見てみましょう。
社会福祉主事の仕事内容は2つに分けることができます。
まず、ケースワーカーとしてさまざまな方の相談に乗る仕事があります。
福祉事務所にはさまざまな方が来られますが、それらの方々の相談に乗ったり、生活保護の申請のお手伝いなどを行います。
生活保護を申請される方の状況を把握し、金額を算定したり、見直しのため各家庭を訪問したりもします。
他にも、生活保護を受けている方が仕事を探すお手伝いなどを行ったり、生活する上で困ったことについて相談に乗ったりもします。

2つ目はスーパーバイザーとしての仕事です。
上のようなケースワーカーとして働く方にアドバイスをしたり、指導をしたりする仕事です。
さらに、生活保護申請をされる方と面接を行ったり、申請書の確認をしたりもします。
各福祉事務所ではケースワーカー7人に対し、スーパーバイザー人を置かなければならないと決まっています。

社会福祉主事任用資格があれば、ほかにも母子家庭の方に対してアドバイスする母子相談員として働いたり、老人福祉について調査や情報提供を行う老人福祉指導主事として働くことも可能となっています。

ただ、50代のシニア世代が社会福祉主事として転職する場合は公務員以外というのが多いかと思います。
その場合だと障がい者施設や老人福祉施設で相談員として働くこともできます。

つまり、社会福祉主事の任用資格があれば、社会福祉の分野において民間施設などでも仕事ができるということですね。

50代のシニア世代が社会福祉主事として転職可能?

では、50代のシニア世代であっても、社会福祉主事として転職することは可能なのでしょうか?
結論を言うと、50代であっても、社会福祉主事として転職することは十分に可能です。
最近、介護保険制度の改正が頻繁に行われていることから、さまざな場面で社会福祉の最新の知識を持つ社会福祉主事は重宝がられる存在です。
さらに、社会福祉の分野での需要が多様化していることから、サービスの向上が叫ばれています。
ですが、わが国では介護や福祉の仕事に対してのイメージは汚いとかきついなど、いいものとは決して言えません。
そのため、さまざまな社会福祉施設で人手不足が慢性化している状態です。

実際のところ、老人介護施設やデイサービス…など、社会福祉主事の資格があれば、公務員としてではなくても活躍できる場は増えています。
50代であっても、社会的弱者を助けたいという気持ちがあれば、需要は多いため社会福祉主事として転職できる可能性は非常に高いと言えるでしょう。

50代のシニア世代が社会福祉主事に転職するには

では、50代のシニア世代が社会福祉主事として転職を成功させるポイントについて解説します。

福祉専門の転職エージェントを利用する

転職エージェントにもさまざまなものがありますが、できれば福祉専門の転職エージェントを利用するのがオススメです。
そうすれば、効率よく転職先を見つけることができるはずです。
より多くの職種が載っている転職サイトは求人数も大量で非常に魅力的に感じるかと思いますが、社会福祉主事の仕事を見つけるなら福祉に特化したものを選ぶのがベターです。
その理由として、福祉の知識や情報を持つアドバイザーが多数在籍しており、希望する条件にピッタリのものを探してもらえるからですね。

さらに、求人案件の紹介だけでなく職務履歴書や履歴書の添削指導や、面接日時の調整、相手先との交渉なども代行してもらえます。
ありがたいのは転職活動を行う上で不安や疑問がある時、親身になって相談に乗ってくれることです。
1人で転職活動を行うのは孤独でハードですが、そんな気持ちに寄り添ってもらえるのはありがたいですよね。

中高年が転職の面接で注意すべきポイント

ここでは50代のシニア世代が社会福祉主事として転職する際面接でのポイントについておさえておきましょう。

身だしなみに気をつける

社会福祉主事として転職するとなると、さまざまな人と関わります。
最も重要なのは清潔感ですので、第一印象がよくなるような清潔感あふれる服装で臨みましょう。
スーツで勤務するしないに関わらず、面接はスーツ着用が好ましいです。
もし、スーツを持っていないという方はワイシャツやブラウスなどを着用し、カジュアルすぎるものは避けましょう。
もちろん、シャツにはアイロンをかけ、しわやしみがないことをチェックすることが大切です。

態度や表情など

採用担当者はあなたのことを見て、人間関係はうまくやれそうか、長く働いてくれそうか…などを見ているはず。
あいさつははっきりと、質問されたら笑顔で言葉遣いはていねいに答えます。
ボソボソとした小声で答えたり、自信がないような答え方はNGです。
面接の際、日本人として正確な敬語を使用することは重要ですが、あまり気にしすぎるのもどうかと思います。
過剰に気にせずていねいに答えれば採用担当者も不快に思うこともないでしょう。

また、いくら緊張していても貧乏ゆすりをしたり、顔や髪の毛を触るのもNGにです。
姿勢は整え、足は組まずひざに手をおきできるだけリラックスして答えましょう。

転職理由について

では、転職理由についてはどう答えるのがベストなのでしょうか?
ほとんどの場合、面接担当者から前職を退職した理由を聞かれます。
その時、よくない理由で辞めた場合も正直に言うのはやめましょう。
たとえば、人間関係のトラブルやパワハラ、正しく評価してもらえなかった…などと言ってしまうと、転職先でもすぐに退職されると思われてしまう可能性が高いです。
そのため、社会福祉主事として何がしたいか、どう人のために役立ちたいか、目標は何か…など、前向きな理由を述べることが大切です。

志望動機

志望動機についても必ずと言っていいほど聞かれる質問です。
どうしてここを選んだのかという質問について前もって答えを用意しておきましょう。
たとえば、社会福祉主事として働けるなら場所は選ばない…などと答えてしまうのは考えものです。

社会福祉主事としてこういう働き方をしたい、人の役に立ちたいという気持ちを伝えるようにします。
また、これまでの経験から具体的なエピソードを交えて話すことも重要です。
さまざまな経験から転職先でどう活かせるのかを具体的に答えるとプラスのイメージを持ってもらえるはずですよ。

まとめ

50代でも社会福祉主事として転職することは可能なのかどうか、転職の際の注意点などをまとめてみました。
結論を言うと、50代のシニア世代であっても、社会福祉主事として転職することは可能です。
ただ、経験やスキルのある中高年であっても、転職活動でおさえておくべきことを理解していないと、短期間で転職先を決めることは難しいでしょう。
社会人としての最低限のマナーはもちろん、面接の際に注意すべきことをおさえていただき、より早くスムーズに転職を成功させてくださいね!

-医療・福祉・介護, 転職のノウハウ