目次
はじめに
あん摩マッサージ指圧師の仕事は東洋医学を元に血行の流れをよくするもので、筋肉の痛みやコリを緩和する仕事です。
基本的に器具は使わず免疫力や自然治癒力を高めることを目的に治療を施していきます。
よく、マッサージ師や整体師と混同しがちですが、国家資格が必要で資格がないと仕事ができません。
ここではシニア世代のあん摩マッサージ指圧師が再就職する際におすすめの職場や心構えなどをご紹介したいと思います。
あん摩マッサージ指圧師とは
そもそもあん摩マッサージ指圧師になるには、あん摩マッサージ指圧師の養成過程のある学校で決められた年数以上学んだ上で国家資格に合格しなければなりません。
この場合の学校とは厚生労働大臣、文部科学大臣が指定た盲学校、専門学校、短大や大学などのことで、技術や知識を習得後、国家試験に合格する必要があります。
試験科目はさまざまで、あん摩マッサージ指圧理論だけでなくリハビリテーション医学などがあり、実技試験は学校に在学中に行われるので、国家試験では筆記試験しかありません。
ちなみに、あん摩マッサージ師の合格率は2016年だと84%程度となっており、比較的高く、かつて視覚障害者の方の割合が高かったものの、最近ではその割合は2割程度となっているようです。
国家資格に合格すると独立開業する人がいるものの、ほとんどは個人経営の治療院などで働くことが多いです。
あん摩マッサージ指圧師の仕事内容
あん摩マッサージ指圧師の具体的な仕事内容としては指圧の技術を使い患者さんの身体の辛いところや痛みを和らげる仕事です。
基本的に東洋医学がベースとなっており、問診などで患者さんの不具合の原因を特定し、もんだり押したり、なでたり、さすったりしながら、患者さんの身体に直接施術することで血行を促し不調を緩和します。
なお、あん摩マッサージ指圧師の仕事は他のさまざまな医療関連の仕事とは違い、医師の診断がなくても脱臼や骨折、禁忌症以外の患者さんの身体野不調に対し施術することが可能です。
シニア世代のあん摩マッサージ指圧師の再就職先
個人の治療院
シニア世代のあん摩マッサージ指圧師の方が再就職先として選ぶのに最も多いのが個人の治療院です。
再就職の際にあん摩マッサージ指圧師の資格の他に柔道整復師や鍼灸師などの資格があると、再就職しやすくなるでしょう。
病院や介護施設
他にも病院の整形外科やリハビリテーション科、理学療法科などで勤務するという方法もあります。
この場合、理学療法士など他の医療スタッフと連携しつつ患者さんのリハビリテーションのサポートを行っていきます。
たとえば、けがをした患者さんの場合だと、その後のリハビリの一環としてマッサージを施したりすることがあります。
また、整形外科以外でも脳神経外科などでもあん摩マッサージ指圧師のニーズが高まっています。
たとえば、肩こりや頭痛を和らげるためにあん摩マッサージ指圧師がサポートするケースが増えている…などですね。
また、介護施設などに再就職して活躍するあん摩マッサージ指圧師も多いです。
機能訓練指導員という名前で介護施設やデイサービスなどで高齢者の隊長維持や機能維持を目的に施術を行っていきます。
スポーツトレーナー
また、その他の再就職先としてスポーツトレーナーがあります。
この仕事はスポーツ選手が高いパフォーマンスを発揮できるよう怪我を予防したり、試合後のケアでマッサージなどを行います。
他に、一般のスポーツクラブでスポーツトレーナーとして再就職するのも手ですね。
自宅近くのスポーツクラブクラブなら通勤も楽なのでシニア世代の再就職先にオススメです。
若手の養成
また、さまざまなあん摩マッサージ指圧師の学校などで若手の養成のため再就職するという方法もあります。
自宅で独立開業
また、シニア世代ともなればあん摩マッサージ指圧師としてのスキルや経験も豊富なので、自宅で開業するという手もあります。
独立開業すれば自分の働きたいペースで働けますし、自宅ならわざわざ通勤したり、人に気を使わなくて済むのでマイペースに仕事ができるのでおすすめです。
訪問マッサージ
また、訪問マッサージとして患者さんの家に出向き働くという方法もあります。
この働き方なら自由度が高く自分のペースで働けるのでシニア世代のあん摩マッサージ指圧師におすすめです。
経験の豊富さとコミュニケーション能力の高さを活かせば、患者さんが心身ともにリラックスできるお手伝いができ、多くの需要を望めるかもしれませんね。
シニア世代のあん摩マッサージ指圧師の再就職需要
では、実際のところ、シニア世代のあん摩マッサージ指圧師が再就職する場合に需要はあるのでしょうか?
最近、不景気やリストラなどの影響で一般の会社員の方々も資格取得を目指す人が多いです。
サラリーマンではなくあん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得すれば生涯働けるメリットがあるからです。
つまり、あん摩マッサージ指圧師になりたい人は年々増えていると言っていいでしょう。
実際のところ、あん摩マッサージ指圧師の専門学校などでは社会人の生徒が増えており、定年後の再就職先を見据え働きながらあん摩マッサージ指圧師の勉強をしている人が多いのが現実です。
そのため、あん摩マッサージ指圧師の人数自体が増えていることから、条件のいい職場の倍率は高くなっています。
ただ、それでも経験豊富でスキルも高いあん摩マッサージ指圧師の需要は高いので、再就職先を見つけるのはそう難しくはなさそうです。
シニア世代のあん摩マッサージ指圧師の仕事の探し方
では、シニア世代のあん摩マッサージ指圧師が退職後、再就職先する際に仕事を見つけるにはどうすればいいのでしょうか?
求人サイトを利用する
一般のマッサージ店で働くのにあん摩マッサージ指圧師の国家資格は必要ありません。
ですが、国家資格を持っていれば正社員としてだけでなくアルバイトや契約社員として再就職できます。
求人サイトならさまざまな働き方ができる職場を探せるので登録だけでもしておきましょう。
職場の同僚に紹介してもらう
また、求人サイトだけでなく職場の同僚などに紹介してもらうという方法もあります。
あん摩マッサージ指圧師の同僚に知り合いのお店や職場を紹介してもらえば、信頼できる職場の可能性が高いです。
タイミングが合えば、再就職できる可能性が高いです。
その理由は雇う側からしても紹介なら信頼できる人材だととらえ、雇ってもらえるからです。
学校時代の同窓生など
また、専門学校や大学などで一緒に学んだ同級生とのつながりがあれば、そういうつながりを利用するのも手ですね。
そもそもあん摩マッサージ指圧師の資格が取れる学校は全国でも多くないので、あん摩マッサージ指圧師同士の繋がりは深いです。
同級生だけでなく恩師などからも再就職を紹介してもらえることは多いようです。
卒業してからのつながりが強い仕事なので、お互いに紹介し合うというケースが多いようです。
転職エージェント
また、転職エージェントに登録するのもおすすめです。
求人サイトと何が違うのか…と思われる方も多いでしょうが、転職エージェントなら専門のカウンセラーが在籍しているため再就職に関する相談に乗ってもらえます。
また、再就職の際の面接対策やスケジュール調整なども行ってくれるので、働きながら再就職先を見つけるのにおすすめです。
まとめ
シニア世代のあん摩マッサージ指圧師が再就職先や再就職するための方法などをまとめてみました。
定年後再就職をお考えのあん摩マッサージ指圧師の方の参考に慣ればと思います!